平成18年12月31日(日)
NYダウは最終局面で更に史上高値更新を一段増し、27日(水)終値$12510.57に続き28日(木)ザラ場は$12529.88まで上昇、年度の区切りなど最早何処吹く風といった、焦れる余り休日も返上したい程もどかしい旭日昇天の境地にあると言えるかも知れません。
日経平均も今週決して悪くはなく4日続伸を決めて29日大納会とはなったものの、ラスト2日に渉って値上げ価格は1円台という化粧にもならない祝儀・御愛想の体裁、特に28日は寄付き17290円の高値17301円より安値17163円まで下げる低迷後の17224円、29日は半日取引とあって値幅も殆んど動かずに記した通り+1.02円(17225.83円)の2006年終値、年初来高値まで337円の宿題を残した形です。
週足+120.87円で5週続伸の追い込み型(月足+951.50円で12ヶ月で最大という駆け込み相場)、年足は+1114.40円と昨年の4622円値上りに比べれば1/4以下ながら4年連続の陽線であり、日銀が言う所の「いざなぎ景気越え」の長期成長を数字的に表わす指標となってはおります。
この12月以降株価を牽引して来たのは新日鉄・冶金工を中心とする鉄鋼株、トヨタ・ホンダ・ヤマハが高値更新を繰り返した自動車株、エルピーダやキャノン系列が目立つハイテク株、エネルギーの中で突出している電力株など重厚長大銘柄に限定されて仕舞い、一番印象に残ったものと言えば中低位株の伸び悩みではなかったでしょうか。
来年度もこれら主力大型株が中心の相場となるのは必至の市場流動率の高さであり、機関投資家の資金さえ飲み込むブラックホールとなって他の中低位銘柄へは出来高を伴いながら相場を形成する妨げとなる事が懸念されます。
「サッポロHD」13円安678円(高値692円)、週足−17円、731円以後下降気味、出来高も低水準で安定してしまっている。
「高砂香料」1円安575円(高値581円)、週足−10円、先月から15日までの勢いは何処へやら。
「フィルコン」5円安1320円(高値1329円)、週足+8円、3週続伸だが今週は尻すぼみに終わったのが実情。
「国際航業」3円高375円(高値382円)、3日続伸でも週足+5円、再び400円接近の週高値392円だがこの株も資金不足か。
「JSAT」3000円安285000円(高値287000円)、週足−6000円、この種の株にはより厳しい資金の偏在。
「サノヤス・ヒシノ」13円高586円(高値587円)、大証1部値上率8位、週足+20円、盛り返してはいるが出来高は話にならない。
「イマージュ」417円変わらず高値引け、週足−14円、出来高は先週に比べ1/3。
「キャノンマシナリー」5円安2910円(週高値2930円)、週足+40円、大証に買いが散見する週となるも底打ち感のみ。
「新日鉱HD」3円高856円(高値862円)、週足+4円、資源輸入株は伸びず。
「日水」7円安699円(高値707円)、週足−7円、この株までも出来高半分以下となった。
「阪急阪神HD」3円安680円(高値684円)、週足−3円、何故か無関係な筈のオリックス球団のゴタゴタが阪神に影を投げ掛けているのは村上ファンドの残滓か。
大発会は1月4日(木)です。 読者の方々が良き年末年始を過ごされる事を願いつつ、除夜の鐘を聞こうと思います。 表紙は今夜中に改まるのでまた年明け御確認下さい。 今年の表紙と和歌は1月末までアップして置く予定です。
平成18年12月23日(土)
NYダウは20日(水)まで連日高値更新$12463.87(ザラ$12498.47)も週末にかけ3日続落している模様です。 米経済にやや景況感の悪化が窺われ出したと見るよりは、高値過熱警戒の色合いが濃いと筆者は考えます。
日経平均はしかし火曜日を除いて週4日間上昇し週足は+190.65円、寄付き−36円から後場寄付き−55円まではNY安が影響した手控えと利食い先行のやや重い展開も、1時半ば過ぎプラスに転じて以後は安定した伸びが最後まで衰えず+57.13円(17104.96円)久々の高値引け、終値で5月9日以来の1万7100円台回復となり、先週より値幅は縮小しても4週連続の上昇は年末高値圏の維持、昨年の16111.43円を大きく上回る大納会を確定したと言えるでしょう。
電力、鉄鋼、トヨタ、ホンダといった大型株の好調は企業業績の上方修正観測に支えられており、中低位株切り捨ての傾向を1000を超える値下がり銘柄数が物語っているとしても、日本市場はまだ割安と捉える外国人の買いが継続する見込みで、日興コーディアル証券の不祥事もーーー筆者のトレード用口座が設けてあるので少々心配ですがーーー株価指数には動揺を来さず、果たして先週申上げた年初来高値まで458円と迫った日経平均が、年内にそれを抜き去るのか、来週を以て大納会の期間における確率も5分5分に近い領域にあるのかも知れません。
「サッポロHD」3円安695円(高値703円)、週足−6円、こういった株から電力・鉄鋼へ乗り換える投資家が目立つ。
「高砂香料」7円安585円(週高値596円)、週足−2円、一斉に潮が引いたような足踏み。
「フィルコン」102円高1312円(高値1332円)、東証値上率1位、週足+60円、一発高を時々見せる株。
「国際航業」13円高376円(高値377円)、週足−19円、5日続落を挟んで400円台から遠ざけられた。
「JSAT」4000円安291000円(週高値303000円)、週足−12000円、この株も例外になれず腰を折られた。
「サノヤス・ヒシノ」566円変わらず高値引け、週足−23円、1000株でも売る人があれば値が付くのが株です。
「イマージュ」431円変わらず(高値438円)、週足+19円、5週続伸して計100円を超す上げ。
「キャノンマシナリー」10円安2870円高値引け、週足−70円、更に後退。今週は大証銘柄が総じて不振。
「新日鉱HD」15円安852円(高値854円)、週足−10円、円安がこの株には逆風だったか。
「日水」7円高706円(高値708円)、週足+25円、9月以来の700円乗せ、水産株の中で一人勝ち。
「阪急阪神HD」1円高683円(高値585円)、週足−13円、オフシーズンに主力株偏重が加わればこの成績です。
では、皆様クリスマスを楽しく御過ごし下さい。 FELIZ NAVIDAD!
