7月1日(金)、日経平均4連騰です、NY時間30日午後に発表されたFOMC声明で、利上げを打ち止めしない意味のインフレ懸念が示唆され(半ば諦観していたとは言え)更なる利上げ継続の予測が流された結果、NY市場が大幅に続落し予想通り東証もマイナスで寄付いたのですが、朝の日銀短観がDI+18と景況感改善を示した事で(−43円安値まで)売り一巡後押目買いを集め9:45頃プラスに転じ、11650円を挟んだ攻防が後場一杯続いて大引け11630.13円(+46.12円)、2ヶ月半振りに1万1600円台回復です。
 「サッポロHD」2円高537円(高値539円)、人気商品交替までは粘る。
 「阪神百貨店」3円高795円高値引け、まだ鞭を入れるのは早いと自覚したのか。
 「新日鉱HD 」1円高630円(高値634円)、今日の資源関連株は騰落混交、再上昇も有り得る。

 7月4日(月)、日経平均は小幅ながら5日続伸、とは言え寄付きの+34円が今日の高値でジリジリと下げ基調に展開し一瞬の−1円弱を切り返しながらの低空飛行、最後に帳尻気味の上げで11651.55円(+21.42円)が引値、今夜から明日はアメリカ独立記念日でNYは立会い無しとあって薄商い極まる一日でした。
 「サッポロHD」1円安536円(高値538円)、だが少々買い疲れ。
 「阪神百貨店」4円高799円(高値807円)、5月13日(金)の710円時にお約束した値幅100円辺りに到達、ここで売るなんて考えられない、これからだ、と皆さん思っておられますね。
 「新日鉱HD 」7円高637円(高値639円)、円安・原油高、マイナス材料には事欠かなくても上げる。

 7月5日(火)、日経平均6日振りに反落、NY株式市場が休日とあって参考になる手掛かりを欠き、取り敢えず利益を確定して置く判断が優勢を占め、寄付きより後場に行くに従ってジリ下げ、−46円底値から最後10円ほど戻しての大引け11616.70円(−34.85円)です。 相当数の銘柄が利益確定の売りとなった一日。
 「阪神百貨店」799円変わらず(高値803円)、最早どっちが縁起なのか株主にも不明。
 「新日鉱HD 」2円高639円(高値641円)、出来高が少し後退し2百万株を割りました。

 7月6日(水)、日経平均は休日を挟んだNYの続伸を受けて優良株への買いを中心に+59円まで反騰、この前場高はしかし後場利食い売りに押されて一気に後退し終了近くのマイナス時価にも反発力無く11603.53円(−13.17円)安値引けとなりました。 買い先行が腰砕けで終った要因は原油高値更新にもあるでしょうが、TOPIX採用銘柄入替えに伴う9月限先物への浮動株を狙った外資の裁定売りが大きく値を押下げたポイントであります。 東証が採用する浮動株基準について今一つ疑問を覚えるのは自分だけでしょうか。
 「サノヤス・ヒシノ」11円高364円高値引け、この往復圏を抜け出すのは難い。
 「阪神百貨店」9円高808円(高値810円)、明日も上げるでしょう、独走に近づいて来ました。
 「日水」9円高424円(高値425円)、この株を忘れる訳には行きません。
 「新日鉱HD 」3円安636円(高値649円)、寄り高で+8円でしたが利食いのタイミングもあって引けはマイナス。

 7月7日(木)、日経平均はNY反落で売り先行のまま一日を通してマイナス維持、下値は買い支えながらも先細り−20円から−10円の狭いレンジ往復に終始し引値は11590.14円(−13.39円)小幅ながら3日続落、その中でも一番期先不安感を覗かせる展開でした。 更にテロの影響が懸念されます。
 「サノヤス・ヒシノ」9円安355円(高値362円)、やはり往ったり来たり。
 「阪神百貨店」2円高810円(高値814円)、こちらは後退知らず。
 「日水」6円高430円(高値432円)、右上がり株の法則。
 「新日鉱HD 」2円高638円(高値645円)、また原油高値更新61ドル、何時になれば上げ止まるのか。

 7月8日(金)、日経平均は寄付きと大引けがマイナス/ザラ場がプラス圏という不思議な値動きでした、前日NYの尻上がりになったチャートをなぞる様に前引け+63円まで伸ばすも、最後はお里帰り11565.99円(−24.15円)続落確定の大引けは、東京がチキンなのかNYが能天気なのか。
 「阪神百貨店」10円高820円高値引け、経済効果に無関心な人達にすれば、勝手に盛り上がって下さいと言う所。
 「シムリー」76円高781円(高値795円)、東証値上率3位、時々吹上げるので驚かれるでしょうが、今年は全般的に上げムードを漂わせておりました。
 「新日鉱HD 」5円安425円(高値429円)、テロ事件後ポンド・ドルが急落しましたが(ドル一時111円台)金融市場の虚勢も手伝って直ぐ112円台に戻し、逆に高値警戒感が必要となったほどです。 円安が続けば資源関連はコスト圧力を受けます。

 7月11日(月)、日経平均はNY市場がテロ事件で逆にハイテンションになった大幅続伸の余波を駆って上値追い、多銘柄に買いを入れた内外機関投資家が最終ピリオドまで11700円近辺を維持させました、高値11713.12円(+147円)から引け売買交錯して終値は11674.79円(108.80円)です。 NYは今夜もテロ待機の脳内モルヒネでハイになる事が予想されます。
 「阪神百貨店」20円高840円(高値844円)、こちらは日本版ハイテンションのお祭り状態。
 「シムリー」19円高800円(高値814円)、5月の前回高値は828円、明日にも更新か。
 「日水」7円高432円高値引け、徹底した上値志向。
 「新日鉱HD 」631円変わらず(高値637円)、今日はドル・原油とも反落です。

 7月12日(火)、日経平均寄り高+63円(11738,30円)から値下げ優勢となり後場寄りで−2円で底打ち、持ち直して11700円台を固めに入った終盤に再び上値を叩かれ11692.14円(+17.35円)と大引けは節目を割って先物に並べず仕舞、大幅3連騰のNYより冷静な東京市場を高く評価する向きもありますが、好材料に乗れない政局不安(解散増税)の圧力は市場への余計な割り込みであります。
 「サノヤス・ヒシノ」7円高361円高値引け、賑ったとはお世辞にも言えない。
 「阪神百貨店」14円安826円(高値846円)、前半戦終了が近付いて一先ず利益を確保。
 「日水」1円高433円(高値435円)、3日で3円の上昇がこの株のペースです。
 「新日鉱HD 」3円高634円(高値635円)、ドル・原油は続落。

 7月13日(水)、日経平均は前場寄りに高く+15円で11700台に乗せるも一転10時過ぎには−30円まで急落、前引けから後場にかけて戻る動きを見せながら最後は底一直線(−32.30円)安値引け同然11659.84円です。 昨夜のドル安はポジション調整で戻し、NY株反落も明日の反発で埋めると大方の予想なので、下値を拾えば堅い、が上値も重いのは確かです。
 「サノヤス・ヒシノ361円変わらず、出来高ゼロ、開店休業の一日。
 「阪神百貨店」3円高829円(高値838円)、お楽しみは夏以降になる。
 「日水」7円高440円(高値442円)、またもや最長不倒記録を伸ばした。
 「新日鉱HD 」6円安628円(高値634円)、ガソリン小売値1L125円、新日本石油会長は8月に向けての更なる上昇を示唆しております、株価にはプラスマイナス。

 7月14日(木)、日経平均NYと共に反発、寄付き+55円から前場中に+124円の高値水準を達成し後場も引き続き堅調を持続して終値11764.26円(+104.42円)、高く寄り付いたと思われた始値が今日の安値という近来出色の立会いでした。 好条件に囲まれた輸出・IT関連株が牽引役となっております。
 「シムリー」10円高802円(高値810円)、明日は高値更新です。
 「NECマシナリー」11円高966円、4連騰ではっきり姿を現した。
 「日水」6円高446円(高値449円)、利食い売りにも強い螺旋型上昇。
 「新日鉱HD 」2円高630円(高値632円)、円やや反落。

 7月15日(金)、日経平均は高値で寄り安値で引ける昨日と逆の展開、+64円といきなり1万1800円を上回って寄付いたが3連休を控えた利食い日和もあり安定ながらジリ安基調で11800円台挑戦ならず、最後の手仕舞いで一気にマイナス入り11758.68円(−5.58円)小反落の終値となりました。 輸送機・ハイテク業種の堅調と商社・資源株の不調が円安とは言え余りに対照的。
 「阪神百貨店」3円高823円(高値828円)、仕込んで後はXデーを待つのみ。
 「シムリー」14円高816円(高値858円)、上げがサプライズ過ぎる(+56円)と投資家も慌てて売ります。
 「NECマシナリー」22円高988円(高値989円)、怒涛の5連騰、但しまだ一合目。
 「日水」3円安443円(高値449円)、「当然の一服」とはこれを指す言葉です。
 「新日鉱HD 」9円安621円(高値630円)、上記の通り円安が資源株全般を圧迫。

 7月19日(火)、日経平均NY反落に前場押され−27円底まで下げるも先週終値近辺に戻して揉み合う展開、直前に今日の高値+11円を出して引け11764.84円((+6.16円)で終えました。 ハイテク堅調/商社軟調は依然変わらず、電力株は人気を維持。 半導体インテル、ITヤフー等国際的影響力のある米企業の決算が今夜発表されます。
 「シムリー」50円安766円(高値797円)、売りのデイトレは少し厄介です。
 「NECマシナリー」10円高1008円高値引け、静かに仕込んでいるが狙いは見えている。
 「新日鉱HD 」2円高623円(高値624円)、商社に頼らぬ自前の油田開発が望ましい。

 7月20日(水)、日経平均はNY反発や1ドル113円台の円安が追い風で前引けまで堅調、後場は更に上値を望むも1万1800円以上は売り物ゾーン、引け時間外取引が急落させて終値は11789.35円(+24.51円)です。 米半導体大手インテル決算は利益率が予想を下回る数字でした。予想一致は米ヤフー、予想を上回ったのはモトローラ、IBM,メリルリンチです。
 「サノヤス・ヒシノ」5円高368円高値引け、しかし御座なり。
 「阪神百貨店」15円安794円(安値781円)、後半戦開始まで利食って本格上げを待つ。
 「日水」10円高444円(高値449円)、この足場からは自分で道を造りながら進む必要がある。
 「新日鉱HD 」11円高634円(高値640円)、ロシア油田は綱引き真っ盛りです。

 7月21日(木)、日経平均NY続伸を受け前場+87円(11867円)という高値を記録したものの、戻り圧力や高値警戒感が1万1800円台を確保させず10:00以降は一定した下落で終値11786.73円(−2.26円)安値引けです。 電力株と輸出関連株は連日の高値更新ながら金融株に慢性的弱含みがあり足を引っ張っております。 ロンドンのテロ再開で円が急騰、NYは明日下げるでしょう。
 「阪神百貨店」10円安784円高値引け(安値765円)、試合が無い期間は日銭が入らないから株は下げる、まさかそれがあり得るのがこの会社です。
 「日水」3円安441円(高値447円)、退くのも難所。
 「新日鉱HD 」1円安633円(高値640円)、シベリア油田ラインは譲るべからず。

 7月22日(金)、日経平均は人民元の僅か2%の切上げが招いた円急騰で大幅安となりました、予告通りNYが反落で終えた前場−136円(11650円)まで売りが続き、やや下げ止まって11700台を維持する兆しを見せるも結局11695.05円(−91.68円)の週末大引けです。 円がここまで反応するのは、何の事は無いチャイナ国内に拠点を持ち技術的に競争力のある企業はすべて日本企業だという事実が浮き彫りになっただけでした。
 「サッポロHD」3円高502円(高値503円)、調整が一服して戻りを取る時期が到来した。
 「日水」4円安437円(高値440円)、元切り上げの影響は軽微であると多くのアナリストが述べております、連れ安はそれなら押目となるに違いない。
 「新日鉱HD 」4円安629円(高値631円)、この株も連れ安以外の何物でもありません。

 7月25日(月)、日経平均は週末NYの小反発・円反落を受け寄付きから1万1700円台乗せ、時間の経過と共に更に買い戻され14:30過ぎには+87円高値、最終面で上げ渋って11762.65円(+67.60円)の引値でした。 ショックを伴いながら人民元をバスケット制に切り換えた背景には、ドル・ペッグ(固定)制のままである限り国際通貨になれない元の地位を向上させる胡錦政権の戦略的課題とアメリカの貿易赤字改善要求が低いレベルで一致した事情があるようです。
 「サッポロHD」5円高507円(高値508円)、戻りを待つ買い玉が犇く。
 「サノヤス・ヒシノ」18円高380円(高値384円)、大証1部値上げ4位、しかし続伸は難しい。
 「阪神百貨店」14円高795円高値引け、明日の後半戦スタートを控え期待上げ。
 「日水」1円高449円(高値450円)、押目(先週のコメント)より一段高、。
 「新日鉱HD 」21円高650円(高値654円)、資源株好転。