平成18年12月16日(土)
14日(木)NYダウの終値が史上最高値を先月17日以来の更新で$12342.56(ザラ場$12431.26は連日の更新)を叩き出し、前日比$100高を越える場面もあって愈々青天井の中のクライマックスが近付いた印象を受けます。
日経平均はと言えば漸く、先々週申上げた「日米揃って迎える年末高値相場」が現実のものとなり、まだまだ佳境に達していないと強気が台頭する持続性を帯びた上昇が今週は顕著だったと言えそうです。
15日(金)9時前発表の日銀短観が予想通りの製造業プラス25と四半期3連続の改善で投資家心理の安定に貢献し、寄付き+98円から10時過ぎには+130円高値で10月24日以来の1万6900円台回復、しかしやや頭打ちとなった所へ昼のバスケット取引売り決め優勢の流れで週末確定を急ぐ一巡を消化せざるを得なくなったが、再びの押目買戻しが徐々に加わって+85.11円(16914.31円)週5日共続伸の週足+496.49円と来週へ繋がること必定の終値となりました。
年末特有の上げ方習性を割引く、あるいは連騰後の過熱感修正を警戒など不安材料を探せば容易く見つかるとしても、SQ通過による需給改善は事実であり、4月の年初来高値17563.37円まで届く距離に到達している心理的追い風はかなりの結果を齎すかも知れません。
「サッポロHD」3円高701円(週高値731円)、週足−2円、月曜日のザラ場に大きな波が来てその後やや引き潮、再度挑戦はもちろん想定済み。
「高砂香料」6円高587円(高値593円)、週足+13円、久々に登場、地味ながら4週続伸で底確後50円程度上がっており、次は600円乗せ。
「フィルコン」23円安1252円(高値1270円)、週足+12円、今日の値動きを見てもまだエネルギー不足。
「国際航業」1円安395円(高値397円)、週足+31円、これで3週続伸、400円台は軽い。
「JSAT」303000円変わらず(週高値308000円)、週足5000円、4週続伸だが今週は足踏みした。
「サノヤス・ヒシノ」11円安589円(週高値620円)、週足−12円、出来高が急落した影響で調整となったが売りは膨らまず。
「キャノンマシナリー」40円安2940円(週高値3000円)、週足−20円、予想に違わず伸び無し。
「新日鉱HD」4円高862円(高値868円)、週足+27円、3週続伸で好い感じは戻って来た。
「日水」5円安681円(週高値697円)、週足+38円、水産業界の「マルハ」と「ニチロ」統合が報道されて両社株が急伸し、再編波及の思惑からか「極洋」と共に月曜日大幅高となった、元来業界ダントツの高値株なので影響なしでも上げる力を持っている。
「阪急阪神HD」1円安696円(週高値706円)、週足−1円、材料に刺激されて上がる株、今週は材料無し。
平成18年12月9日(土)
NYダウ7日(木)のザラ場高値が$1236.76で、先々週の史上最高値$12361.00に迫った所で頭を押えられ続落となった値動きには高値揉み合いの気配も窺われる先行き不透明感が漂っていなくもない、クリスマス休暇が近付いております。
片や日経平均は朝方12月限オプションSQ算出において売り越し清算7億3千万株、寄付き−43円から−59円まで下落するも成行きながら、間髪を入れぬ押目買い上がりで9時15分前には+19円まで続伸し0円を挟んだ攻防のまま前引けを迎えたが、2時に発表された10月機械受注統計が予想を下回る数値(2.8%増)を表示したために−85円台へ急落、残り1時間に押目買いが投入されても利益確定売りの趨勢に及ばず−55.54円(16417.82円)の週末終値、一方で週足は続伸となって+96円を確保した形です。
来週末の日銀短観が年内最後のイベントとなる点でアナリストの見解は一致しており、日銀の金利金融政策もそれによって推し量られる公算大とあって注目度は既に一週間後に日付が飛び越した格好になった、但、外資がポジションと資産配分調整で売る総額に比して長期資金による押目買い運用額優勢の傾向にある、その中で今日のSQ及びバスケット指数、現物見送りの出来高を捉えるのが正解に近いのではないかと筆者は考えます。
「サッポロHD」37円高703円(高値712円)、東証値上率9位、週足+53円、申上げた以上に一気更新となりました。
「フィルコン」15円安1240円(高値1262円)、週足−13円、月曜日の46円高を食い潰して終わった失速の週。
「国際航業」364円変わらず高値引け、週足+6円、小刻みだが3連騰で続伸を維持している。
「JSAT」2000円高298000円(高値302000円)、週足+11000円、前回跳ね返された300000円の壁を今度は突破出来るか。
「サノヤス・ヒシノ」5円高601円(週高値630円)、月曜日の72円棒上げで週明け一気に造船株大化けの一番手に躍り出た、好水準は暫く続くと見られる。
「イマージュ」5円安405円(高値409円)、週足+9円、この株も月曜日の貯金で反落を防いでいる。
「キャノンマシナリー」10円高2960円(高値2965円)、週足+75円、木曜日の45円高はやや眉目を開かせたが上値は大きくない。
「新日鉱HD」835円変わらず(高値848円)、週足−3円、円が今週ジリ安となった。
「日水」5円安643円(高値659円)、週足−13円、3週続伸後の一段落。
「阪急阪神HD」10円安697円)高値707円)、週足−11円、3週続伸の疲れもあるが週末確定売りに押された安値引けに近い日足。
平成18年12月2日(土)
NYが大幅下落となった今週に至って遂に東京市場にも上げ波動が発生、内需と個別材料株に復活の傾向を見せた相場は水曜日から3連騰、世界市場で最後まで出遅れと名指しされた時差を取り戻す狼煙となりました。
金曜日は2日間続伸への反動から、寄付き直後の揉み合いで+38円〜−32円を往復する様子見優勢の地合、しかし10時台になると±0円近辺から垂直に上昇して今週の上げトレンドを確定する値動きの+101円高値、後場は伸び悩んで上げ幅を縮小させながら+47.45円(16321.78円)の週末大引けです。 週足は+587円と5週間振りの陽転しかも大幅高を成し遂げ、師走の市場は膿を出し切った後の期待感に応えられるパフォーマンスとなる可能性が囁かれ始めております。
TOPIX先物買いは海外ヘッジファンド勢によるポジション誤認の嫌いあるも、朝に発表された10月の失業率低下および全国消費者物価指数のーーー利上げ観測には至らない程度、市場の予想域に留まったーーー適度な上昇の景況感で日本市場が自立性を取り戻せたとも考えられるでしょう。
逆にNYはコアPOE物価指数が前月比2.4%とFRBのコントロール範囲を上回る上昇率でインフレ懸念と利上げ圧力が強まる数字になってはいるものの、押目を形成しながらのテクニカルな値動きは今月も買い意欲を誘うだけの判断材料に事欠かず、日米が今度こそ足並みを揃えた年末高値相場を形成するとのアナリストの期待も、強ち荒唐無稽とは言えぬかも知れません。
「サッポロHD」7円高650円(高値654円)、5連騰の今週は週足+34円と絶好調、3週連続プラスは東証を牽引する貫禄で年初来高値669円も当然視野に入って来た。
「フィルコン」28円高1253円高値引け、4連騰で週足+70円とこちらも4週間ぶりの陽転、個別株が先駆けとなって平均を引っ張るプロセス。
「国際航業」7円高358円高値引け、4連騰、週足+37円、劇的に今週は好転を見せました。
「JSAT」2000円安287000円(高値289000円)、週足+6000円、週末の引けで押されたが再び300000円が近付いている。 今度は通過点に出来るか。
「サノヤス・ヒシノ」5円高530円高値引け、週足+20円、底固さは間違いないが、500円台半ばまで戻して頭を打つのも恒例か。
「イマージュ」22円高396円高値引け、東証値上率11位、週足+66円で週間値上率5位、今週の噴火が連鎖反応を呼び起こす確率。
「キャノンマシナリー」25円高2885円高値引け、しかし週足±0円、この株はまだ先は遠し。
「新日鉱HD」7円安838円(高値845円)、週足+41円、やはり相当効いて来た。
「日水」19円高656円(高値659円)、週足+27円、3週連続のプラス達成だが、下げ幅の半値には及ばない。
「阪急阪神HD」13円安708円(高値720円)、週足+38円、井川慶投手のNYヤンキースへのポスティング移籍に伴い、入札金額30億円のほぼ全額がタイガース球団に収益となり、ビジネスとしては大成功を収めました。 松坂選手もそうですが、今後はメジャーリーグに選手を売って儲ける目的だけで、優秀なプレーヤーをドラフトし育てようとする球団が現われる懸念が、この収支を垂涎の横目で眺める親会社のある限り無しとしません。
平成18年11月25日(土)
NYは23日が感謝祭でマーケットの休日となる薄商いながら、22日ダウ平均はザラ場での史上最高値更新$12361.00の終値$12326.95と依然上値志向に変化なし、24日(金)は大幅反落となったもののドル安円高を追い風にクリスマス商戦が到来すれば更なる上昇に向けて絶好の押目となるのは必定です。 機関投資家にすれば、今のところ改善の見込み無き日本株を手仕舞いし、アメリカ株へ一斉シフトする動きさえ顕在化しつつある、勝ち馬に乗らんとアジア資本が雪崩打ってNY市場に流出している現象は、最早チキンゲームの様相を垣間見せ始めたとは一部アナリストの警告です。
日本市場も今週は木曜日に休日を挟むシンクロ日程でしたが、中身は月とスッポン、22日(水)の180円高を綺麗に著消しにした24日(金)の下げ幅もしかし、引けがそのレベルで収まって御の字と言える程のザラ場の惨状、寄付き−129円から円高進行で一段ならず下げ幅拡大し、10時半には安値−275円と1万5700円を大きく割り込む先行き不安感100%の大崩れ、新興市場の切返しから漸く売り込みが和らいで下げ渋り、緩い角度の横這いは100円ほど買い戻す−179.63円(15734.60円)の週末終値、週足は4週連続マイナスしかも今週が最大の下げ幅−357.13円は、7月第2週の462円安以来の週間マイナス分となりました。 円高を国内投資家が過敏反応する弱味が海外勢の先物売りを必要以上に呼び込む悪地合、またTOPIX先物が現物より安い逆ザヤが慢性症状となって裁定解消売りへと平均株価を圧迫する形を早急に潰すことを妨げており、株式譲渡益優遇税制の継続程度では悪材料を解消するには遙かに到らないと厳しい現場の声が聞こえます。
「サッポロHD」2円安616円(高値621円)、週足+1円、最小幅ながら2週続伸しております、但し先週金曜日の高値には遠く及ばず。
「フィルコン」20円高1183円(高値1204円)、週足−4円、下げ止まった感あるも上値期待は尚早。
「国際航業」1円安321円(高値323円)、週足−13円、より悪化している。
「JSAT」1000円高281000円(高値284000円)、週足+13000円、この上げは予想できたはず。
「サノヤス・ヒシノ」10円安510円(高値527円)、週足−15円、これも予想し得る下げ。
「キャノンマシナリー」40円高2885円高値引け、週足−40円、月曜日の120円安が痛かった。
「新日鉱HD」2円高797円(高値801円)、週足−3円、円高がここから効いて来るか。
「日水」8円安629円(高値638円)、週足+25円、中々どうして4日続伸し一日反落、半値戻しを試みている気配も。
「阪急阪神HD」5円高670円(高値685円)、週足+6円、取り敢えず2週続伸となった。
平成18年11月18日(土)
NYダウは再び青天井となって3日連続高値更新$12305.82という大盤振舞いで、何度ハッパを掛けられ尻を叩かれても上げを維持出来ない日経平均の週末寄付は+18円と買い先行も10時台には中折れし前引け−34円、後場の寄りで今一度攻勢をかけて12時台に+74円までレスキューを試みたが結局そこを高値にまたずるずると後退して14時半過ぎ以降は安値−96円の大引け−72円と3日連続のマイナス転換落ちという対照的な両国のチャートになっております。 週足−20.70円は3週続落となり併せて−577円が失われました。 先物の大口売りが相場全体の悪化を招聘して跳ね返せない状態であり、日銀の吹く笛に従わぬ一般景気が個人消費や個別株の上昇に結びつく筈もなく、年度末までこの日計り往復は形を変えながらも継続して行く嫌いは避けられないでしょう。
14日に新規上場した「あおぞら銀行」ですが、案の定と申しますか、公募価格の570円を大きく割り込み495円まで下げて漸く値がついた有様、但し投機的なデイトレの対象と化して14日の出来高は1億6千万株に上る大商いでした(高値517円)。 その後も下げ続きで今日は480円の終値(高値487円安値472円)、公募を買わされた人は1枚当たり10万円近い含み損を抱え込む始末です。 漏れ聞く所では「あおぞら」行員は殆んど上場前の優先公募に応じなかった、給与振込みには他行を指定している、等の風評が流れており、額面割れした日債銀の呪いの暗雲が早くも漂いつつある格好です。
「サッポロHD」9円高615円(高値631円)、週足+20円、今日の高値は当面の売り場。
「フィルコン」32円安1187円(高値1215円)、週足−72円、デイトレも限界に来た。
「国際航業」1円安334円(高値335円)、週足−9円、如何せん週末安値引けに近い。
「JSAT」4000円安268000円(高値272000円)、週足−1000円、寧ろ下げ止まった印象。
「サノヤス・ヒシノ」11円安525円(高値544円)、週足+5円、好調に最後で味噌がついた週末安値引け。
「キャノンマシナリー」30円高2925円(高値2940円)、4日続伸で週足+85円、今週はリバウンドを達成したが。
「新日鉱HD」7円安800円(高値809円)、週足−55円、今週は無抵抗の下げ。
「日水」42円高604円(高値615円)、東証1部値上率6位、週足+17円、突然噴火したが一日だけの異変か
「阪急阪神HD」7円高664円(高値672円)、週足+4円、プロ野球オーナー会議で阪急と経営統合した阪神に対し請求されていた野球機構への預り保証金30億円について、粘った甲斐があって29億円免除となり、それを好感したか4週間ぶりの陽転なる。
平成18年11月12日(日)
NYが今週は月曜日から3日続伸した期間も8日(水)の東京は−178円の大幅安、9日(木)も続落し−17円、NYが反落した明くる10日(金)は寄付き−64円と下げる事だけは見習うかという安値は−93円、後場13時台突発的に+82円と上昇して期待を(好い方に)裏切るかと思いきや、14時発表の9月機械受注統計が予想2.6%増を大きく下回った7.4%減が伝わると同時に株価垂直下落、再び最安値に近付き−86.14円(16112.43円)の週末終値となり週足も−237.59円で2週続落です。 SQ算出に絡む売買では225が6万株売り越し、TOPIXはやや買い越しの痛み分けか。
国内的には今年の天井(4月の17563.37円)を打った後、急落した底(6月の14045.53円)からの戻りも終わった足踏みとGDP発表を控えた見送りーーー積極的な動きに出ない口実にしているのかと疑わしいーーーに来週以降も引き摺られる気配濃厚であり、国外的には米大統領選挙の予備戦とも言うべき中間選挙で民主党が上下両院とも過半数を制した事で、日米にとっての疫病神である民主党政権誕生が両国の株式市場を一気に底冷えさせる懸念が出て参りました。
14日(火)は「あおぞら銀行」の新規上場(1株570円)が予定されております。 あの「日債銀」が一時国有化され、ソフトバンクを中心とするコンソーシアム(オリックス・東京海上など)が譲渡先となったが、就任したばかりの元日銀理事である本間忠世新社長が不審な死(警察は例によって自殺扱い)を遂げた後に「あおぞら銀行」と改名ーーー殊更明るい名前に変更した企業ほど後ろ暗いものを抱えている典型ーーーIT事業の機関銀行化を企んだ孫氏に金融庁から強制的指導が入り、結局外資系投資ファンドのサーベラスグループが買い取り現在に至ったものです。
この銀行の揺籃は、1911円(明治44年)日韓併合に伴い半島の中央銀行として制定された「朝鮮銀行」でありました。戦後の解体によって1957年「日本不動産銀行」→1977年「日本債券信用銀行」と名称を遷しつつ株式を上場させる一方、戦前からの繋がりで民族系企業やKEB韓国外換銀行との取引、不動産取引を通じての闇社会との接点が専ら評価される銀行であり、故金丸信の貯金箱として架空口座・無記名金融債ワリシンを使った巨額脱税の温床などのダーティな印象が常に付き纏い、金丸逮捕時の家宅捜索ではこのワリシンと興銀のワリコーが多量に押収されたほどです。
バブル崩壊で経営が完全に破綻し、元国税庁長官の窪田弘氏・元日銀理事の東郷重興氏(共に2004年5月証取法違反で有罪判決)が相次ぎ頭取に就任したが、預金保険機構からの調達や飛ばしによる粉飾決算が慢性化し、実質2700億円の債務超過が認定されて上記の国有化に至り、窪田東郷両氏は責任を追求され逮捕起訴処分となっておりました。