 7月26日(火)、日経平均はNYの反落を受けた盛り上がりのない一日で、プラス寄りに始まりながら(+10円高値)急転(−43円安値)し、やや戻す形で終値11737.96円(−24.69円)です。 小口の利益確定売りが全般的に優勢な、しかし押し下げる主要材料もない大手筋は見送りの相場でした。 銀行株が依然芳しくない値動きを見せております。
 「サノヤス・ヒシノ」9円安371円(高値380円)、やはりこの株に続伸無し。
 「阪神百貨店」12円高807円高値引け、満を持してのスタートは残す所3ヶ月です。
 「NECマシナリー」2円高995円(高値1023円)、今日は+30円まで行って売却。

 7月27日(水)、日経平均今日は前面高、ドルが112円に好転したのが追い風で寄付き+32円も今日の安値となるほど右上がりに推移し、高値は+110円まで行っての引値11835.08円(+99.12円)です。 4日振り1万1800円台にして終値では3月22日以来の高値であり、この水準は心理的価格帯を形成し1万2000円乗せがやはりポイントとなるでしょう。 ドル⇔円レートは人民元切り上げ以前に収束する模様です。
 「サノヤス・ヒシノ」8円高379円高値引け、一日で戻す力と地合は悪くない。
 「阪神百貨店」13円高830円高値引け、明日は反落ですが調整レベル。
 「日水」8円高453円(高値455円)、かなり高値圏なのにまだ伸びております。
 「新日鉱HD 」13円高661円高値引け、6月20日(月)の高値680円を取り敢えず抜きたい。

 7月28日(木)、日経平均は続伸ですがほぼ安値引けです、NYの好調持続から東証も前場+54円と1万1900円に迫る勢いながら、後場は既に四半期決算を織り込んだと判断した好業績の輸出関連種目に利益確定売りが集まり、結局11858.31円(+23.23円)で終えました。 TOPIXが1200ポイントを越えて年初来高値を更新するなど米の景況楽観が国内の先高期待を彌が上にも煽り立てております。 明日より暫く株価ページを休む所存ですが、今年の夏は基本的に買いかホールドになるでしょう。 変化が起こるとすれば政局から。
 「サノヤス・ヒシノ」1円高380円高値引け、ここで安定して欲しくない。
 「阪神百貨店」9円安821円(高値825円)、明日の反発幅で今年のピークが占えるかも知れない。
 「NECマシナリー」水曜日23円高今日16円高103円(高値1035円)、上げモードに入っている。
 「日水」1円安452円(高値460円)、高値更新も流石に押し合い。

 8月19日(金)、日経平均は先月末より高騰を続けて1万2300円前後に来ております。 上昇額は20日間比+433円に達し「基本的に買いかホールド」と上で申上げた期待以上のパフォーマンスを見せてくれました。 過熱感警戒をテクニカル重視アナリストは強調してはいるが、外資買い越し19日連続の趨勢は反落の悲観を圧倒する力があります。 今日も9時台に−87円まで押しながら最後−15.64円(12291.73円)の高値引けで締めたのは勢いの差です。
 「フィルコン」16日(火)の1085円は年初来高値、今日は反落19円安1052円ですが突発高の可能性を1回や2回秘めている。
 「阪神百貨店」11円高863円(高値870円)、この株に限っては思ったより伸びなかったと言えるかも知れません、まだ一山二山ありそうです。
 「シムリー」8月1日より社名は「イマージュ」です、7月15日(金)の高値858円はしかし抜けないまま騰落を繰り返し、今日は17円高798円。
 「新日鉱HD 」11日(木)は755円の高値に達し、6月20日(月)の680円を軽く抜き去って叩き出した数値で「資源株が今年最も成長する」と同日申上げた予言が完全に的中した格好となりました。 その後の反落で今日は715円の引値ですが、まだ押し目の範囲。 

 8月22日(月)、日経平均は昨日の下げに10倍返しの上げ、寄り安(+38円)から一定の角度で引けまで一直線に伸ばして+160.78円(12452.51円)は高値12472.82円から26円だけ落とした終値です。 これは4年1ヶ月振りのレベルであり、対ドル110円台でもまだ割安感を覚えるほど日本株買いは過熱していると言えます。 特に個人投資家が余り手を出さない銀行株高騰の裏には、日銀の金利上げを睨んでの外国投機筋の動きが見え隠れしております。
 「フィルコン」20円高1072円(高値1080円)、買い残償却次第では株価倍増。
 「阪神百貨店」17円高880円(高値886円)、高値感はこの株には当て嵌らない。
 「イマージュ」(旧シムリー)26円高824円(高値838円)、再び新名称で高値に挑む。
 「新日鉱HD 」14円高729円(高値731円)、NYの原油先物高は止まらず、しかし日本経済は米国に比べ原油価格の影響を低く抑えられる。

 8月23日(火)、日経平均今日も高値を更新しました、寄付きの+59円から上昇気流が2:00過ぎまで吹いて+159円(12612.16円)と大きく前日を上回る高値、しかし引けにかけて急落し終値12472.93円(+20.42円)は安値引けです。 流石にこの圏域では上値追求も毎日が手探りとなるのは避けられないでしょう。
 「サッポロHD」7円高511円(高値515円)、一番天井後の反落も底を打った。
 「阪神百貨店」6円高886円(高値890円安値880円)、御覧の通り押目無しですが、加速が更に増してからでは拾えなくなる、明日もまた容赦なく飛翔します。
 「日水」8円高410円(高値414円)、50円ほど調整期を経て再攻勢に転じる。
 「新日鉱HD 」10円高739円高値引け、資源株は眠る事を知らない。

 8月24日(水)、日経平均今日は激しく乱高下しながら続伸と言えば続伸、−51円と低く寄り付いて前場一旦+40円まで上昇しまたマイナス落ちで中休み、後場寄りは最安値−56円、そこから上げ展開となり再び+42円高値で最後は+29.33円(12502.26円)。 こうなった原因は銀行・ハイテク株にあり、利食いと押目買いが終りなき綱引きをやっている感があります。
 「サノヤス・ヒシノ」6円高368円高値引け、この辺から抜け出したいが安定感も今一つです。
 「阪神百貨店」11円安875円(高値890円)、珍しく安値引けとなりました、時期としてはまだフライングを恐れる。

 8月26日(金)、日経平均は昨日木曜日の−97円から今日は反発、特に寄付いて直ぐ+77円まで騰げたものの、10:00過ぎからはマイナス圏も挟む上下動、後場漸く落ち着いて+20〜40円で推移し最後は+34.32円(12439.48円)が週末大引けです。 外資が2日振りに買い越しながら日本株の出遅れ分は埋まったと認識され注文出来高は半減しました。 また流石に原油1バレル68jは市場に圧し掛かる価格レベルであります。
 「国際航業」26円高418円高値引け、東証値上率9位です、今年期待されながら3月467円で頭打ちした株。 まだかなりの重し有り。
 「阪神百貨店」5円安860円、雲行き不透明になってここが最後の試練。
 「イマージュ」19円高855円高値引け、惜しくも更新を逃した。
 「NECマシナリー」200円ストップ高1200円、もちろん大証値上率1位、音無しだったNEC系列の一角が突然噴火しました。
 「新日鉱HD 」14円高735円高値引け、今日上がった株は大方が高値引けです、昨日の押しを回復させた銘柄の一つ。 

 8月29日(月)、日経平均今日は終始一貫してマイナスしかも寄り高の引け安で、−52円から−164円まで売り先行して裁定解消に繋がる大幅下落、押し目買いも見送られたことで−129.65円(12309.83円)の引値となりました。 原油先物が1バレル遂に70ドルを突破し(石油精製・備蓄への長期投資を怠って来たアメリカの石油政策の完全な失敗と定義せざるを得ない)、その上ハリケーンの自然災害が加わって円⇔ドルの為替も乱高下する悪影響を齎しております。
 「阪神百貨店」10円安850円(高値865円)、泣いても笑っても明日より来週前半までに今年の帰趨が決定し、買増しか投売りが今週末には殺到するでしょう。
 「イマージュ」13円高868円高値引け、反落なき更新です。
 「NECマシナリー」7円高1207円(高値1211円)、今日は踊り場で息をつく。
 「新日鉱HD 」1円高736円(高値740円)、原油の様に急騰とは行きません。

 8月30日(火)、日経平均大きく反発し昨日のグラフがそのまま鏡反転した形となりました、NY高を受けて寄付きから既に+100円を越える上げ、後場も勢いは持続し最後+143.31円((12453.14円)は今日の高値に僅か3円及ばぬ高域圏です。 但し選挙の結果が出るまで暫くツナギ相場を呈するのは避け難く、また昨今の原油高には資源を輸入に依存するチャイナ経済の虚弱体質を睨んだ欧米戦略の一面が現れていると申せましょう。
 「フィルコン」46円高1068円高値引け、上げるときは派手にやる銘柄。
 「サノヤス・ヒシノ」13円高269円高値引け、不安定感が拭い去れない。
 「阪神百貨店」7円安843円、今日は水入りで相場も閑散。
 「イマージュ」4円高872円(高値883円)、3連騰ながら頭打ち。
 「新日鉱HD 」4円高740円(高値741円)、原油高の一服で他の資源株が調整する中で堅実な上げ。

 8月31日(水)、日経平均はメキシコ湾岸のハリケーン被害拡大で、石油を始めとする米インフレが一段と昂進する赤信号からのNY株式全面安を受けて反落スタート、但し原油高への耐久力は米の比ではない日本経済(オイルショックの経験が体質改善に導いた)の指標である株価は「終日底堅く(日興コーディアル)」安値を拾う動きが顕著でした。 その安値は−59円、高値は−9円(どちらも前場)、引けはやや売り優勢の−39.54円((12413.60円)です。
 「フィルコン」11円高1079円(高値1080円)、調整日を歯牙にもかけない。
 「サノヤス・ヒシノ」7円安362円安値引け、芳しくない時ははっきりと申上げます。
 「阪神百貨店」6円高849円高値引け、しかし明日は下手をすればエクソダス。
 「新日鉱HD 」4円高744円(高値747円)、4日続伸です、ただ原油価格転嫁にも限界が来る。


 9月1日(木)、日経平均はNY株の反発/原油反落を受けて急騰です、前場寄りから直ぐに12500円を越え、後場寄りに高値更新12573.01円へ到達、引けにかけて利益確定売りが予想通り押して+93.97円(12506.97円)の終値は、ヘッジファンドの自作自演を地で行く値動きに終始した一日だと言えるかも知れません。
 「フィルコン」7円安1072円(高値1086円)、更新を待っていたかのような利食い。
 「サノヤス・ヒシノ」12円高374円高値引け、また作り直している段階ながら。
 「阪神百貨店」9円安840円高値引け、両者譲らぬ1.5ゲーム差の痛み分け、残り試合から見て中日を3ゲーム離す事で漸く互角と言えるハンデが潜在する。
 「イマージュ」8円高879円(高値888円)、吹っ切れた印象を与えます。
 「新日鉱HD 」1円高745円(高値748円)、原油価格の騰落どちらにも適応する体質が身上。

 9月2日(金)、日経平均連日の高値更新です、前場寄りに15590円越えを一度見せてから前引け12550円まで後退、後場再び上値を覗かせつつ最終立会いで一気に12600.00円ジャストの高値引けという芸当をやってのけました(前日比+93.03円)。 FRBがハリケーンインフレの圧力に不本意ながら利上げを中断せざるを得ない見通しとなり、株価(特に体質強化された日本企業)へのプラス材料をまた一つ加える観測が目立ちます。 災害による流動不安定要因を抱えるNY市場を尻目に、外資系証券の買い越しには更に拍車が掛かると思われます。
 「サノヤス・ヒシノ」1円高375円(高値376円)、一気加勢かと思うと足踏みするのがこの株のネック。
 「阪神百貨店」3円高843円(高値850円)、マジックを点灯させないまま最後まで行くのか。
 「新日鉱HD 」19円高764円高値引け、こちらは一気の上値抜き、原油価格以上の高騰を見せつける。

 9月5日(月)、日経平均は今日も高値更新、前場は12600円を挟んだ警戒利食い色の濃い揉み合いで終えましたが、後場急騰に転じて14時前には12655.15円高値、その後も利益確定売りを埋める買い基調で引値は12634.88円(勿論+34.88円)です。 12600円という一つの達成感に安住せぬ更なる上値への買い意欲が市場全体に漲っていると申せましょう。 ただ、今週末にかけて7月機械受注統計の発表、そして衆院総選挙当日が迫り重要イベント前の凪相場が予想されます。
 「フィルコン」3円高1062円(高値1080円)、デイトレードを手掛けつつ上値も目指す二兎狙い。
 「サノヤス・ヒシノ」2円高377円高値引け、この煮え切らなさには罵声も出て来ない。
 「阪神百貨店」6円高849円(高値850円)、3ゲーム差の同格決戦が始まる。
 「新日鉱HD 」15円高779円(高値780円)、他の資源株が軟調な中、独走の気配。

 9月6日(火)、日経平均は高値更新の後小反落です、米国がLabor Day労働祭で休日明けの前場は昨日に引き続き買い意欲満々、+95円(12730.21円)の高値をつけ利食い売りも限定範囲と思われましたが、後場直後から多くの銘柄に売り物が集まって値を消して行き、昨日の終値を割り込んで−35.45円(12599.43円)で引けました。 1ヶ月続いた日本株上昇に一服の休閑が欲しくなった市場心理もあるかと推測されます。 ただ中期的には依然日本株買いの好気系サイクルが主体となるのは間違いありません。
 「フィルコン」1円高1063円(高値1081円)、他がマイナスの日はデイトレに限る。
 「サノヤス・ヒシノ」1円安376円高値引け、相応の平仄。
 「阪神百貨店」21円高870円高値引け、この株もそろそろ一本立ちすべき。
 「新日鉱HD 」7円安772円(高値804円)、今日の高値は流石に売り逃げを呼ぶ。

 9月7日(水)、日経平均今日は連休明けNYの全面高にも関わらず小動きに終始した一日でした、寄りは予想通りの反発+83円スタート、しかしそれ以降は買いが途絶えてジリ安となり14時には−24円まで底入れする場面あり、最後に+8.16円(12607.59円)の極小反発でお茶を濁した(誤魔化した)感じを受けます。 総選挙の結果は既に織り込み済みの値動きと捉え、地合が陰転する瞬間が直ぐそこまで来ていると言い始めたアナリストがいる様です。 手前味噌を承知で申上げれば、数々の局面において早目早目の切り換えにより投資家を救って来た筆者が(倉庫ページを参照)今年は敢えて強気を継続させるのは故無きにあらずなのですが。
 「フィルコン」13円安1050円(高値1065円安値1035円)、まだデイトレ可能も引けの下げ幅が大きいのがやや懸念。
 「サノヤス・ヒシノ」1円安375円(高値379円)、今年は終ったか。
 「阪神百貨店」8円安862円(高値864円)、優勝はほぼ決まったと思いますが上値の限界は期待を下回る額でしょう。
 「新日鉱HD 」11円安761円(高値776円)、IEAの石油備蓄放出決定と米製油施設復旧で原油価格が66ドルと完全に下降トレンドに入ったのを見極めた続落です、資源株は打ち止めと判断していいかも知れません。

 9月9日(金)、日経平均は木曜日−73.70円で今日は+158.15円と大きく反発しました、NY安にも関わらず日銀の景気楽観が市場判断と一致して円安追い風のハイテク株を筆頭に買い相場となり、前場から後場へ株価は時を追って上昇、終値の12692.04円は引値として最高値を(しかも高値引けの形で)達成しました。 「4ヶ月で日経平均が2000円近く上昇した値幅」にアラームを鳴らし、選挙後の天井からの釣瓶落しを予想する「弱気」アナリストの論拠は一分の理あるも、ファンダメンタル指数や需給バランスの良さをぐらつかせる材料にはならないと考えます。
 「サッポロHD」2日連続の6円高519円高値引け、今シーズンのピーク561円から485円まで押して新相場の開始。
 「フィルコン」29円高1059円(高値1060円)、2日分の下げを埋めたが上値追いよりデイトレです。
 「サノヤス・ヒシノ」6円安370円安値引け(高値378円)、負の予想も当たるのは複雑な心境になります。
 「阪神百貨店」44円高912円(高値918円)、一昨年の優勝は1150円まで行きましたが今年は果たして。
 「新日鉱HD 」26円高779円(高値781円)、1バーレル66jは下がったと言っても大変な高水準、今日アメリカの石油投機筋がモラルに反してまた価格を吊り上げた。

 9月12日(月)、日経平均は暴騰に近い大幅続伸となりました、何が選挙結果は先月来で織り込み済みだと言いたくなります。 寄付きから既に+148円を越える上昇で9:30前には12926.57円高値(+234円)、これは平成13年7月以来の水準で、その後はなだらかに+121円まで確定売りされながら最後の買い商いで+204.39円(12896.43円)と明日以降も期待できる引け方です。 
 「サッポロHD」16円高535円高値引け、新相場も前に劣らず好調。
 「フィルコン」8円安1051円(高値1075円)、26円の値幅は見逃せない。
 「サノヤス・ヒシノ」8円高378円高値引け、出来高が頼りない。
 「阪神百貨店」3円高915円(高値945円)、親会社の「阪神電鉄」まで金曜日は暴騰でした、6日(火)に申上げた一本立ちとは親会社からではなくその運動部門に過ぎない「阪神タイガース」依存を克服せよとの謂いなのですが。 以前「近畿日本鉄道」がプロ野球チ−ムを所有していた時は、ペナントで優勝しようが最下位になろうが株価はピクリとも動かなかった(それも少し寂しいけれども)、のと引比べて余りにも球団がグループ内で突出し過ぎではないでしょうか、このParadoxな構造は後々問題を呼び覚ます懸念がしてなりません。
 「新日鉱HD 」1円安778円(高値793円)、さすがに原油価格は天井を打ったようです。

 9月13日(火)、日経平均今日はやや波乱含みで、寄りに利食い売りを集めて−49円安値、その後買いムードが拡がり+44円(12940.68円で高値更新)、売り買い交錯して14時台にマイナス落ちも引け間際に上げて+5.52円(12901.95円)が終値です。 ここから上値を追うには市場エネルギーが倍以上必要となるでしょう。
 「サッポロHD」7円高542円(高値545円)、4日続伸。
 「サノヤス・ヒシノ」出来高0、二進も三進も行かない。
 「阪神百貨店」7円安908円(高値914円)、少し投資家も買い疲れ。
 「新日鉱HD 」5円高783円(高値784円)、資源株では二枚腰。

 9月15日(木)、日経平均は昨日続落した(−67.70円)明くる今日再び跳ね上がりました、NY影響の寄り安は一瞬で10時前には急騰12900円乗せ、後場も文字通り先物を追う形で高度飛行を継続、引けに更なる一段上げは+152.53円(12986.78円)高値更新の終値です。 一昨日申し上げたエネルギーが市場に充満しております。
 「サッポロHD」昨日9円安、今日5円高538円(高値539円539円)、前回の凝りがこの辺りに出る。
 「阪神百貨店」49円高960円(高値967円)、浮動票が一気にどっと雪崩れ込んで参りました、年初来のホールダーにはファンファーレを奏でながらの売り収穫節。
 「新日鉱HD 」27円高816円高値引け、更に一段上手でした、筆者にも読めぬほど。

 9月16日(金)、日経平均今日は寄り高+6.21円(12992.99円)と遂に1万3000円まで7円と迫りながら急落し昼休み前後は−98円と底入れ、ただV字型に値を戻して最後は−28.10円(12958.68円)小幅反落で纏めた週末です。 先日申上げた通り1万3000円台に乗せるには想像以上のエネルギーを要します、連休を控えるマイナス条件下の市場にそれを望むのは無理だったようです。
 「国際航業」38円高443円(高値444円)、東証値上率6位、予告無しに来ますが一発屋で終り兼ねない。
 「阪神百貨店」100円ストップ高1060円、此方の利食い売りを消化して上げました、一昨年もなかったストップ高は反動を孕んでいる。
 「新日鉱HD 」15円安801円(高値812円)、「押し目買いが成り立つ」に差し替えたくなる位まだ勢いがある。

 9月20日(火)、日経平均大幅反発、連休中に蓄積されたエネルギーが、週明けのNYを始めとする国際市場の調整期を尻目に日本市場再開を待ち兼ねて鈴生りで殺到した形です。 自然災害に強く政治的安定も確保した国へ資金が流れ込むのは自然の趨勢であり、デフレ不況からの復活を期待させる経済指標が株価を更に後押しすると見られます。 その意味で今日の1万3000円突破は単なる通過点となり、窓埋め不要の意識が相場を様変わりさせると言えるかも知れません。 寄り安+33円(12991円)から一度も後退せぬ上昇角度で引け間際+201円(13159.39円)連続高値更新、最後に一息入れて+189.89円(13148.57円)で締めました。
 「サッポロHD」20円高552円(高値557円)、前回高値561円が蓋ではなくなった。
 「国際航業」13円高456円(高値474円)、31円高から売りに押されるのはまだ力不足の故。
 「阪神百貨店」72円高1132円(高値1140円)、遂に株価は野球を離れマネーゲームの様相を呈して来ました。 つまりチーム成績は仕手銘柄化の前座に過ぎなかった事になります。
 「新日鉱HD 」24円高825円高値引け、やはり金曜日の下げは押目だった。 

 9月21日(水)、日経平均小幅続伸、寄り9時台は−39円までの押し局面もあって揉み合いましたが、前引けから後場寄りに高値を更新して+86円(13235.42円)、やや降り気味に上下しながら引値は+48.00円(13196.57円)です。 お馴染みFOMCが今月も利上げを継続させる(ハリケーン被害を考慮せず人倫に悖る)決定を下し、それがNY市場を直撃して続落したのですが、東京市場はそれをも飲み込む買い意欲を内需関連株を中心に顕示しております。
 「サッポロHD」2円安550円(高値552円)、窓を埋めたがる投資家がいる。
 「国際航業」6円安450円(高値465円)、今日ははっきりと実力の低さが出た。
 「阪神百貨店」198円高1330円高値引け、訳も分らず買い上がる投資家が驚く事に損をしていない。
 「新日鉱HD 」13円安812円(安値809円)、金曜日に買えなかった人には親切な押目。

 9月22日(木)、日経平均小幅反落、寄り安から上方へ向かうの兆しはあるものの昨日終値を結局一度もクロスすること無く−106〜−26円までの上値重く下げ渋る相場、引値も−37.21円(13159.36円)と短期的な急騰への調整色濃い連休前でした。 IMFが日本経済の成長予想を引き上げたのがプラス要因なら、米ヘッジファンドの利益確定売り期に入ったのが来週以降のマイナス要因と言えるでしょう。
 「サッポロHD」11円安539円(高値550円)、変に窓に拘わると地合が落ちます。
 「国際航業」5円高455円(高値460円)、反発も中折れ。
 「阪神百貨店」95円高1425円(高値1480円安値1200円)、天井と言うより大気圏外での乱高下を眺めるしかない、「阪神」関連だけでファンドを組んだ商品が出てこれも人気殺到と来ております。
 「イマージュ」52円安772円(高値804円)、値下げ率8位、下げ出すと余り歯止めが利かない銘柄ですが。
 「新日鉱HD 」43円高855円高値引け、ハリケーン再び米南部に接近で原油高騰。 

 9月26日(月)、日経平均は今日も寄り底(しかし+69円)から大幅反発して高値更新引けです、時間を追う毎に値を加えて高値安定飛行、更に一段上げたラスト攻勢は+233.27円(13392.63円)を叩き出しました。 平成13年7月以来の1万3500円目前ですが4年前と比べ同じ平均株価ながら今の方が割高感を覚えるのは、採用銘柄の入替えが影響するとしても、下げの過程と上げ過程の違いが最も大きく作用しており、目先だけではない景気浮上の展望が開けて来た心理的効果が市場価値を高めているからです。
 「サッポロHD」5円高544円(高値545円)、ビールは一年を通して売れる商品になった。
 「国際航業」20円高475円高値引け、今度は上昇気流に乗れるか。
 「阪神百貨店」124円高1549円(高値1550円)、親会社「阪神電鉄」も100円ストップ高、一昨年を遙かに凌駕するパフォーマンスも景気指数の差を考えれば頷けなくもありません。
 「イマージュ」4円高776円(高値787円)、大反発狙いなら見送った方がベスト。
 「新日鉱HD 」25円高880円高値引け、「リタ」の被害は最低限に抑えられたものの原油先物はまた急騰止まらぬ見通し、その資源株中で負け知らずなのがこの銘柄。

 9月27日(火)、日経平均は大幅上昇→相場を壊さない程度の反落のリズムを継続中で、今日は−19円から−110円間の利食い先行する揉み合いとなり、引けの押目を拾った小幅戻しで−82.59円(13310.04円)が終値、9月中間決算銘柄の配当取りが収束した影響と配当落ち分約45円を差し引けば、平均値は殆んど下がらなかったに等しい数字上の調整です。
 「サッポロHD」14円高558円(高値559円)、今日配当落ちが無いだけで上げた訳ではありません。
 「国際航業」45円高520円(高値535円)、上に同じ、東証値上率位は自前の推進力を得た。
 「サノヤス・ヒシノ」36円高415円高値引け、大証値上率2位、この株も時々一発高があります。
 「新日鉱HD 」16円安864円(高値892円)、今日だけの一時後退です。
 「阪神百貨店」10月1日より「阪神電鉄」完全子会社になるため昨日が最終売買日でした、時価に従い「百貨店」株主には1株当たり1.8株の「電鉄」株が割当てられます(今日も98円高の大証値上率1位)。 15日(木)に暗示した値動きの正体は矢張り、数字に表れない価値を有するこのブランドへ手を回して来た「爆弾投機男」村上氏であり、急騰中に百貨店株18%電鉄株27%を既に保有し子会社化後の比率は最終的に50%を超える可能性が出てダントツの大株主として君臨するのも遠くはないのでしょう。 今後の焦点は、関西人である村上氏が関西の宝石「阪神」を敢えて解体する作業に掛かるか否かに絞られて参りました。