日本経済の最も暗黒な部分を体現していた札付き金融会社が東証に復帰するというので、闇の歴史を知る向きは早速警鐘を鳴らし始めましたが、さて結果はいかが相成りましょう哉。
「サッポロHD」595円変わらず(高値599円)、週足−18円、ここらで反落して置くのが無難。
「フィルコン」27円安1259円(高値1289円)、週足−67円、高低差は依然(週間も)大きいので短期取りに限る。
「国際航業」343円変わらず(高値344円)、週足−8円、今週は下げ圧力に押される株多し。
「JSAT」4000円安269000円(高値272000円)、週足−18000円、予告した300000円が当面の売り場だったか。
「サノヤス・ヒシノ」16円高520円(高値530円)、大証1部値上率4位、週足+29円、今の地合では全く変種的な値動きを示しましたが一時の仇花か、それとも・・・
「キャノンマシナリー」50円安2840円(高値2900円)、週足−75円、4週間前の上昇分が警告した通り消えました。
「新日鉱HD」1円安855円(高値870円)、週足−8円、押目買いは入る方です。
「日水」13円安587円(高値598円)、週足−23円、600円を割ると崩れるのは早い。
「阪急阪神HD」8円安660円(高値674円)、週足−38円、来年まで冬眠状態かも知れない。
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平成18年11月4日(土)
NYダウの勢いは今週漸く一服して4日続落となりました。 日経平均はしかしNYの上昇に上げ渋りながら、NY安には直ちに従順な反応をして続落です。 寄付き−93円から10時台に大きく押され−166円安値、後場に入りなだらかに戻して−25.24円(16350.02円)と久し振りの高値引け、16200円割れ寸前もショートカバー買戻しで下値は堅く、連休前の様子見・手控えという悪条件下にしては大崩れしない週末となりました。 しかし週足は−319円で月曜日の下げ幅がそのまま反映しております。 NYの調整が一時的か否かは意見が割れて来ており、米住宅市場の落込みと全体の景気減速の壁に押し戻されるのか、クリスマス商戦の行方が鍵を握っていると言えそうです。
ソフトバンクの0円広告表示の問題点について、やはり公正取引委員会が動き出しており、またKDDIがソフトバンクの料金体系などが景品表示法違反にあたるとして同委員会に申告・受理され、法的措置に向け本格的な調査に入ることがほぼ確定した模様です。 そもそも発端は「番号継続制度」導入によって生じたシステム障害への問い合わせで顧客が殺到した映像を、新料金プランの人気が沸騰している構図にすり替えてマスコミに流したのがau(KDDI)やDoCoMoの反発を招いたことに起因しており、今度もマスコミを動員した料金0円のふれ込みが総務省と公取委の連携調査を呼び込むほど、社会は積年の不信感をソフトバンクに対して抱いている事実の表われでありましょう。
「サッポロHD」4円高613円(高値615円)、週足+39円、何故か3週間連騰で切返しの渦中にある。
「フィルコン」41円高1326円(高値1328円)、週足+1円、毎日1300円台を安値で割り込むところから戻している、つまりデイトレ対象。
「国際航業」1円安351円高値引け、週足+1円、依然下げもしないが上げも無し。
「JSAT」1000円高287000円(高値288000円)、週足−6000円、月曜日の下げにこの株は連動している、急騰は先の先へ持ち越しとなった。
「サノヤス・ヒシノ」5円高491円(高値492円)、週足−7円、どうしても500円をキープ出来ない。
「キャノンマシナリー」5円安2915円高値引け、週足−15円、まだまだ潜伏。
「新日鉱HD」4円安863円(高値864円)、週足−20円、4週間ぶりのマイナス転換ですが、低迷の兆しというほどでもない。
「日水」9円安610円(高値619円)、週足−15円、押し目買いは今一つ嵌らずか。
「阪急阪神HD」1円高698円(高値700円)、週足−7円、買い疲れが漸く出て来ている。
平成18年10月28日(土)
NYダウの好調は今週も衰えを知らず4日連続の高値更新、26日大引け(日本時間27日朝)は前日比$28.98高$12163.66で更に史上最高値を更新して止まる兆しさえ認められぬ勢い、25日にFOMC連邦公開市場委員会が景気の「緩やかな成長」を裏付けた事も相場全体の促進に寄与して、上昇株の裾野が拡がり小型株へと波及する次週以降はもっと面白くなる、と期待感を抑えられぬ在米邦証券業界の鼻息たる所以です。
そのNY証券取引所とわが東証が資本提携に向けて検討を始めている動きが明らかになっております。 平成21年を目標に上場手続きを進める東証とNY市場を運営するNYSEグループが株式を持ち合う構想で検討に入っており、欧州各国の証券取引所と既に経営統合が具体化している米NYSE・ナスダックを軸とした世界的な市場提携の波が東証にも及んで来た証左であるとも言えます。 但し東証はシステム面での遅れ、非上場で半役所的な運営のギャップを埋める作業が課題であり、NYSEと資本提携し東京NY両方への相互上場を実行するにしても、次世代システムの構築とアジア市場全体でのイニシアティブ確立こそが先決と東証幹部組織は捉えている模様です。
NYの絶好調に加えそのニュースが強力な買い材料を期待された週末の株式市場ですが、結果は肩透かしの反落、寄付き+68円こそ続伸の勢いを見せるも、それが一日の最高値で以後は時間と共に下げ幅拡大、後場2時2分の−167円の最安値で底打ちはしても反騰する力は弱く−142.53円(16669.07円が大引けとなりました。 週末確定売りが先物指数の弱含みと重複した形で下げに拍車を掛け、金曜夜の米第3四半期GNP発表を控えての見送りとの要因分析で各アナリストは口裏を合せたかーーーその四半期GNPは1.6%という予想外の低い伸びに留まったために週末のNYは反落しておりますーーーレンジ内の反落に限った戻り売りを償却した先高と読む向きもあり。
SBIホ−ルディングス(最高経営責任者の北尾吉孝氏をライブドアのニッポン放送買収劇で白馬の騎士を自演した人物として記憶されている方も多いでしょう)が株取引に絡んで30億円の所得隠しを指摘された、若しくは複数関連会社の経営補填のための寄付金を株売却と購入の差額で充当させていたのが調査対象となった模様で、楽天三木谷氏より或いは北尾氏への強制捜査がーーーソフトバンク本社の商法に引っ掛かる携帯電話の誇大広告問題とも絡む確率は果たしてあるかーーー先んじる可能性も出て参りました。 事と次第では株価に影響を与える捕り物再び、となるかも知れません。
「サッポロHD」13円高574円(高値577円)、週足+9円、今日の上げ幅がなければマイナスの領域。
「フィルコン」6円安1325円(高値1348円)、週足±0円、早くも利益確保の売りで今日の高値は押し下げられた。
「国際航業」2円安350円(高値355円)、週足±0円、戻りそうで戻らない焦れ。
「JSAT」2000円高293000円(高値300000円)、週足+2000円、公約の300000円に届いた所で週末押し、ここを耐え抜けば急騰もあり得る。
「サノヤス・ヒシノ」5円安498円(高値503円)、週足+18円、火曜日の510円高値からまたじりじり後退。
「キャノンマシナリー」15円安2930円(高値2955円)、週足−90円、先週のレベルではまだまだ油断が出来ないという事です。
「新日鉱HD」3円高883円(高値887円)、週足+25円、3週続伸と完全に原油高解消を自社の有利に変えた。
「日水」1円安625円(高値630円)、週足+3円、9月8日(金)の737円高値から丁度100円下げた周辺での保合いにある、玉を増やすか外すかを是非読者で判断してみて下さい。
「阪急阪神HD」4円安705円(高値713円)、週足−9円。 日本シリーズでは元タイガース新庄剛志選手の活躍で日本ハムが勝利ーーー株価は2日間で28円高ーーーして溜飲(竜飲?)を下げました。 街角に立つ大入道もやっと奇怪な青ユニフォームから本来の白黒縦縞の着流しに戻ったのは嬉しい限り。 しかし「ドラゴンズ感動をありがとう」セールとかでまた百貨店やスーパーは壊れたレコードの応援歌で従業員は受難週間、本当に御気の毒としか申上げられません。
平成18年10月21日(土)
NYダウが予想通り終値$12011.73の大台乗せを、日本時間で金曜日に入った朝の終値で達成したのを受ける形で東京市場は買い先行、寄付き+4円から先物買戻しを合図に10時台は+80円を超す上げ幅となり、後場2時きっかりの+112円高値から手仕舞いの売りが入るも最後まで堅調を持続して+100.27円(16651.63円)、強含みながら伸び代を活用し切れないままの大引けです。
NY史上未曾有の好調ぶりに比して如何にも不完全燃焼の東京市場パフォーマンスであり、特にマイナス要因を懸念されていたソニーの業績予想大幅修正・格付けダウンのニュースが流れたのは立会い中を避けて通例の3時であった事も幸いしたと言えるかどうか、しかしその影響は来週も恐らく限定的なものに留まると予想されます。
値幅はともかく個別銘柄的に上昇の兆しが現れ、投資家の指値買いによる出来高も増えて全体の底上げを画すべき時期が来ているのではないでしょうか。
「サッポロHD」9円高565円高値引け、週足+23円、4連騰なので当然の結果と言えるが巻き返しも限定の範囲内。
「フィルコン」9円高1325円(高値1330円)、週足+54円、長かった低迷から漸く底を打った。
「国際航業」4円高350円高値引け、週足+17円、コツコツ返して行くペースに投資家は辛抱できるか。
「JSAT」4000円高291000円(高値293000円)、週足+14000円、300000までは直近で戻ると前々回申しましたが、問題はその先。
「サノヤス・ヒシノ」3円高480円高値引け、週足+10円、出来高が相変わらずパッとしない。
「キャノンマシナリー」110円高3020円高値引け、週足+185円、まだ兆しに毛が生えたレベル。
「新日鉱HD」3円安858円(高値870円)、週足+26円、戻りの勢いが今週はやや減速した。
「日水」9円安622円(高値631円)、週足+8円、こちらは下げる速度にブレーキが掛かって来た。
「阪急阪神HD」11円高714円(高値716円)、週足+6円、自ら野球に関わっていた時代でも阪急というのは地味な値動きでの株であって、シーズンが終われば親会社本来のペース。
平成18年10月14日(土)
NYダウは木曜日の引けになると高値更新というパターンが定着した様な13日早朝の$11947.70、その風を受ける金曜日の東京市場も3日振りの急反発となる寄付き+125円から9時46分に+210円の前場高値、オプションの10月SQ算出関連では225ベースで1銘柄当り8万株を売り越す推定値も、バスケット国内外450億円に上る大口買いはそれを補って余りある安心材料となって前引け+169円、後場も下値の堅さをバックボーンに上げ幅拡大して2時38分には+217円高値、引け手仕舞いを消化しても+167.73円(16536.54円)前場とほぼ同じ終値の週末大引けでした。
米株式市場が好調を持続している要因は幾つか挙げられますが、まず原油先物相場の上昇が一段落した事、次に米国内の住宅バブルが沈下すると同時に株式市場がその衝撃を吸収して経済的軟着陸を実現させた事、畢竟商品先物や不動産市場に流れていた資金が株式市場へ回って来た事、それらが充分条件となった結果の記録的更新でありましょう。
来週にもダウ平均は1万2千ドルの大台に乗せるであろうとの見方が支配的であり、日経平均もそれに伴なった上昇の気配が本格化すると予想されるのですが、個人投資家の盛上がりは今一つかそれ以下、個別株にNY市場の好調が波及して来ないのがネックとなっている模様です。
「サッポロHD」8円安542円安値引け(高値550円)、週足−6円、こういうジリ貧個別株が多い。 この株はまだ安値更新まで行かないが(しかし残す所10円)、株式欄を御覧になれば安値白抜き表示の多さに気付かれる筈です。
「国際航業」4円安333円(高値341円安値327円)、週足−13円、これもその典型。
「JSAT」7000円高277000円(高値278000円)、週足−10000円、果たして個人投資家好み個別株の速やかな上昇はあるのか。
「サノヤス・ヒシノ」470円変わらず(高値475円)、週足+5円、ジリ貧と遜色なき閑散。
「キャノンマシナリー」35円安2835円(高値2890円)、週足−65円、申上げた通りです。
「新日鉱HD」4円高832円(高値851円)、週足+49円、原油先物インフレが収束して資源株は落着きを見せている。
「日水」3円安614円(高値622円)、週足−3円、意外と再浮上は近いかも知れない。
「阪急阪神HD」3円安708円(高値722円)、週足−14円。 遂にドラゴンズが優勝して仕舞いましたね、悔しさの余り筆者は益々中日新聞が嫌いになりました^^(新聞社の御蔭で素晴らしい人とも出会えたわけですが) でも最後まで好いペナントレースだったと思います、ドラゴンズナインには御目出たうと申しましょう。 四日市市内は今やドラゴンズ一色、大入道までCHUNICHIと書かれた青のユニフォームを纏って街角に立ち、近鉄百貨店はドラゴンズ優勝セールの真っ只中(バファローズの存在など何処かへ吹き飛んで仕舞っております、近鉄という企業体は元来、阪急文化圏・阪神文化圏と胸を張って呼べるそんな個性が刻印され地場と一体になった文化を有していないのだ、と今になって漸く分かりました)。 近鉄やアピタで働く社員やテナント従業員の方々は、変な帽子を被らされた上に中日の応援歌を店内放送で仕事中ずっと聞かされており、これは最早拷問=ソフトな言い方で労働災害を訴えても良いのではないでしょうか。 12球団中でも恐らく最低の曲、歌詞の痛さはともかく只々マイナーコードが延々と続き、人を陰々滅々たる気分に陥れるあのメロディーは何とかならないのでしょうか、筆者などは百貨店内を通りかかるだけで吐き気を催します。 或いは筆者が「六甲颪」が好きだという所から来る偏見・負け惜しみかも知れません。 しかし筆者とて何日間も「六甲颪」を続け様に聞かされては厭になって参ります。 中日ファン近鉄百貨店員の方々もそうならない事を祈るばかりです。
平成18年10月7日(土)
NYが史上最高終値を3日連続更新して5日$11866.69(ザラ場高値は$11870.06)で引けた翌日の日経平均は、しかし前日木曜日の367円近い上げの反動と3連休前の手仕舞い売りを警戒した見送り優先の寄付き−4円、その後−50円から+8円の間で一進一退の前場から、12時台−88円まで押されて売り一巡を消化しながら小さく戻すのみに限定された後場、最後も−13.27円(16436.06円)と上値の重い週末大引けを演出するに留まりました(週足はしかし木曜日の高騰が物を言って+308.48円)。 昨夜はNYも4日振りに大きく反落し、連休明けの東京市場に対してより不透明感を醸し出している、銘柄の騰落が両極端に分かれた現状に適応するには買い上がりに乗るといった手段に頼る形となりますが、北朝鮮の核実験ラッパが地政学的リスクとなって外資の一斉撤退が囁かれるとあっては、勝ち組株も一気の釣瓶落しとなり兼ねない不安を抱えております。 2日(月)の日銀短観は予想通り全体のDI+8、就中製造業が+24、非製造業−13、雇用指数−8は3ポイントのマイナス拡大、つまり就職に有利な展開なので景況感には事欠かないながら、より金利を「正常化」したい日銀の追加利上げがそれを減速させるリスクも計算に入れる必要がありそうです。
「サッポロHD」548円変わらず(高値551円)、週足−13円と再び後退、夏以降はパッとしない株ですが今年は特に落ちるのが早かった。
「国際航業」4円安346円(高値353円)、週足−10円同じく反落、地合はこれも芳しくない。
「JSAT」2000円高287000円(高値292000円)、週足+9000円、何とか300000円まではレンジに入れるか。
「サノヤス・ヒシノ」5円高465円(高値470円)、週足−15円、日経平均はここまで波及していない。
「キャノンマシナリー」15円安2900円(高値2935円)、週足+10円、4週間ぶりに陽転した形にはなったが、大きな意味も付与し得ない。
「新日鉱HD」783円変わらず(高値798円)、週足−52円、これも先週のみの上げ、しかし底打ちは確認出来た筈。
「日水」22円安617円(高値642円)、週足−33円、長かった上げ相場に漸く一段落ついた、と何故かホッとさせる下げ。
「阪急阪神HD」3円安722円(高値727円)、週足−19円、惜しい試合を落として今年のブームは終るか。