 9月28日(水)、日経平均はリズム通り大幅反発して2日振りの高値更新です、寄付きに小幅安−3円で様子見の後は一斉に買い戻し・押目買いを誘発し先物から一段高、14時台は+177円(13487.85円)近辺の高水準で推移して、しかし高値引けとはならず+125.87(13435.91円)最後は50円ほど消しました。 鉄鋼・自動車・銀行が上げの主力となる一方、ITやハイテクの軟調は相変わらず好転しません(ソニー80円安・ネットマークス400円安)。
 「サッポロHD」38円高596円(高値619円)、+61円抜きは流石に二の足を踏んだ。
 「国際航業」9円高529円(高値554円)、上に似て警戒心を先行させながらの傾向。
 「サノヤス・ヒシノ」5円高420円高値引け、牽引する買い手は多くない。
 「新日鉱HD 」29円高893円(高値898円)、グリーンスパンFRB議長が「柔軟な米経済は資源急騰を良好に乗り切っている」と発言してNY相場に好感されましたが、原油在庫は更に減少して価格を押し上げる条件下でその強気は根拠が不明です。
 「 9043 阪神電鉄」100円ストップ高1045円、経営側と村上氏の間で取引があったとの風説が流れております、今月末に満期償還される10年物転換社債の転換株価505円を遙かに越える吊り上げで転換率100%を提供したのが村上氏なら、総額250億円の償還金をそれによって圧縮消去できたのが経営側だという構図です。 つまり阪神電鉄は、キャピタルゲインを宛がって社債買い取り経費を不要にした功労者として村上氏を遇しているのであります。 それだけの工作にしては連日のストップ高は余りに過剰な印象も受けるのですが、まだ表に出て来ない何か闇のカラクリが存在するのかも知れません、引き続き注目して行きたいと思います。

 9月29日(木)、日経平均大幅続伸でしかも高値更新引け、前場は+100を越す上げから昨日終値に接する揉み合い進行でしたが、後場一貫上昇に転じラスト一段高の+181.33円(13617.24円)は平成13年6月以来となりました。 中東ではなくメジャー系のオイルマネーが盛んに日本株を活性化に導いており(中でもハイテク輸出関連株より内需関連株を目当てに物色する異例)、投信設定による外資系証券の買越し継続を裏付ける材料です。
 「サッポロHD」8円安588円(高値596円)、そうなると及び腰を一度挟む形になる。
 「国際航業」19円高548円高値引け、昨日の高値を敢えて抜かない。
 「サノヤス・ヒシノ」12円安408円安値引け、従ってそれ以上牽引出来る資力に欠ける。
 「新日鉱HD 」26円高919円高値引け、もう材料株の域ではない、本当の実力を身につけた。
 「阪神電鉄」115円安930円(高値1245円安値871円)、+200円ストップ高後−120円を越える乱高下、村上ファンドが「マイテン」売りに打って出た、矢張り社債の株式転換が目的の買い上がりだったと空売った投資家たちは声を揃えますが、タイガースの優勝が無ければ(転換を面倒がる社債保有者も釣り出される様な)派手な相場は村上氏と言えども打てない、経営者+村上氏共犯説が通用するほどーーー親会社の都合に合わせてペナントレースを優勝したり2位以下になったり出来るほどーーープロ野球は甘くはありません。 

 9月30日(金)、日経平均は寄りで高値更新+61円(13678.44円)ながら大幅±に行ったり来たりの週末日で、最後は小反落−42.94円(13574.30円)での引けです。 主力鉄鋼株の期末売りが膨らんだのと「住金」の悪材料が値崩れを呼んだ、それに加えて鉱工業指数が予想を下回ったのが今日の大勢を決しました。 ただ次週以降は量的緩和が解除される期待から、下値を確保しないリスクを避けるための買戻しが先高観を強めると予想されます(やや中期的に)。 
 「サッポロHD」7円高595円(高値598円)、反落を挟んだ今日は上がる番。
 「国際航業」7円安541円(高値560円安値517円)、今日の押目を流石玄人は見逃さない。
 「サノヤス・ヒシノ」12円安396円(高値410円)、続落、また出直し。
 「イマージュ」26円安735円(高値770円)、月曜日に見送りを促したのは正解か。
 「新日鉱HD 」19円安900円(高値929円)、これも期末手仕舞いの下げに留まるでしょう。
 「阪神電鉄」63円安867円(高値890円)、「阪神百貨店」は最後まで一本立ち出来ないまま明日完全子会社されます。 保有者の株式交換は順番まで待たされるでしょう。 このページの読者は先週既に手仕舞いされたと存じます(売り推奨が早過ぎると言う声もありましたが、村上氏の騒動が起こる寸前で売るのがやはりベストだったのです)。 
 「電鉄」大きく続落しましたが、福井日銀総裁と竹中経財政大臣の両名がコンポの様に口を揃え、タイガース優勝をデフレ脱却と景気回復の起爆剤になると称えているその親本尊であるからには、このまま凋落一方のままでは終らない可能性もあります。


 10月3日(月)、今朝の日銀短観で業況判断指数が小幅改善の+18ポイントに留まった発表を受けて日経平均は利益確定売りが先行し、9時台には−120円近くまで急落しましたが、内外機関投資家の日本株の上昇トレンド継続を読んだ押目買いによって値を戻す形を作り直し、引け間際では+10円→−49.02円で売買交錯しての小幅続落(13525.28円)ながら、内需関連から輸出関連へのシフトに期待を込めた今日の値動き一覧と言えます。 日銀短観はこれまでの過剰スピードを法定内速度に緩める意味合いのブレーキに留まりそうです。
 「サッポロHD」3円安592円(高値596円)、順当な下げですが高値更新は忍耐力で待て。 
 「国際航業」10円高551円(高値555円)、押目と申上げた通り。
 「サノヤス・ヒシノ」3円高399円高値引け、一から土台を作る様な小出し。
 「イマージュ」29円安706円、やはり正解のようです、底が見極め難い。
 「阪神電鉄」100円ストップ高967円、予告通り見事に切り返しました、空売り組が救われる絶対条件は(現在は禁止)もっと株価が下落する事だったのでしょうが残念。

 10月4日(火)、日経平均は3日振りに大幅反発、寄り安にして既に+57円を越え時間の経過と共に上昇を続ける展開のままの高値引け、+213.56円(13738.84円)は3日振りの更新でもあります。 銀行・鉄鋼株急騰にブレーキが掛かったのと入れ替わりにハイテクの攻勢が始まり、ある意味ベストなタイミングの選手交代となりました、一方で輸送機器関連だけは引き続き第一線を維持して好調です。
 「サッポロHD」8円高600円高値引け、このペースで正解です。
 「国際航業」100円ストップ高651円、このHPは的中し過ぎるのが問題。
 「サノヤス・ヒシノ」10円高409円(高値410円)、輸送関連では一番地味と言っていい位です。
 「イマージュ」15円高721円(高値725円)、まだ底を打ったとは保証し兼ねます。
 「新日鉱HD 」20円安870円(安値855円)、3日続落、円安が資源株に向かい風と言うより鉄鋼型内需の流れに近い。
 「阪神電鉄」100円ストップ高1067円、村上氏のイメージは社会的に最悪ですが、相場は堀江氏より解っております。

 10月5日(水)、日経平均は法則通り小幅反落です、寄り9時台に−82円安値から+44円高値まで揉み合った後は昨日値に一旦接しながらもジリ安に流れ間際でやや跳ねて−48.95円(13689.89円)の引値、大手銀行を始めとする金融・不動産が大きく下げたのと鉄鋼・非鉄・石油が小幅ながら続落した影響が認められます。 市場の株が買い越しにより次第に品薄になりつつあるとすれば小額の出来高でも値幅を大きく乱高下させます、デイトレードは今後の売買で主流となって行くでしょう。
 「サッポロHD」600円変わらず(高値605円)、上下とも堅い。
 「国際航業」17円安634円(高値689円)、+38円の所が今日は臨界点となった。
 「サノヤス・ヒシノ」409円変わらず(高値415円)、正に地味を絵に描く値動き。
 「イマージュ」17円高738円(高値741円)、続伸で持ち直した感も自律反発の域。
 「新日鉱HD 」41円安829円(高値845円)、石油株は充分利幅を達成し落日を迎えつつある。
 「阪神電鉄」28円安1039円(高値1200円)、+133円でマイ転は前回と似たパターン、この辺りに村上氏をコントロールする制御ポイントがあるようです。 電鉄幹部との会談で村上氏は「阪神タイガース」の上場を提議したと報じられました、しかしそれは親会社の決定だけでは実現出来ず、プロ野球機構の中のオーナー会議で承認されなければ球団の経営形体を変えられないのは御存知の通りです、当然阪神側は却下するでしょう。 一方で関西経済連合会は一致して村上ファンドからの電鉄会社防衛を支援する旨を表明し、経営陣も遅れ馳せながら大和SMBCとアドバイザリー契約を結んで増資を軸にM&A対策に乗り出すと見られます(にせよ38・13%は既に許容量を越えている)。 ライバル巨人の渡辺恒雄会長までもが村上案(のみならず村上氏の経済活動そのものを)一蹴した旨の6日速報です。 社会的にますます四面楚歌となった村上氏が次に打つ手は果たして。

P. S. 明日からのF1鈴鹿グランプリ観戦に合わせて株価ページを休ませて頂きます。

 10月11日(火)、日経平均は3日続落の連休後大幅反発となりました、9時台は陽転したとは言え+52円〜+14円の低反発で積極さに乏しかったのが、後場に入り内閣府発表の機会受注統計の大幅増や海外筋の先物買いで一気に高角度上昇となり+328.97円(13556.71円)の高値引けにして今年一番の値上幅を記録しました。 但し水準的には3日間の下げを埋めるには大きく及ばず、好調の内需銘柄が大きく下げた後の自律反発に留まった感が無きにしも。
 「フィルコン」29円高1019円高値引け、今度乗り損なうと浮上は当分無し。
 「国際航業」10円高618円高値引け、連休前に売った方も正解、押目と買った方も正解です。
 「新日鉱HD 」41円高851円高値引け、今年の相場は一度利食った株を更に膨らませる傾向があります。
 「阪神電鉄」週末は71円安・今日は45円高1019円(高値1030円)、村上ファンドの保有比率39.77%となり、只管買い増しているのは明らかなようです。 今日の電鉄社長とのトップ会談で村上氏が球団上場をファンの判断に委ねると柔軟な姿勢を選んだのを受けて、阪神側も「グループ全体の業績向上への提案に対し真剣に検討する」(保有資産であるJR大阪駅前・甲子園球場敷地の帳簿と実質の差額を証券化する事で企業全体の価値増大に役立てる等)と受身ながら一定の評価と言質を与えた模様です。 ただ投資家の立場から見れば村上氏の保有量の限界と保有期間が最大の関心事な訳で、買い平均値が可成りの高水準にあると目算できることから、恐らく新規上場によるキャピタルゲインを獲得するまで粘り強く株を集めて行く選択肢が有力なのではないでしょうか。

 10月12日(水)、日経平均反落、安値引けです。 9時台は昨日の値上幅への反動を形成して−場50円を切る場面あり、そこからの押目買いがジリ高に転じて後場寄りには+147円高値も、13時以降急激に値を消してマイナス圏へ再び突入すると揉み合いの地は悪く最後−92.97円(13463.74円)に落ちる結果となりました。 今日の乱高下の原因は先物にあり、10月限SQ算出を週末に控えた買い仕掛けと売り立ての綱引きが上下動に株価を揺振ったという訳です。 大引けの安値は売り方の押しが勝った形ですが、これがまた明日の買い頃感を集めて上げ主体の場面を構成して参ります。
 「フィルコン」147円高1166円(高値1200円)、東証値上率1位、+181円まで一気に駆け上がる急浮上でした、御存知の通りこの株は暴騰する傾向があります。
 「サノヤス・ヒシノ」13円高408円(高値410円)、400円台固めが大事な場合。
 「イマージュ」17円高733円(高値734円)、この辺りに底値らしき抵抗がある。
 「新日鉱HD 」8円高859円(高値879円)、もう一度上に伸びる底力。
 「阪神電鉄」8円高1027円(高値1064円)、互いの言葉が余り通じない者同士が何度会談した所で事態の進捗は期待出来ません。

 10月13日(木)、日経平均は小さく続落しました、NY安を久し振りに反響させる始動からの−100円を切る軟調が後場寄り−200円近い底値となりましたが、反騰の兆しを見せたのもその直後で、引けにかけて+12円まで戻し、最後に頭を叩かれ−14.50円(13449.24円)で終了です。 明日がSQの算出日である売買減少がプラス圏確定を阻んだ形になり、裁定解消とコールオプションが交錯する複雑怪奇な一日だったと言えます。
 「フィルコン」11円安1155円(高値1165円)、急騰を一度反落させて待機。
 「サノヤス・ヒシノ」4円安404円安値引け(高値411円)、取り敢えず400円台を守った。
 「イマージュ」11円高744円(高値750円)、底を打った株は怖い物無し。
 「阪神電鉄」25円安1022円(高値1014円安値985円)、村上ファンドの丁寧な下値拾いがあるため大崩れしません。 彼が電鉄株の中長期保有を表明したのは、筆者が当ぺ−ジで11日(火)にその観測を述べた以後の日付である事に御注目下さい。

 10月14日(金)、SQが高い買越しで算出されて発会した今日の日経平均は+130円の高値で寄付き、急落と急騰の激しい往復の振幅が+0円近くまで収斂した前場はしかし予告編に過ぎなかった様です、後場は0ラインを挟んで上下逆さに映したような安値追いの展開で−87円と釣瓶落とし、安値引け確定が見えた感がありましたが最後にまた一波乱反転して−28.70円(13420.54円)で週末にケリをつけました。 今年も第4コーナーに差し掛かり守りポジションが選択肢に入って来た事に加え、信用買い残の凭れ、村上や三木谷ら桁外れの投機屋に追随する含み資産物色だけの歪な相場観が出来高自体を細らせる地合を今後暫く招き兼ねません。
 「サノヤス・ヒシノ」6円高410円高値引け(安値も410円)、精一杯頑張っております。
 「イマージュ」7円高751円(高値757円)、小幅づつながら返して行く。
 「新日鉱HD 」32円安809円(高値849円)、5日(水)に記した「石油株の落日」到来ならば少し残念です。
 「阪神電鉄」32円安970円(高値999円)、今日は村上ファンド出動せず、品薄株を盥回しは値動きが激しくなるのも止む無し。 昨日の「TBS」500円ストップ高にも表れた含み資産志向ですが、それは村上氏や楽天だからこそ資産効率化と銘打って経営者に不動産を切り売りさせ、自ら運用ルートを設定出来るという前提の投資なのであって、一般の株主が真似をして他に資産保有企業を物色したところでその放出を強制し得る資金力が無ければ、高額配当を議題に乗せる事すら叶わないのだと自任して頂きたく思います。

 お詫び: 『株価T』ページの作動が具合悪く御迷惑をお掛けしております、暫くお待ち下さい。

 10月17日(月)、日経平均は取引日4連続の下げとなりました、寄付きから後場14時近くは反発エネルギーを保っておりましたが(+90円が最高値)、残り1時間の値崩れが小幅ながら続落を確定しマイナス20.25円(13400.29円)の引値です。 先週末に申した上値追いを控え、今年確定した利益を守る体勢が更に優位に立った言えるかもしない、少なくとも伸長著しかった鉄鋼・石油・銀行は。
 「阪神電鉄」46円安924円(高値955円)、電鉄側にマネーゲームをやる意志が無く、村上ファンドへのカウンター的自社株買いに走らない事が明らかで、尚且つ村上氏が電鉄資産の有価効率化を早急に迫る気配も無い事から暫く株価はは調整期に入ると思われます。 
 「9401 TBS 」240円安3550円(高値3870円安値3420円)、上下450円の乱高下です。 気がつけば(遅い)フジテレビの場合より遙かに深刻な状況にTBS井上社長も、楽天三木谷氏の株大量取得は「事前の意思表示がなく心外だ」ーーーもはや法律からも乖離した(TOBではない一般市場で大量買付けを事前に公表するのは株価操作に当たる)言葉を口走るまでに至り、事業統合の提案が会社同士の提携レベルではなく、TBS本体の吸収消滅に近い危機的レベルに直面した事実を、図らずも苦悩の表情の内に滲ませております。
 そこで浮上した自社株MBOや新株発行などの買収防衛策ですが、チャートを御覧の通り「過去6ヶ月間の平均値×0.9」が日興プリンシパル・インベスメントの新株予約権行使ならば価格は大幅高で、株主からの損害訴訟が誘発されしかも敗訴は確定的となるのは必至です。 三木谷=村上ラインを敵対的株共有グループと定義して議決権制限を発動したとしても株主代表訴訟に遭えば負ける確立の方が高いでしょう。

 10月18日(月)
 日経平均は5日続落となり、前場の+41円台も直ぐに値を消して10時以降はマイナスのみ、後場は一段悪化の−78円安値から引け−48.05円(13352.24円)、5日間とも小幅に留まったとは言え先行き不安感は否できず、ただ、鉄鋼資源株急落日は海運株が棒上げし、ハイテク下落の日は鉄鋼が持ち直す等、日替わりにフォローが生まれていることが全面安を辛うじて防いだと言えるでしょう。
 「国際航業」22円高636円(高値642円)、今日はマイナス値を一度も付けない勢いがあった。
 「日水」3円高441円(高値443円)、先週は何気無く装っての4日続伸、上値に近付いて来ました。
 「新日鉱HD 」16円高819円(高値825円)、これは自律反発に限った値動きでしょう。
 「阪神電鉄」33円安891円(高値911円)、前述通りの続落、シリーズの相手はソフトバンクの方が盛り上がったか。
 「TBS」500円ストップ安3050円(高値3360円)、経営陣は危急の事態に備えた「企業価値評価特別委員会」を以前より設けており、三木谷氏の統合要請をそこで敵対的・受入れ不可と判断すべきかーーー買収防衛策を発動させるか否かを決定する訳ですが、その特別委員会は恐らく「ポイズンピル」にGOサインを出すーーー新株暴落は確実と市場が読んだことが今日の売り一辺倒を呼び込みました。

 尚、『株価T』銘柄の「CTC」と「ベンチャー・リンク」が昨日高値更新しました。 ページが依然フリーズ状態なので記入出来ずにいる事を重ねてお詫びします。 

 10月19日(水)、TOPIX指数を浮動株基準へ移行させるその第1段階が今月末に迫って参りました(平成18年2月に2回目・6月に3回目を行なって完了する予定)。 これまで上場株式数すべてを対象に時価総額に応じて指数を算出していたのを、持ち合い株や親会社保有株といった固定株を外して実際に市場で流通している株式の比率(浮動株率)に見直して行こうとするものです。 その背景には、機関投資家の指数連動運用を時価総額に比例させたので品薄株の需給に歪みが生まれたーーー特定の株価が乱高下してTOPIX指数自体がバランスを失った看過できぬ実例があります。
 東証が基準措置を発表したのは4月28日ですが、以来ヘッジファンドや証券ディーラーは大株主を持つ企業と浮動株の多い企業を分別した投資戦略を既に実用化させている、その徴候が顕らかな最近の個別銘柄の値動きであります。 即ち大口株主のいる「名古屋銀行」や「日産」「日野」は係数調整(75%に割引の予定)対象となって株価を下げ、浮動株率の高い「千葉銀行」「ホンダ」「トヨタ」は株価が堅調なのです。
 連動型の運用資金は約15兆円と言われており、早々と浮動株基準に転換した日経JAPAN1000・ラッセル野村プライム指数・モルガンスタンレーキャピタルインターナショナルらのファンドと相俟って、各銘柄への資金出し入れの動きが活発化すれば株式市場の動向にも大きな再編期が訪れると予想されます。
 日経平均は遂に全面安の日到来となりました、NY安が大きな材料なら指数先物安も裁定解消売りを誘発して下げ拡大は−278円の安値まで後退し、大引けの景況変わらず−222.75円(13129.49円)今年3番目に悪い下げ幅です。 円安が金利と投資目的次第で株価に悪材料となる、海外筋のポジションが顕著に現れた一日だったと言えるかも知れません。
 「国際航業」2円高638円(高値644円)、今後個別株物色が主流となるならこの銘柄は候補の一つ。
 「新日鉱HD 」6円安813円(高値829円)、後退過程ですがペースはゆったりと行くでしょう。 
 「阪神電鉄」16円安875円(高値889円)、タイガース上場という村上氏の大きな夢は挫折しそうです。
 「TBS」210円高3260円(高値3300円)、楽天三木谷氏は早くもTBSの経営者に自らを任じ、横浜ベイスターズ球団の売却プランを政財界関係者に洩らしていた事が明らかになりました。 TBS側にとっては神経を逆撫でする氏の言動であり、ポイズンピル発動がより現実味を帯びて来たとすれば全面対決を誘い出したい三木谷氏の思う壺か。

『株価T』より出張
 「CTC」120円高4340円高値引け、ハイテクで数少ない有望株。
 「NEOMAX」35円高3010円(高値3050円)、半値戻しにプラスアルファは付き物です。

 10月20日(木)、東証は何故、TOPIX指数を見直して株式市場全体に浮動株優先の投資環境を作る決定に傾いたのでしょうか。 確かに「東急建設」株価乱高下のような弊害が幾例か認められ、また内外の大手金融ファンドが順繰り浮動株基準を導入しているのを受け、追随せざるを得ない力関係があると言えなくもありません。
 先立ってのフジテレビや直近の阪神電鉄・TBSの例でもお解りの通り、浮動株比率の高い企業はM&Aの対象になり易く、トヨタやホンダの様な最大限安全な発行株式数と経営状態を確保している企業以外すべて敵対的買収の危険と隣り合わせなのであり、現在それに対応した防衛策を上場企業揚げて必死に模索している最中なのです。
 各企業が今後次々と持ち株会社や自社株買い・株式交換による株主固定・子会社化を押し進めるのは趨勢で、防備を固める上場企業が増えるに従って浮動株の絶対数が減少する事は避けられません。 つまり銘柄の組入れ比率を調整しても何れ需給は逼迫し、TOPIX指数の動きも再び不安定化するのは時間の問題だと思われるのであります。
 東証首脳陣にそれが読めぬ筈が無く、それを承知の上で浮動株優先の資金運用を推奨する背景は何か、実は東証自身がM&Aによる企業統合と銘柄整理・再編を望んでいる、或いは「グローバル」な金融トラストより成る指令を帯びたプレッシャーの然らしめる所なのか、我々はしっかり見届ける必要がありそうです。
 日経平均は反発しましたが高値も+134円と昨日の下げ幅に届かず、引けは更に値を消して+60.97円の小幅反発の域に留まった(13190.46円)、それでも7日振りの陽転に意義が無い訳ではなく、NY高に依存する東証のパターンに復帰したまでと逆に安堵する向きも見られます。
 「フィルコン」94円高1210円(高値1247円)、東証値上率7位、調整期にはこういった婆沙羅な材料株が見せ場を作ります。
 「新日鉱HD 」22円安791円(高値819円)、少し下げ幅拡大、これで反発高も有り得る展開になりました。
 「阪神電鉄」2円高877円(高値897円)、実は村上氏は見た目より気が短いのではないかと筆者は想像しております、電鉄側が余りのらりくらりかわそうとすれば強硬手段も辞さない限界点があるでしょう。
 TBS10円高3270円(高値3320円)、マスコミへのリークで楽天三木谷氏の横腹を突くと同時に、TBSは安定株主各位に買い増しを要請しており、為に株価はまた上昇傾向を見せ始めました。 その割合は50%に達したと局側は発表しておりますが、依然として筆頭株主は三木谷氏であり、旧株主の寄せ集めがどこまで「安定」しているか、各個撃破で切り崩せる見込みは充分あると踏んでいるはず(特に米機関投資家筋を)、勿論USENの宇野社長は三木谷氏と繋がっております。

『株価T』 復旧しました。

 10月21日(金)、日経平均は反落で始まり1万3000円を割る局面(−94円)が早い時間にあったものの、売りが一巡して上昇に向かった以後は押目買いが継続し0ラインを越えた+9.49円(13199.95円)の週末大引けでした。 来週はTOPIX指数の基準移行に絡む投資信託の設定が数多く待機しており、ファンドマネージャーや証券ディーラーが銘柄組替え作業に張り付くので材料株には仕掛け時になるでしょう。
 「フィルコン」11円安1199円(高値1204円)、続伸させられるほど場に人がいません。
 「新日鉱HD 」2円安789円(高値791円安値760円)、31円安から反発はするもののデイトレ分を確保して終了。
 「阪神電鉄」22円高899円(高値922円安値863円)、電鉄首脳は村上氏にゼロ回答と今朝のスポーツ新聞、しかし村上氏は現在阪神の他に「西武」及び「東京スタイル」相手の裁判が大詰め、「楽天」とTBS問題に関わり、「ライブドア」とテレビ東京で綱引きなど、正に八面六臂の全方位作戦を展開中で果たして対応し切れますか。
 「TBS」250円高3520円(高値3530円)、ライブドア堀江氏がTBSのホワイトナイトを買って出ました、つまりTBSを巡っては三つ巴の様相を呈しており、TBS側株主と三木谷・村上・堀江ら各自が株買い増しに走っているわけですから上がるのも道理です。

 10月24日(月)、日経平均は小高く寄り付いた(+44円高値)ものの、先物主導の売りに押されて−111円まで後退の一途、引値も13106.18円(−93.77円)と低迷した、ディーラーは中間決算待ち、特に日経採用銘柄は明日の月納会日が重なって買い見送りとなり、週末申上げた通り低位材料株に個人投資家の物色が向けられた一日でした。 
 「フィルコン」48円高1247円(高値1265円)、出来高がやや増えて株価を押し上げた、追撃買いです。
 「サノヤス・ヒシノ」11円高399円(高値407円)、何度も壊れては立て直す、一見底力の様に見えますが単に続かないだけなのか。
 「阪神電鉄」12円安887円(高値895円)、堀江氏の広島カ−プ買収の噂が流れてプロ野球界は総入れ替え同然の緊急事態に入りました、一番最初に動いた村上氏がある意味で一番先行き不透明かも知れません。
 「TBS」100円安3420円(安値3320円)、ザラ場−200円から半値戻し、ただ楽天メインバンクの三井住友とみずほコーポレートは、買収が敵対的と判断される展開なら資金融資をストップすると通告し、TOBが封印される可能性が大きくなった事に関連した下げとも解釈できます。