追記: ファックスには着信歴が表示されないので不在のときは確認出来ない、と思って下さい。 では鈴鹿最後のF1グランプリに行って参ります。
平成18年9月30日(土)
NYダウが3日連続年初来高値更新となり、しかも昨夜の高値は昨日一時的に突破した2000年1月14日の最高値($11722.98)を上回る水準で推移しております。 ITバブル後遺症、9・11テロ、エンロンの経営破綻、ハリケーン「カトリーナ」などの痛手から漸く米経済が立ち直った事を証明する指標と言えるーーー2002年10月に$7200台まで落ち込んだ水準から$4500に上る不屈の回復ぶりに更に拍車が掛かった状態にあります。
その風が今週は日本市場をも大きく浮上させ、水曜日から3日続伸して合計570円上昇、今日の内訳は寄付き+72円から+95円の前場高値も、買い一巡後は上値重く後場寄りに先物主導の売りで−17円の安値、しかし風向きは衰えず買いを継続的に追う形で時間と共に上昇し、期末ドレッシングのバスケット買いも最後加えて+102円(16024.85円)高値引けで終了です。 週足+492.91円は4週間振りの陽転しかも大幅な切り返しを披露し5月19日(金)以来の1万6千円台に乗せた終値、このまま来週へ勢いを繋げるかが興味の中心となるが、週明け10月2日(月)の日銀短観が横ばい予測となっており製造業DI22から良くて25と急激なプラスには結びつかない、が証券大方の判断です。
「サッポロHD」2円安561円(高値564円)、週足+9円、7週間ぶりの上げ。
「国際航業」2円安356円(高値363円)、週足+7円、こちらは6週間ぶり。
「JSAT」4000円高278000円(高値283000円)、週足+」8000円、今週上がらなければ問題外。
「サノヤス・ヒシノ」20円高480円高値引け、大証1部値上率3位、しかし週足+1円、窓が埋まっては来た。
「キャノンマシナリー」15円高2890円(高値2900円)、週足−10円、下げ止まりというより不出来。
「新日鉱HD」20円高835円(高値836円)、週足+56円、火曜日の安値753円底打ちから劇的に戻っている。
「日水」12円安650円(高値667円)、週足−58円、東証週間値下率6位でこちらは劇的な手仕舞い売り。
「阪急HD」33円高741円高値引け、週足+85円、奇跡の優勝が本当に起これば株価は恐るべし。
9月晦(土)と10月朔(日)は「秋の四日市祭」です。 今年は大入道が秋に登場します。 明日の御輿には筆者も加わって気勢を挙げますのでお楽しみに。
平成18年9月25日(月)
後場寄付き直後に発生した、外資系トレーダーの発注ミスと思われるTOPIX大量売り(225売りを誤って発注した?)を買戻す動きに乗じたデイトレーダーの買いが加わって不可解な値動きとなった今日の株式市場、日経平均前場は週末のNY続落を受けてこちらも続落−84円から−120円までの落込み、そして後場の事件で一時的に急騰して+56円の高値も騒ぎが収まると株価も0ラインに収束して行き、大引けは−0.86円(15633.81円)の何とも空しい結末に終わりました。 20日にFRBは予想通り利上げ見送りを発表し、金融市場は安心感を醸し出してNY株価も巡航ムードですが、日本市場は膠着状態より悪い地合を抜け出られず、今日の空騒ぎも却って市場意欲を削いだ悪影響を残す懸念が濃厚となったようで、自民党の新三役人事が内定するとの情報が伝わって「期待感から円が買われた」辺りが、29日予定の安倍総理の所信表明演説とともに上昇ムードに協力させるべく活動した成果と言えなくもありません。
「阪神電鉄」80円高990円(高値997円)、東証1部値上率4位、最終日に暴騰して57年来上場の歴史にピリオドを打ちました。 村上ファンドも唖然となる高値約定ではありますが、大本の原因は己れ自身が種を撒いて育てたメガ企業統合にあると理解しているでしょうか。
「阪急HD」61円高717円高値引け、東証1部値上率3位、出来高2600万株も東証3位にランキングしております。 交換比率1.4倍に比べ少し割高も過熱感収まらず、タイガースの親会社として前途洋洋かも知れません。
平成18年9月24日(日)
『株価T』に記載した「造反議員」復党か、の推測が外資の投資判断に影響を与えた事は間違いなく、それが(竹中総務大臣の議員辞職と相俟って)「構造改革」の後退を意味すると捉えるアナリストが目立ちます、彼らは米英=ユダヤ特有の強迫観念に支配されやすい傾向が矯正されておらず、世界についての固定観念を超越した広闊で柔軟な精神を身に着ける事が出来ないのであります。
小泉純一郎が目指した改革と安倍新総裁がこれから成し遂げようとする改革は、国家体制と経済の軌道が重なってはいても「理念構造」に隔たりがある、それは「国家再生」を座標軸に据えた独自の戦略性を打ち出すプロジェクトーーー小泉政権が僅かに片鱗を見せながら敢えてそれ以上は踏み出さなかったーーーに外なりません。
もしも米英=ユダヤの支配カーストが安倍新総裁のポリシーに危うさを感じ取り、日本が「東京裁判史観」の枠組みを自ら葬り去る事を牽制せんがためにマイナスの投資判断という「干渉」を加えているのであれば、彼らは東アジアの危険な独裁国の利益に奉仕し戦前からの民主主義国家である日本を敵視する過ちーーー満州事変や支那事変に対して演じたと同じ過ちーーーを犯す事になり、全く進歩を知らないその愚鈍さが今度ばかりは致命的な結果を齎すであろう、一日本人としてそう警告して置きます。
日経平均は木曜日の+115円を大きく上回る−199.56円(15634.67円)の金曜日大引け、週足−232.26円で3週連続のマイナスでした。 その原因の一つであるNY安も、タイのクーデターという「政情不安」による地政学的リスクと位置づけられている、筆者にはタイ政治の正常化に思えるのですが、何故か米英のエスタブリッシュメントは「軍人による救国の決断」は誹謗中傷で貶め、レーニンや毛沢東や今度のタクシン(華僑系)といったゴロツキ共による国家乗っ取りと破壊を半ば公然と支援する奇怪な習性がある、(アメリカ国民も含む)人類全体への不可解な憎悪と犯罪衝動を彼らが血統として保持している事実を、既存歴史家の誰も指摘しないのは確かにマスメディアやアカデミズムに掛けられた偽装と煙幕、及び無言の脅迫が働いているからでありましょう。
「サノヤス・ヒシノ」4円高479円高値引け、週足+14円、出来高はお寒い。
「キャノンマシナリー」20円高2900円(高値2930円)、週足−30円、仕手も迷っている。
「新日鉱HD」1円高779円(高値794円安値765円)、週足−44円、再び安値更新で大荒れ。
「日水」5円安708円(高値713円)、週足+7円、2週連続プラスの数少ない買い上がり銘柄。
「阪神電鉄」14円高910円(高値926円)、週足+8円、遂に26日(火)を以て上場廃止(最終売買日は25日)となりますが、吸収される直前にしては株価絶好調、統合効果を如何に市場が高く買っているかの証明で、TOB価格は実に適切な設定だったと言えます。 タイガース逆転優勝も確率の範囲内。
「阪急HD」13円高656円(高値665円)、東証1部値上率11位、週足+13円と切り返しが早い。 完全統合する来週は更に急騰か。
平成18年9月17日(日)
竹中平蔵総務大臣の任期満了を受けて、外資の見送り傾向が先週来表面化する中、13(水)・14(木)の続伸で再び1万6千円に接近した日経平均、15日(金)は前日192円高の反動から利益確定売り・3連休前の手仕舞い売りが先行し、寄付き−70円に10時台−124円を経て前引け−100円、昼のバスケットも売り優勢に加え、竹中氏が参院議員まで辞職するとの表明が出て下げ幅が拡大、12時台には−178円(15763.90円)まで押されました、その後はガソリン先物が急落するプラス材料をきっかけに買戻しと押し目買いが継続的に入って右上がりに動いた結果、引けは−75.46円(15866.93円)の週末、一日だけなら下げ止まったとも判断できますが、日経平均週足は−213.53円と先週末の1万6千円台を大きく割り込んだ状況に変わりはありません。 外資は果たして小泉=竹中路線を高く評価した上で、辞職による路線修正を警戒して買い手控えに走っているのでしょうか、その結論は今暫く保留させて頂かねばなりません。
「JSAT」5000円安287000円(高値292000円)、週足−8000円、上下ともに抵抗線。
「サノヤス・ヒシノ」6円安465円高値引け(且つ安値引け)、週足−23円、しばらくは埋める作業になる。