 10月25日(火)、日経平均が大きく反発した背景にNY高=FRB議長交代人事があるようです。 新議長のバーナンキBernanke理事は米の財政赤字を貯蓄過剰による借り手不在に帰するーーーつまり資金を国に貸し出して金利を受け取る起業家層が増大した結果なので米経済力に陰りは無いとする立場を採る、従ってドル高容認+総量緩和+インフレ目標導入の方向へ進むと予測されることから市場に好感されたと思われます(バーナンキ理論の妥当性については改めて検討します)。 指数は寄りから10時まで急伸し+230円高値、後場も一定に高水準を堅持して+174.44円(13280.62円)の引値、証券や不動産分野の株価上昇が目立つのは総有価資産底上げの露払いです。
 「サッポロHD」昨日18円高今日2円高569円(高値570円)、600円台回復に意欲。
 「フィルコン」54円高1301円(高値1350円)、動き出せば一気呵成です。
 「国際航業」8円高606円(高値613円)、引値の最高は19日(水)の638円です、当面の目標はそれを抜く事。
 「サノヤス・ヒシノ」4円安395円(高値401円)、早くも息切れ。
 「阪神電鉄」2円高889円(高値899円)、タイガースが千葉ロッテの勢いに土俵際まで追い詰められた、そこで村上氏がいきなりロッテを買収すれば全阪神ファンの熱狂的支持を集めるでしょう。
 「TBS」270円安3150円(高値3320円安値3120円)、−300円は値幅大ですが、日興グループの新株予約権の転換上限が800億円分となっており、株価を下げた方が株式数が増えTBS側に有利なのは確かです。

 10月26日(水)、日経平均再進撃で25日移動平均線を上回りました、寄付き+10円から時間を追って上昇、引け直前には+125円で1万3400円台に乗せ僅かの差で13395.02円(+114.40円)、平均線を終値で抜いた事で調整局面からも抜け出す期待が嫌でも高まりますが、前日申上げた投信の新規設定に伴う買い安心感が不動産・建築の新相場を形成する相乗を齎しました。
 「サッポロHD」2円高571円高値引け、本当に調整期が終了するのは11月と見ております。
 「フィルコン」66円高1367円(高値1390円)、始めから調整など何処吹く風という別格の銘柄。
 「国際航業」1円高607円(高値616円)、ここは戻り売りの厚い価格帯なので伸び悩む。
 「新日鉱HD 」25円高816円(高値818円)、原油先物が再び上昇で石油関連全般に買い。
 「阪神電鉄」2円安887円高値引け、タイガース脆くも4連敗でシリーズ終了、入場収入(払い戻し)や放送権料も最少金額に留まり両球団は勿体無いことをしたものです。
 「TBS」110円高3260円(高値3310円)、楽天が株買い増しで保有率19%を越え、株価も上げました。 TBS側は「威圧的」と不快感を示し、買い増しの中止を求める態度は依然として株式売買の自由を無視した市場性に欠けるものです。

 10月28日(金)、日経平均は木曜日+22円の小幅続伸(13417.08円)も今日は−70.54円(13364.54円)と4日振りの反落でした。 NY安を受けた寄付きから一貫して−100円近い売り優勢の相場で、−144円までの安値揉み合い、値嵩ハイテクが昨日から続落、鉄鋼・保険の反落、自動車主力の頭打ちが重なって平均値を圧迫した形です。
好調だったのは海運・倉庫というややマイナーな業種ですが、曾ては日本経済の海外進出を担っていた企業にして造船も含めたこれら銘柄に外人投資家が興味を示す理由は、インフレ期待の本格的な高まりが見え隠れしているようです。
 「サッポロHD」木曜日6円高今日3円安574円(高値579円)、まだ「待ち」の時。
 「フィルコン」木曜日13円高今日1円安(高値1409円)、今日の+26円高値を含め5日間上げ続けて極少の反落、力が有り余っている感じです。
 「国際航業」5円安に1円安と続落して601円(高値606円)、暫く凝りが落ちるまで見送り。
 「新日鉱HD 」木曜日22円高今日19円高857円高値引け、4連騰になりました、9月末高値の929円に届くのは今一歩か。
 「阪神電鉄」木曜日42円高今日26円高955円(高値975円)、日本シリーズ敗退で重圧が抜けたように株価が弾けております。 ただ浮動株数が品薄になった関係の値動きという一面も。
 「TBS」木曜日60円安今日110円安3310円(高値3440円)、「楽天」株の安値更新をTBS問題に絡め三木谷氏の情勢不利が取り沙汰されております。 筆者は贔屓目なしに攻防は五分五分と思えるのですが、「安定株主」を余り信頼し過ぎると痛い目に遭うかも知れませんぞTBSは。

 10月31日(金)、日経平均がNY株の安定成長を見極めたか今年2番目の上げ幅で急反発です、前引け+165円の後場更に勢いを伸ばして+259.96円(13606.50円)高値引けで終了しました。 25日移動平均線を再び上回ったチャートは11月高値更新と天井抜けをほぼ手中に収めたも同然で、大手銀行・証券・不動産の攻勢が製造業株全体の底上げに繋がると期待して余りあると言えるでしょう。
 「サッポロHD」574円変わらず(高値577円)、今日も既述の通りの値動き。
 「フィルコン」24円高1406円(高値1441円)、丁度1週間前24日(月)に追撃買いと申上げてから200円近い伸び。
 「国際航業」4円安597円(高値605円)、引き続き見送りです。
 「NECマシナリー」金曜日149円高今日51円高1402円(高値1402円)、先週来、突然変異的に噴火致しました、これが当HP銘柄の恐るべき体質です。
 「新日鉱HD 」4円安853円(高値869円)、+12円から矢張り一歩退いた。
 「日水」金曜日11円高今日11円高464円(高値465円)、造船・海運と来てこの分野が余波を受けぬ筈が無い。


 11月1日(火)、今日は東京証券取引所が株式/CB売買システム障害により前場の立会取引が全面停止となり、大証へ注文が殺到してこれもキャパシティをオーバーする寸前だった模様です。 (先物・オプションを除く)全銘柄の売買停止は史上初だった訳で、名古屋を除く福岡と札幌など地方の証券取引所も売買を停止した全国的大事故として記録に残るでしょう。 後場13:30より立会い再開すると同時に株価は鰻登りに上昇、僅か1時間半の間に+261.36円を記録し高値更新13867.86円で引けました。 システム障害が投資家を焦らした事が、ある意味相場を膨張させるエネルギーとなった(瓢箪から駒の)感なきにしもあらずです。
 「サッポロHD」9円高583円高値引け、今日は時間内の動きが早く、戻り売りし損じた。
 「フィルコン」6円安1400円(高値1432円)、出来高3万9千株、こちらは時間不足。
 「国際航業」13円高610円(高値621円)、デイトレ(再開を待ちながら)を個人投資家に強いるのは酷。
 「NECマシナリー」55円高1456円高値引け、隙を突いて値を飛ばしたい株には絶好の日和となった。
 「新日鉱HD 」8円安845円(高値850円)、今日の続落はいい押目とは言えない。
 「日水」3円高467円(高値468円)、今日は高値引けか安値引けが多かったのですがこの株は出来高が膨らんだ事もあり利食いも出ました。

 11月2日(水)、日経平均は0ラインを挟んだ周波数の様なジグザグ運動で小幅続伸に滑り込んだ形です。 上値+60円/下値−60円と正に規則的な往復レンジを経てマイナス線から急浮上した大引け+26.92円(13.894.78円)、今日の場合は引値よりもザラ場高値13927.51円の4年半振り1万3000円台にテクニカル面での意味があったと言えるでしょう。 「深押し懸念は小さい」「物色意欲が旺盛」と大手証券関係者は述べております。
 「サッポロHD」1円安582円高値引け(安値577円)、昨日の戻り売り分を消化できたと見ますが。
 「フィルコン」41円安1359円(高値1390円安値1347円)、今日は押目日。
 「国際航業」18円安592円(高値614円)、先週から見送りを選択しており飛び付いてはいませんね。
 「サノヤス・ヒシノ」6円高410円高値引け、400円台を固める何度目かの正直。
 「新日鉱HD 」20円安825円(高値845円)、昨日申しました通りの3日続落となった、まだ下値不安を孕む。
 「日水」2円安465円(高値468円)、グラフでお解りの様に昨年第一四半期より13週移動平均線が26週移動平均線と一度もクロスしていない(25日と75日はデッドクロスして再度ゴールデンクロス)、つまり長期トレンドに今もって変化が無いという事です。
 「TBS」80円安3200円(高値3220円安値3160円)、楽天の国重副社長は買い増しを控える見返りに安定株主対策の中止を求めた旨の記者会見を行ないました。 それに対してTBS側は「順序が違う、まず買い増しを先にストップさせろ」「勝手に株を買った人に指図されたくない」と記者団に述べたとの事。 筆者には双方共に市場モラルを逸脱した同罪の違反取引に思えて来ました。

 11月4日(金)、日経平均はNY高を受けた寄付き直後の14099.49円高値(+204円)で今日の指票をクリアし、後は利益を確保しながら緩やかに1万4000円台をキープする形で+110円程度の続伸と目されたのが、昨日に続く大引けの買い突っ込み+181.18円(14075.96円)まで終値を押し上げました。 ザラ場の中弛みと引けの帳尻合せな値動きを、上値の重さと捉えるか強気を湛えた堅調と見るかがポイントになるでしょう、過熱感を敢えて控える事で株価のリアクションを最低限度に制御しようとする意志が垣間見られます。
 「サッポロHD」1円安581円(安値577円)、それ以前からの戻り売りがまだ残っていた。
 「フィルコン」9円安1350円(安値1330円)、今日の安値で押目は最後。
 「国際航業」18円安574円(高値597円)、火曜日に飛び付いた投資家は損切りしております。
 「サノヤス・ヒシノ」410円変わらず(高値412円)、閑散として見向きもされず。
 「NECマシナリー」昨日は記入漏れして184円高1640円高値引けの暴騰最右翼、今日は流石に反落し39円安1601円(高値1641円)、今日買った方は勝負師の資質有りです。
 「新日鉱HD 」19円高844円(高値851円)、昨日の下げ幅は取り敢えず埋めた形ですが。
 「日水」6円安459円(高値467円)、揉み合ってはいますが未だピークではない。
 「阪神電鉄」897円変わらず(高値911円)暫く900円前後で膠着、プロ野球オーナー会議の現議長はオリックスの宮内義彦氏ですが、談話の席上で、球団によってはチームの上場に賛成である旨を述べたとか、噂通り村上ファンドとオリックスの間で利益の調整が量られている疑いが濃厚で、事態は更に複雑怪奇な様相を見せて参りました。
 「TBS」そのオーナー会議で、楽天オーナー三木谷氏のTBS株保有問題も話し合われましたが、結論は先送りとなり、協約違反の咎め立ても無く最高会議としての権威不足を改めて曝け出しております。 株価は50円安3150円(高値3250円安値3110円)と4日続落、10月14日の最高値4110円から丁度1000円の下落です。

 11月11日(金)、日経平均は週明け2日間小幅続落した後の3日続伸、うち9日(水)の高値14136.16円に次いで今日も高値を更新14206.14円(終値14155.06円)、NYが好調な背景もありますが、何と言ってもGDP成長率の予想を上回る伸びが買いへの意欲を否応無く盛り上げたと捉えるべきでしょう。
 「サッポロHD」週間高値は今日の604円で週足22円高603円、値凭れ解消して軽快な動きを見せております。
 「フィルコン」8日(火)29円高(高値1399円)、しかし9日(水)は大きく値崩れし52円安1334円(高値1399円)、10日(木)続落して8円安1326円(高値1350円)、今日の小幅反発5円高1331円((高値1346円)を見ると地味な膠着株に戻った印象ですがまだこれから。
 「国際航業」7日・8日・9日で更に値崩れ30円安544円、昨日漸く反発10円高の今日554円変わらず(高値556円)、偶に反発あるも全般的に見送り基調という判断に変化なし。
 「サノヤス・ヒシノ」続落して続伸の週足は3円高413円、取り敢えず400円台は磐石としても値動きに乏しい。
 「NECマシナリー」先週金曜から3日間利食われ9日(水)は反発28円高1598円(高値1600円)、今日3円安1595円(高値1610円)、ただこの株は何時までも大人しくはありません。
 「新日鉱HD 」今週は1日ドローを挟んでオールマイナスの合計74円安770円(安値760円)、だから先週より下値不安を指摘した訳ですが。 
 「日水」9日(水)8円高466円(高値468円)も10日(木)反落10円安今日2円高458円(高値460円)、同じ高値がこれで3回記録されて大きな抵抗線になっている。
 「阪神電鉄」4日間続落37円下げて今日58円高918円(高値920円)、また買い増しを疑われ兼ねない値戻し、ただ電鉄側はオーナー会議後村上ファンドの弱点がオリックスにあると(このHPで指摘した様に)見抜いて村上氏の提案を悉く退ける強気な態度に転じております。 村上ファンドの株を45%保有し役員まで派遣しているオリックスはダブルで球団を支配するも同然で、協約違反に問われたくなければ二者択一を迫られる以外に無いと、両者を分断する方針に出たこの選択は如何に。