「キャノンマシナリー」25円安2930円(高値2940円)、週足−65円、先週上昇分のちょうど半値反落、ここへんが押目の境。
「新日鉱HD」3円高823円(高値841円)、週足−40円、週安値785円以降続伸だがガソリン先物相場が荒れている状態から手を出し難い。
「日水」5円高701円(高値706円)、週足+8円、やはり700円台は鉄壁。
「阪神電鉄」6円安902円(高値908円)、週足−9円、7週間ぶりの週足マイナス、流石に買い疲れが出る頃。
「阪急HD」2円安643円(高値644円)、週足−8円、全く上に同じ、同会社とは言え見事なシンクロです。
平成18年9月12日(火)
11日(月)午後2時に発表された7月機械受注統計は−16.7%(船舶・電力を除く民需)で6月の+8.5%からの市場予想をも上回る急激な悪化を示し、全面安となった昨日の日経平均−308円安値の−286.08円終値(15794.38円)、それを受けた今日火曜日は週末からのNY続伸も加わり反発して寄付く(+49円)も値を戻す勢いに乏しく、持ち高調整の売りが影響して先物が売られ−119円安値まで押されて漸く買いの手が入り前引けは極小幅プラス、後場も寄り直後12時台の+87円高値を最後に13時に陰転するとズルズル後退して大引け−75.04円(15719.34円)続落で終えました。 原油安がNY株へ好影響を期待させる一方、設備投資のエアポケット的な落ち込みが予想以上に市場を様子見気分へと冷え込ませ、仕手系の材料株に物色対象が移動するーーー市場アナリストの歓迎しない(しかし証券業界は満更でもない)ーーー投資環境となる秋初頭です。
「サノヤス・ヒシノ」昨日7円安今日9円安472円安値引け(高値475円)、やはりきっかけ次第で続落する。
「キャノンマシナリー」昨日15円安今日5円高2985円高値引け、その材料株の有力候補。
「新日鉱HD」昨日10円安今日36円安817円(高値843円)、原油安は資源株全体の下落に拍車を掛けた。
「日水」昨日1円安今日4円高696円(高値702円)、先週の押しもすかさずカバーして再び700円台を覗かせる。
「阪神電鉄」昨日1円高今日3円安909円(昨日高値930円)、TOB価格930円に遂にザラ場で到達しました。 村上世彰氏の心中は複雑でしょう、しかし中日も負けない。
「阪急HD」昨日1円高今日2円安650円(高値653円)、日経平均や他の値動きに殆んど動じない。
平成18年9月8日(金)
日経平均はNYの続落が嫌気されて売り先行の寄付き−104円から安値−180円の前場、しかし前引けから下げ渋りを経て昼休みのバスケット取引で買い優勢が伝えられると先物主導でプラスに転じ1万6千円台回復、高値+143円から最後押されるも引値68.05円(16080.46円)、週足−53.79円に留まった9月2度目の金曜日です。 国民的慶事は米株安に足を引っ張られた形で上昇には直結せず、また日本株も1万6千円を挟むボックス圏往復の価格帯にある保ち合いが加わって早急な上昇相場に発展し難い条件下にあると言えます。 GLOBEXナスダック100株指数先物が底堅い事を頼りにハイテク株が順調に伸びており、業績上方修正が予想される鉄鋼株と共に市場の牽引車となる期待が寄せられております。
「JSAT」2000円高295000円(高値299000円)、週足+13000円、週高値305000円でやや頭打ち。
「サノヤス・ヒシノ」488円変わらず高値引け、週足+24円、3週間振りの週足陽転ですがマドだらけ。
「キャノンマシナリー」65円高2995円高値引け、週足+135円、5連騰の最後を飾る最大上げ幅となりました。
「新日鉱HD」21円高863円(高値870円)、週足+9円、こちらは5週間振りの週足陽転、底打ち感は確かに。
「日水」8円高693円(高値697円)、週足−14円、6月最終週以来の週足陰転になった、今週は利益確保を消化。
「阪神電鉄」20円高911円(高値919円)、週足+29円、連続プラスを6週に伸ばして来た。 中日の尻尾を掴んだ手応えが来週は株価にどう出るか。
「阪急HD」21円高651円(高値653円)、週足+29円、同じく6週連続の伸び、牽引しているのは明らかに阪神の方で、どちらが親会社か解らないほど。
平成18年9月5日(火)
8月の米雇用統計が予想通りの小幅雇用増大を示し、米経済「緩やかな減速」ながら、却って利上げ再開計測が後退したのを好感、また米財務省の発表によると4-6月期の設備投資が13期連続で前年の水準と事前予想を上回り、国内景況感が改善された結果、金曜日に(今日は米国の休日)NYダウを始めとする株価指標が増大したのを受けて、4日(月)の日経平均は(アジア株と共に)全面高の+223.82円、今日はその反動で利食い優勢に推移し後場寄り安値−77円も、引けにかけ買戻しや押し目買いから陽転して+45円高値の+27.89円(16385.96円)終値、1万6400円を一瞬覗かせ明日の米市場の休み明けに繋げたと言えるでしょう。 外国人投資家の秋季株参戦の期待が囁かれております。
「JSAT」昨日7000円高今日5000円高294000円(高値297000円)、少し徴候が出て来た。
「キャノンマシナリー」昨日20円高今日30円高2910円高値引け、密かに動いている。
「新日鉱HD」昨日19円高今日3円高876円(高値882円)、続伸は久し振りです。
「日水」昨日1円安今日8円高714円(高値727円)、申上げた通り。
「阪神電鉄」昨日20円高今日12円高915円(高値925円)、この安定した伸びは何かを予感させる。
「阪急HD」昨日12円高今日15円高649円高値引け、合併が大成功だったと役員一同躍り上がる値動き。
平成18年9月1日(金)
日経平均はNY軟調を受け、昨日の大幅上げを利食いする傾向もあって寄付き−67円から前場安値−111円の売りポジション、1万6千円台はしかし堅く維持しながら後場の買戻しで一時+17円高値、以後週末の手仕舞いに押されつつも売り買い交錯しながら±0円に近づく−6.51円(16134.25円)の終値です。 今日の夜間に発表される8月の米雇用統計・製造業景気指数を材料とする来週の相場まで見送る様相が濃く、その一方で週刊新潮に掲載された「水面下で捜査が進む 楽天三木谷社長にXデー」の記事が楽天株価29日ストップ安を含む3日続落(週足−9450円、JASDAQ週間値下率16.21%・9位)となって東証全体へ覆い被さった感があります。 ライブドア堀江氏の公判も迫る(11日)中、記事の信憑性が判明する次週の展開次第では、心理的ダメージが更に市場のコンプライアンスへの不信を増幅し、外資に売り叩く材料を提供する懸念無しとしません。 但し次週は、仮に三木谷氏逮捕となってもそれを払拭して余りある飛び切りの好材料も控えております。
「サッポロHD」4円安583円(高値584円)、週足−8円、出来高横這い。
「高砂香料」1円高585円高値引け、週足+6円、小幅ながら4週連騰。
「フィルコン」13円安1660円(高値1689円)、週足+33円、週高値1721円安値1571円と乱高下、荒っぽい値動きについて行けるならデイトレ。
「国際航業」6円高370円(高値373円)、週足−4円、薄商いの中を拾う個人投資家。
「JSAT」4000円安282000円(高値287000円)、週足−8000円、深押しがリミットに至るまで。
「サノヤス・ヒシノ」16円安464円(高値465円)、週足−21円、投資家はリスク手仕舞いを選んだ。
「イマージュ」1円安433円(高値436円)、週足−13円、安値419円更新まで後1円と迫って少し反発したがそれだけか。
「キャノンマシナリー」20円安2860円高値引け、週足−20円、嵐の前の静けさ。
「新日鉱HD」6円安854円(高値860円)、週足−57円、波乱の7日続落ではこれも止むを得ない。
「日水」2円安707円(高値713円)、週足+15円、こちらは8週連続の週足プラス、高値更新も時間の問題。
「阪神電鉄」29円安882円(高値890円)、週足+41円、特に昨日の60円高は東証1部値上率10位で驚異の900円台乗せを演じました、TOB価格を甦ったタイガースの勢いなら再び抜く。
「阪急HD」6円安622円(高値625円)、週足+38円、阪神に(交換比率に従って)引っ張り上げられる形で上昇中、必ずしも両社の持つ不動産価値のみの材料ではないと思われます。
平成18年8月26日(土)