 11月15日(火)、日経平均月曜日は寄り高+63円(14218.72円)がまた大いに強含みを予感させましたが、選択に迷う買い手控えが当面の利益確保へと押し流された後場は一段と値を下げて0ラインを割り込み、安値引けに近い−39.02円(14116.04円)と4日振り反落の週明けとなり、今日は売り優勢の寄りから安値−72円〜高値+26円と低水準で揉み合い、小幅続落−23.26円(14091.77円)の引値です。 調整色が強まった警告を読み取る向きもあれば、第四四半期特有の指標固めと捉える見方も可能であり、年度末にかけては上値1万4200円を限界とした手探り相場となる確率が高くなって来ました。
 「サッポロHD」月曜日4円高今日11円安596円(高値604円)、下げる時も軽い感じで。
 「フィルコン」月曜1円安今日22円安1308円(高値1333円)、ここから作り直す。
 「国際航業」月曜5円高今日5円安554円、この株は体勢を立て直し難いと見ます。
 「サノヤス・ヒシノ」値動きに乏しいと言った途端に月曜日42円高となり大証1部値上率堂々1位、今日8円安447円(高値460円)、昨日の上げ分を全員でセコく分け合う事だけは避けたい所だが。 
 「NECマシナリー」月曜25円安今日35円安1535円(高値1580円)、先々週の値幅を交代で削って行く、こうなると暫くは音無し。
 「新日鉱HD 」月曜3円安今日15円安752円、下値を更に掘り進むスパイラルに入って仕舞った。
 「阪神電鉄」月曜11円安(高値945円)今日2円高909円(高値917円)、10月20日(木)に村上氏は本来短気だと申上げましたが、全提案を電鉄側に退けられた氏が漸く都内の講演で反論したと報じられております。 「野球界はひどい、あのグループは何なんだ、既得権益の亡者だ」ーーーこれまで抑え付けていた短気な性格がそろそろ我慢の限界に来ているのがありありと判る口調です。

 11月16日(水)、日経平均は3日続落して寄付きましたが−76円で底打った後は押目買いが最後まで継続して主力株中心に値幅を加え+79.10円(14170.87円)引値では最高値かつ高値引けとなりました。 上値を1万4200円台と昨日申上げた上方修正をすべきとも思われますが、外国証券の売り越しを国内投資家の買い意欲で消化して更に踏み上げられるかが、今年最後のサプライズで証券市場を締める条件となるでしょう。
 「サッポロHD」4円安592円(高値594円)、波を掴めば売りと買いを出し入れするタイミングが見えて来る。
 「フィルコン」22円高1330円高値引け、底打ちから取り敢えずは続伸が目安。
 「国際航業」13円安541円、空売りの対象になり出来高増大、但し売りに参加するのは考えもの。
 「サノヤス・ヒシノ」11円安436円(高値450円)、往って来いになる確率なら月曜の急騰も意味無し。
 「NECマシナリー」13円安1522円(高値1558円)、4日続落でそろそろ仕手が仕掛ける頃合い。
 「新日鉱HD 」4円安748円(安値735円)、今日の安値でバウンドに到達したか。
 「TBS」月曜70円高3300円高値引け、火曜80円安今日変わらず3220円(高値3240円)、出来高は1ヶ月前に比べ10分の1に落ち込みました。 9月中間決算では経常益50%減で楽天の9月四半期経常益29%増とは対照的です。 また昨日朝刊で村上氏がTBS株をほぼ売却したと報じられましたが、一部疑問を覚えたので敢えて取上げず続報を待っておりました、と直後の夕刊には「村上氏がTBS株を依然6.5%保有しており株主名簿の閲覧を要求している」と掲載、そして17日になって村上側がその否定談話を発表し、事態は藪の中といった様相です。 筆者の推測では前回7.45%分は売却で100億円以上の収益を挙げた後、市場以外のルートで再び取得したと情報を流し(ファンドを含む機関投資家は特例で最大3ヶ月半までに財務局に報告すればよく、来年2月以降にならねば正確な数字は分らない)株価の値崩れを阻止し、楽天がそれによって含み損を抱えるのを防いだ、その辺りの可能性が一番高いのではないでしょうか。 

 11月17日(木)、日経平均高騰しました、寄り直後−1円を付けてからは上昇の一途で引け直前14448.75円高値の終値+240.92円(14411.79円)と正に小型サプライズ、昨日申上げた通り指数先物の外人ヘッジ売りが悉く踏み上げられて損切り(ストップロス)裁定買いの連鎖が生じ、相場水準自体が上昇したのが要因でしょう。 冬のボーナスが市場の思惑通り株式投資に参入する様なら年内1万7000円は目と鼻の先に。
 「サッポロHD」4円高596円(高値600円)、平均株価からすれば全然物足りないがこれも株のリズム。
 「フィルコン」21円高1351円(高値1366円)、明日は更に加速度を増す。
 「国際航業」8円高549円高値引け、落ちる一方かと思えば反発する危険な空売りの見本。
 「サノヤス・ヒシノ」436円変わらず安値引け(高値440円)、敢えて誰も買い上がろうとしない。
 「NECマシナリー」28円高1550円(高値1554円)、まだ大人しい、資金の出し惜しみ。
 「新日鉱HD 」30円高778円(高値780円)、余り大きな戻りは期待し得ず。
 「TBS」20円安3200円(高値3220円)、楽天が株買い増しで保有20%ラインを越える見込みが出て来ました。 TBS側の回答が考慮レベルに達しないと予測される事から、より以上の圧力が必要と判断し連結対象になる20%を足掛かりにTOBで3分の1を取得して定款変更を拒否する権利を手に入れる段取りと予測されます。 恐らく20%を越えた時点でTBSは防衛策ーーー敵対認定・増資・議決権制限等ーーーを発動させ全面対立に移行する筈です。

 11月18日(金)、日経平均はNY高を受け大幅続伸、寄付きから既に高値を更新しており一日を通し+200円以上の上値圏に張り付き(最高値14633.35円)、大引けも+211.33円(14623.12円)と平成12年12月以来の1万4600円台で終えた週末でした。 再び金融株に勢いが出て来た事に加え、ハイテク・自動車の輸出関連(トヨタ上場来高値)に欧州筋から買いが集中してTOPIX系主体に株価急伸、また御手洗社長の経団連トップ内定以来キャノンが御祝儀以上のパフォーマンスを演じハイテクの牽引役となっているのも見逃せません。
 「サッポロHD」8円高604円(高値606円)、上々のリズムで上値を目指す。
 「フィルコン」114円高1465円(高値1539円)、ストップ高寸前まで暴騰、これが当ページの得意とするファンド外株。
 「国際航業」3円安546円(高値550円)、今となっては何方にも動けず。
 「サノヤス・ヒシノ」4円高440円高値引け、御愛想程度の上げ。
 「NECマシナリー」25円安1525円(高値1548円)、「フィルコン」を先に上げて交代時期を読んでいる。
 「新日鉱HD 」17円安761円(高値775円)、半値戻しも難しい。
 「TBS」160円高3360円(高値3420円)、楽天の買い増し情報が入って株価上昇、或いは殆んどが三木谷氏の買いか。 局側は妥協点を探っているが自分からは折れまい。

 11月21日(月)、日経平均NY上伸から3日連続の高値更新は前引け付近の14808.21円(+185円)、但し後場は利益確定売りで急落し−34円の安値を覗かせたが大引け間際に若干買い戻して4日続伸+57.31円(14680.43円)の終値、ただトヨタが高値更新後マイナスで引け、金融・不動産・鉄鋼も軟調だった今日の市場をプラスに留めたのはハイテク・電気と非鉄材料株の健闘に尽きるでしょう。
 「サッポロHD」2円高606円(高値613円)、調子は更に持続。
 「フィルコン」59円安1406円(高値1489円)、昨日派手にやり過ぎて暫く謹慎処分か。
 「国際航業」20円安526円(高値549円安値511円)、今が売り方の優勢ですが底は近い。
 「サノヤス・ヒシノ」20円安420円(高値439円)、案の定一段滑った。
 「NECマシナリー」25円高1550円高値引け、早く交代しろとアピールしている。
 「阪神電鉄」1円安897円(高値907円)、1週間振りですが株価殆んど動かず休養中。 村上氏今度は「新日本無線」にTOB開始を公表し、有効TOB実施中の「日清紡」へ横槍を入れる形(堀江氏のニッポン放送株取得に似た類)で若干の上値価格を提示し、最後は株価吊り上げ→持ち株利食い売却パターンでしょうが、例によってマスコミ相手に何席でも設けて社会的発言を取上げて貰わなければ気が収まらない「ステージ中毒」の症状をまた見せる事でしょう。
 「TBS」160円安3200円(高値3390円)、局側は折れるどころか、最終回答前に常勤役員会幹部が記者の質問に答えて「楽天は完全撤退し保有する19%TBS株も手放せ」と公言したそうで、思い切り強気なアドバルーンになっております。 TBSのこの強硬な態度は筆者に少々違和感を覚えさせます。 余程心強い味方が付いたのかも知れませんが、フジテレビには無かった(役人的)特権放送局の思い上がりが露骨に表れていると指摘したい。

 11月22日(火)、日経平均はNY続伸を受けて寄り直後が高く+83円(高値更新はならず)からは売り一巡し−30円を底値の細かな値動きで何度も上下に揺り返す展開、14:30近くより押目買いで漸くジリ高に安定し+27.89円(14708.32円)小幅ながら5日続伸で一日休みとなりました。 
 丁度1ヶ月程前このページで「浮動株基準」に関連して、東証が企業買収のサポートに回っているのではないかと指摘致しましたが、今日東証から発表された「買収防衛策規制試案」は、上場企業が特定株主に拒否権を与える「黄金株」発行を以て上場廃止とする、正に敵対的M&Aから企業を守る有力な手段を封印させる100%買収側に即した立案なのです。 
 投資家保護を口実に(特に)海外筋にアピールして東京市場を外資で塗り固めるバックアップに入った東証に対して、金融・経財政担当相の与謝野氏は流石に「会社法で認められている黄金株の発行を理由に上場させないのは違法である」と反対の意向を表明しており、事がグローバル的な視野まで取り組まざるを得ない国の死活に関わる政治的調整のレベルに至ったのは間違いないでしょう。
 「サッポロHD」11円高617円(高値620円)、4日続伸の今日は一段高、上値を抜いて期待が更に膨らんだ。
 「フィルコン」200円ストップ高1606円、何の謹慎どころか4倍にして返しました、ここまで来たら祭り気分でどうぞ。
 「イマージュ」21円高733円(高値735円)、700円切れ寸前で底を打った。
 「NECマシナリー」5円高1555円(高値1560円)、まだ出番は先の先。
 「阪神電鉄」897円変わらず、今日発表された2006年3月期中間決算は球団収入36.5%増の291億円、グループ連結経常売上3150億円と経常利益190億円(16.8%増)は何れも過去最高の数字となっております。 この好業績を追い風に西川電鉄本社社長は村上ファンドへの対決色を固め、球団上場と電鉄自体の非上場化を共に拒否すると同時に株主配当金を継続安定配当を理由に例年並み(5円)に据え置く事も併せて表明しました。 予てより大株主の資格で全企業に配当増額を要求して来た村上氏へのこれはしっぺ返しとも取れ、今になってMOBで自社株を買い付けて上場廃止に踏み切る事を電鉄側に提案している村上氏の狙いが、持ち株の高値売り付けであると見切った措置であります。

 11月24日(金)、日経平均まだまだ成長は止まらず、木曜は寄付きから+100円以上の新値で最大14866.99円(+158円)まで2日振りに更新して引値14742.58円(+34.26円)は小幅止まりの6連騰、今日は14700円を切った寄付き後−129円最安値も後場はじっくりと買いを継続させての水面浮上で+41.71円(14784.29円)の週末大引けです。 昨日まで調整していた不動産・金融への押目買いが下値を支え上げた7連騰の市場に、未だ死角なしといった感も漂います。
 「サッポロHD」木曜18円高635円(高値636円)今日4円安631円(高値635円)、真冬に向かって上げ一直線、押目にもならない今日の下げです。
 「フィルコン」木曜7円高1613円(高値1729円)今日34円高1609円(高値1687円安値1585円)、昨日はザラ場+123円まで棒上げしてマイ転、今日も寄り後に急騰して利食い揉み合い3連騰、デイトレーダーの賭博場と化している。
 「NECマシナリー」木曜35円安今日29円高1549円(高値1550円)、この辺りを遊弋していればチャンスが訪れる公算大。

 11月28日(月)・29日(火)、日経平均月曜日は+202.65円高(14986.94円)高値引けで7連騰、今日は90円近い反落で始まりながら続伸記録を維持する気概満々で9:30の+8円(14995.08円)まで駆け上がったものの流石に持続力無く、ザラ場−118円安値の引値−59.24円(14927.70円)、一服の休養日で落ち着いて明日1万5000円突入か或いは漸く225銘柄に売り手仕舞いか、ソフトバンクの一人相撲と並び意見の分かれる所です。
 「サッポロHD」月曜7円高今日2円安636円(高値640円)、この株の地合は変わらず。
 「フィルコン」月曜5円安今日14円安1628円(高値1649円)、久し振りの続落ですが隙があれば何方にも飛び付く用意。
 「国際航業」月曜1円安今日20円高529円(高値530円)、先週21日(月)申上げた一番目の底打ち。
 「NECマシナリー」月曜4円安今日5円安1540円(高値1562円)、出番待ち。
 「新日鉱HD 」月曜23円安今日4円高773円(安値758円)、すっかり下げ基調が定着したがそろそろリバウンドあり。
 「TBS」月曜70円高今日275円安2985円(安値2810円)、29日合意された楽天とTBSの和解案は @楽天が一先ず統合提案を取り下げる A両社で業務提携委員会を設け提携内容を3月末期限で固める B楽天保有のTBS株を10%とし残り9%をみずほ信に供託しで議決権を凍結する(これも3月末まで有効) CTBS株の最終的去就について話し合い期間中買い増しは行なわない ーーー和解となればTOBも安定株主工作も無くなり株価の上昇は期待出来ない、よって今日の全面的売りを招いた訳です(東証値下げ率1位)。 

追記 : タイガービルのFAX番号は 0593−52−9023 です。

 11月30日(水)、日経平均が寄付き早々に1万5000円台に乗せ+85円(15013.24円)まで更新しましたが、開放感よりは達成感の方が優勢だった事もあり、利益確定売りと押し目買いの狭間で何度も上値を窺いながら最後は0ラインを割って急降下、−55.55円(14872.15円)安値引けの続落です。 やはり主力株に一区切りを付ける意味合いがこれで明確になった反面、小・中型材料株がその短いエアポケット区間を埋める形になるのかも知れません。
 「サッポロHD」636円変わらず(高値640円)、今日の典型的な値動き。
 「フィルコン」68円安1560円安値引け(高値1616円)、リバウンド狙いの投資家が待機中
 「国際航業」32円高561円(高値568円)、大きく反発しましたがまだ下値不安を残す。
 「NECマシナリー」35円高1575円(高値1577円)、アドバルーン程度ながらいつでも打ち上げ可能。
 「新日鉱HD 」13円高786円(高値787円)、上値を再び抜くには至らないと見ます。
 「TBS」210円安2775円(高値2865円)、はぼ安値引けの2日連続東証値下率1位、恐らく2000円前後まで釣瓶落しか。 「4755 楽天」(JASDAQ)の大幅続伸はTBS関連で負担増加懸念が払拭されたのを好感したものですが、三木谷氏の優等生的な押しの弱さは一部の投資家に失望感を抱かせております。


 12月1日(木)・2日(金)、日経平均は月が替わると同時に堰を切った如く爆上げとなり、12月初日は+258.35円(15130.50円)の高値引け/金曜日も+291.60円(15421.60円)連日の高値引けで、先月17日に申上げた年内1万7000円も却って控え目な予測に過ぎるかも知れません。 何れにせよ、「株を持たないリスク」がこれで社会全体に意識され始めた事は間違いなく、株式市場へ今後更に多くの個人的資金がシフトして行くと予想されます。
 「サッポロHD」木曜日10円高金曜日9円高655円高値引け、上げ一直線に拍車。
 「フィルコン」木曜日6円高金曜日46円安1520円安値引け、安定株でも利益が得られる今、手を出さない方が無難。
 「国際航業」木曜日37円高金曜日7円高605円(高値611円)、再び600円台に乗せたが凝った買残を吸収出来るかがポイントです。
 「NECマシナリー」木曜日3円安金曜日4円高1576円高値引け、上げ相場でやや蚊帳の外といった印象。
 「新日鉱HD 」木曜日10円安金曜日41円高817円(高値820円)、900円までは再浮上あり。
 「日水」木曜日8円高金曜日26円高498円(高値504円)、続伸5日目は大幅高で10年振りの500円台突入です。
 「TBS」木曜日45円安金曜日20円高2750円(高値2760円)、話題独占の旨味が消えた出涸らしか。

尚、タイガービル取締役として年末調整と決算準備に入るため12月のHPは不定期の更新となる事を予めお断わり致します。 せっかく本年度の総仕上げで市場が盛り上がっているさなか残念ではありますが御了承下さい。

 12月9日(金)、みずほ証券の悲惨な喜劇(「ジェイコム」指値1円で61万株売り発注事件)は、買いに応じて約定した投資家に一定金額を上乗せし(強制的に)現金決済する方向で最終調整に入った由。 この事件で明らかになったのは証券会社の自己売買能力であり、発行株式数の何十倍であろうが/値幅制限なしに/貸借銘柄如何に関わらず空売り(に輪を掛けた幽霊売買)が出来る、言わばゲストの手の内が透けて見える位置からカジノを仕切っているディーラーの優位性を以て投資家をカモにしていた実態です。 筆者は(みずほだけではない)不公正な自己売買の見せしめとして規定通り買い戻させるべきであり、相応の損失責任を負わせるのが正しい措置だと考えます。 但、これで大きな利益を得るのが「ハイエナ」野村証券とモルガン・スタンレーである事実は更に市場不信を招き兼ねず、東証がジェイコムに圧力をかけ増資を迫る可能性さえ非現実とは言えなくなりました。
 日経平均今週は1万5500円から不離不即の展開で月曜15563.39円・火曜15572.72円と高値更新後は一進一退のまま週末終値15404.05円(週足−17.55円)、これまで踊り場という局面は何度か語られて来ましたが、今が本当の第一関門の踊り場ではないでしょうか。
 「サッポロHD」14円高716円(高値747円)、火曜日から4連騰で週足+92円(高値755円/木曜日)の下げ知らず、まだ追撃です。
 「フィルコン」41円高1528円(高値1539円)、週足+8円と冴えない印象ですがこれで踏み止まった方。
 「国際航業」8円安597円(高値604円)、週足−8円、辛うじて、という一杯一杯の状態か。
 「NECマシナリー」171円高1800円(高値1870円)、大証値上率1位の週足+224円、この株にはこれがあります。
 「新日鉱HD 」16円高853円(高値858円)、週足+36円、火曜日880円まで接近も一気とは行かず。
 「日水」1円安478円(高値484円)、先週高値でやや頭打ちの一週間だった。
 「阪神電鉄」2円高1007円(高値1075円)、新日本無線のTOBに失敗した村上ファンドが再びこの株を買い増し保有率42%を越えたと報告しております、恐らく新日無線TOBの資金を遊ばせる事無く有効に活用したい動きかと思われます。

 12月16日(金)、みずほ証券の誤発注と東証システムの取消し不具合に「便乗して利益を得た」UBS・野村・日興・モルガンスタンレー・リーマンブラザーズ・クレディ・スイスの証券6社がその利益を返上し、公的機関に(供託ではなく)寄付する意向を明らかにしております。
 計161億円の返上金を基に新しいシステムを設立する案に対して、金融庁と日本証券業協会は既製の「日本投資者保護基金」をそのまま活用し得る証券取引法改正に乗り出す模様ですが、現段階では何方が透明で公正な組織となるかは一概に申上げられません、個人投資家の発注ミスもカバーし得る寛濶で柔軟性を備えた機構であれと願うのみです。
 いずれにせよ東証+日証協の互助会が、アンフェアな取引が正当化される事は市場の名誉に悖ると判断し、敢えて公共性の最大値を追求した結果の落とし所であり、与党の会計委員会と金融庁が阿吽の呼吸で行政側の受け入れ体制を即決したと考えて間違いないでしょう。 ただ、天災や不慮の事故に乗じて掠め取ったわけでは無い今回の売買収益はアンフェアでもモラル違反でもなく、サラリーマンや無職の個人投資家が手に入れた5億から20億のキャピタルゲインまで還元する義務などは全くありません、妬みを煽るような報道のやり方にも窺えるその手の個人への圧力は今後共控えるべきかと存じます。
 日経平均は月曜日+334.65円・火曜日+40.16円(高値15885.52円)と続伸も後3日は続落して週足−230.98円(終値15173.07円)、反落期に入ったとの観測もチラホラですが円安への反動と同じく短期的調整という見方を市場は応援する心理傾向を持っているでしょう。 円高に加えて欧米がクリスマス休暇を控えた取引縮小に入るタイミングを、大発会へ向けて大きく仕込む機会に代えられる投資家の力量次第となります。
 「サッポロHD」23円安680円(高値699円)、火曜日から4日続落で週足−50円、日経平均に倣った短期調整の値動き。
 「フィルコン」9円高1529円(高値1557円)、この株も月・火に高値更新1621円から水・木と大幅下落して週足+1円の往って来い状態ながら腰が据わっていると言える。
 「国際航業」1円高597円高値引け、週足ドローで先月から影が薄かった株。
 「サノヤス・ヒシノ」15円安450円(高値464円)、月曜日からの3日続伸で+26円(高値475円)、木・金続落−19円で合計+7円、この株には厭なタイミングだった。
 「NECマシナリー」56円高1886円(高値1887円)、週足+86円、常識を超えた怪物銘柄の真骨頂を見せている。
 「新日鉱HD 」23円安836円(高値867円)、月・火続伸で高値は水曜日の935円、しかし3日続落して週足は−17円、上値を抜けた所為で却って利食い拡大を招いた。
 「日水」13円安472円(高値483円)、水曜日の一瞬505円も直ぐに500円割れ、この桁を固めるのは時間が掛かりそうです。

 付記: 「NECマシナリー」はキャノン株式会社によるTOB終了の10月19日を以て連結子会社となり同25日より社名「キャノンマシナリー」への変更が取締役会で議決済みでしたが、臨時株主総会の正式決議を経た12月17日付で東証上場名義も「キャノンマシナリー」へと移行します、引き続き御注目下さい。

 12月22日(木)、日経平均は月火水に大幅続伸、3日間で+784.50円の棒上げで水曜日15957.57円(高値16010.17円)と5年2ヶ月振りの1万6千円台を覗かせて今日は小幅反落−16.20円(15941.37円)、ザラ場の−197円を引けにかけて一気に戻した辺りに、地合の強さと本年度ラスト寸前まで息も吐かせぬ展開が約束されたと言えるでしょう。 13日のFRBによる13回連続の金利上げで米金利は4.25%(公定歩合5.25%)となり日本との金利格差をまた拡げました、次回1月31日でグリーンスパン現議長の任期は終了致しますが、利上げ打ち止め期待裡の株価上昇に水を差し兼ねないインフレ口実の最後っ屁上げが炸裂して、米国民の富を自ら吸収し続ける置き土産が残る公算が強くなっております。
 「サッポロHD」10円安698円(高値707円)、週足+18円、調整後3日続伸、そして一拍と完全に平均株価と連動している。
 「フィルコン」26円安1521円(高値1560円)、週足−8円、再度吹き上がるまで一刻の我慢。
 「国際航業」7円安586円(高値595円)、週足−11円、依然冴える兆し無し。
 「サノヤス・ヒシノ」2円高450円(高値452円)、週足±0円、3日続伸ながら値幅は貧弱に留まる。
 「キャノンマシナリー」52円高1940円高値引け、週足+54円、会社新生への祝儀上げか。
 「新日鉱HD 」4円高859円(高値870円)、週足+23円、900円がやはりこの株のキーポイントになっている。
 「日水」3円安485円(高値491円)、週足+13円、こちらは500円がボーダーラインと言えそうです。

それでは好いクリスマスを FELIZ NAVIDAD! 

 12月30日(金)、日経平均は悼尾を飾れず反落安値引けの大納会でしたが、昨日の高値16445.56円まで驚異的な追い上げパフォーマンスを現出した本年度株式市場を素直に誉め讃え最敬礼で送りたいと思います。 今日は前日終値より+69円小高く始まって前場のみの立会い、利益確定売りで締める形となり−232.77円(16111.43円)は3年連続高値大納会を逃したものの、昨年大納会から実に+4622.67円もの成果を獲得しており左程痛痒も感じないマイナス、逆に余韻を残して終った感覚です。 
 恐らくこのHPを除けば経済諸家は1万5千円が限度と見て1万6千円台さえ11月末に及んでも予想出来ておりません。 来年度はその所為で少し下駄を履かせてやや大目の2万円、とアナリスト達は大盤振舞い(清水の舞台から飛んだ積り)をアピールしておりますが、筆者は敢えて引籠もりニートのレベルと申上て置きます。
 「サッポロHD」24円安661円(高値695円)、平均株価にどこまでも忠実な安値引け、この株の値動きで市場が解る。
 「フィルコン」104円高1649円(高値1670円)、東証値上率9位、御約束の吹き上がりで売り手仕舞いは首尾よく果たされましたか。
 「国際航業」1円高567円(高値573円)、週足−19円、そろそろリバウンドと行きたい所だがもう一押し。
 「サノヤス・ヒシノ」3円高460円高値引け、週足+10円、限りなく保合いに近い小幅上げ、一気には来ない。
 「キャノンマシナリー」10円安2190円(高値2195円)、月曜日の280円高もあって週足+250円(高値は昨日2270円)、キャノンというブースターを得て益々大化け加速度が増幅。
 「新日鉱HD 」8円安839円(高値850円)、週足−20円、低気温と灯油高で収益は上がっている、しかし調整が続く。
 「日水」8円安476円(高値484円)、週足−9円、下値抵抗線には掛かっている。

平成18年1月4日(水)大発会に期待しつつ、 好い御年を。


過去ログ

平成17年1月〜6月
平成15年〜平成16年12月