4週連続で伸ばして来た日経平均は、5週間ぶりにマイナスに転換しております。 前回申上げた大幅高後の一旦反動がそのまま表れた形ですが、3日続落の週末となって相場息切れの徴候を感じ取った弱気筋が今度は頭を擡げて来たか、次週の指標は波乱を伴い1万5600円までの値幅調整に左右されるとの意見が散見されます。
金曜日朝に発表された消費者物価指数が市場の予想を下回り、金利上げ見送り濃厚と判断した機関投資家は、債券先物を買って株式先物を売る動きに早くもシフトしたかに思われる−85円の前場安値、しかし主力株の買戻しが優勢を占めて10時台一気に+196円まで上昇、昨日の−202円を取り返すかのパフォーマンスも、後場はジリジリと下げの一途で引け間際再び0円を割って−21.96円(15938.66円)の終値は週足−167円、これを下げ止まったと見る一方で、平均線が200日から25日に移行すれば、前述の1万5600円下値調整に進むパターンへのヘッジを煽る水差し屋、或いは債券市場の回し者が出没するでありましょう。
秋からの第4四半期は、中間決算での好業績発表を期に年末に向けて買い中心の上げ目標1万8000円、と逆にこれは証券市場の煽り言葉として、フィルターを掛けて聞くべきだと筆者は考えます。
「サッポロHD」3円安591円(高値599円)、週足−9円、出来高が減少しているのがやや問題か。
「高砂香料」579円変わらず(高値587円)、週足+6円、3ヶ月以内で100円ほど上げる所まで来た。
「フィルコン」46円安1627円(高値1679円)、週足−143円、今週は予想通り乱調に振り回され危うさを印象づけ。
「国際航業」5円高374円高値引け、週足−5円、月曜日の12円下げが利いた。
「JSAT」1000円高290000円(高値292000円)、週足−6000円、2週続落で建て直しか。
「サノヤス・ヒシノ」8円高485円高値引け、週足−18円、やはり端境期が到来している。
「イマージュ」7円安446円(高値448円)、週足−26円、再び安値更新に近付く。
「キャノンマシナリー」10円高2880円(高値2910円)、週足−5円、下げ止まって総反攻が近付いた気配。
「新日鉱HD」7円安911円(高値926円)、週足−17円、波乱が更に昂進している様相。
「日水」9円高692円(高値699円)、週足+10円、月曜日一気に高値724円の瞬間最大風速、利食いに齧られても直ぐに回復させる。
「阪神電鉄」24円高841円高値引け、週足+31円。 「阪急HD」2円高584円(高値591円)、週足+20円。 ある意味相場全体を支えている両銘柄。
平成18年8月18日(金)
日経平均ーーーと何の疑問も抱かず当たり前の如く呼称されるこの指数は、昭和45年以前には東京証券取引所が算出していたもので、日本経済新聞社がその算出・公表権を引き継ぐ形になって36年を経ております。 それが14日(月)の首都圏広域停電では、‘QUICK’のシステムダウンによって各証券会社も正確な個別株価と平均株価を提示出来ない情報障害の発生を来した訳ですが、この‘QUICK’は外でもない日経新聞の子会社、しかも指数の算出をすべて委託された情報システムの中核をなすもので、日経平均先物の売買も東京市場のみならずシンガポール市場においても取引不能に陥った(シカゴは時差の関係で障害の影響を免れた)、ある意味最大の公共的責任が一新聞社の伝達系統の具合不具合に左右される、システムとしての慣例の問題点が顕著に表れたと言えないでしょうか。
それでなくとも「捏造富田メモ」「インサイダー容疑」など社会的存在資格を問われる犯罪歴を次々と更新し続ける同社に、公共性の高い株価指数(採用銘柄)決定を任せる事は不適切の極みであり、東証へ出来るだけ速やかにその機能を返上すべきではないかと筆者は考えます。
3週間振りに記入するその平均値ですが、週足は4週連続のプラスであり、特に今週は「靖国参拝祝儀上げ」で+540.96円の大幅上昇、終値16.105.98円は3ヶ月前5月19日(金)以来の1万6千円台に乗せた週末です。 戻り銘柄の幅が拡がって本格的な強気に転じる傾向、と市場関係者が愁眉を開く需給好転の見通し、しかし今週の上げ幅が大きかった分の反動を考慮に入れた二段構えがまだ必要かも知れません。
「サッポロHD」4円高600円高値引け、3週間の足は+25円、週高値628円から少し後退も戻り基調は変わらず。
「高砂香料」2円高573円(高値574円)、3週足+26円、493円の底値に気付けたかどうか。
「フィルコン」1円安1770円(高値1780円)、3週間で+475円の急激な戻り、このペースでもまだ半値以下だが危うさを秘める。
「国際航業」6円高379円(高値381円)、3週足+16円、今週だけなら+30円と一気に有望株入り。
「JSAT」296000円変わらず(高値298000円)、3週足+7000円、今週は後退期。
「サノヤス・ヒシノ」3円高503円高値引け、3週足+23円、518円高値までまだ万全とは言えない。
「イマージュ」4円安472円(高値474円)、3週足+2円、やはり疲れ切った株。
「キャノンマシナリー」25円高2885円(高値2890円)、3週足−85円、この株は3週間前が一種のピーク。
「新日鉱HD」9円安928円(高値936円)、3週足−5円、既にして波乱含みか。
「日水」22円高682円(高値686円)、3週足+92円、前回上昇を示唆して8月に入るや連日の大幅高値更新、一度の反落も直ぐに切り返す力強さです。
「阪神電鉄」12円高810円(高値811円)、3週足+40円。 「阪急HD」3円高564円(高値568円)、3週足+44円。 優勝が絶望的となった分、企業としての価値が明確に認識された。 村上ファンドをして、TOB安売りし過ぎたと後悔させるまで伸ばすか。
平成18年7月28日(金)
日経平均は昨日の+295.71円をNYの下げにも反落させず2日続伸を遂げました。 寄付きから10時台半ばまで確定売りと押目買い交錯の調整日を暗示していたものの、前引け間際に急騰+93円(15273.38円)、一旦押して13時以後再度の上昇で+172円(15351.79円)高値の+163.09円(15342.87円)が週末終値です。 週足は+521.61円で4週間振りの陽転、大幅反発、1万5千円を今日は一度も割る事無く、好業績の主力株中心に買いが持続され「東京市場の梅雨明け」を期待する声が証券業界に伝言リレーされた一日だったと言えます。 その背景には、不安材料として市場の足を引っ張っていた新興市場が、実に漸く、一日だけの反発ではない上昇に転じた存在感の復活がある事は間違いありません。
「サッポロHD」15円安575円(高値581円)、週足−2円、中低位銘柄は今篩に掛けられている。
「高砂香料」3円高547円高値引け、週足+26円、こちらは勝ち残れそうな中位株。
「フィルコン」4円安1295円(高値1297円)、週足−73円、6週連続の下落、その間の値幅は−562円、4月の最高値から昨日の安値1232円までは−1353円に及ぶ市場価値の損失となります。 底値狙いにも暫く打って出難い状況。
「国際航業」5円高363円(高値373円)、週足−12円、上げ相場にもやや後回しにされる徴候が出ている。
「JSAT」7000円高289000円(高値296000円)、5日続伸で週足+25000円、申上げた通り今週来ました。
「サノヤス・ヒシノ」480円変わらず(高値495円)、週足−5円、次の相場に乗れるかどうかの瀬戸際。
「イマージュ」3円高470円(高値471円)、2日続伸で週足+7円、4日(火)安値419円から上げてきた疲れもある。
「キャノンマシナリー」25円高2970円(高値2985円)、週足+285円、大証2部週間値上率5位、25日(火)高値3170円、先週の押目を拾えた投資家がガッツポーズを取る。
「新日鉱HD」18円高933円(高値937円)、週足+9円、資源株は夏以降に一波乱あるでしょう。
「日水」8円安590円(高値599円)、週足+4円、ほんの608円で高値更新です。
「阪神電鉄」756円変わらず高値引け、週足−5円。 「阪急HD」2円高520円(高値524円)、週足−11円。 中日に3連敗で大きく後退したのが響いた。
尚、来週土日は大四日市祭です。 読者の皆様に暑中御見舞いを申上げると共に、HP更新は休ませて頂きます。
平成18年7月21日(金)
日経平均は週明け火曜日に−408円安値引けで当面の底打ち(14437.24円)、水曜日小幅反発・木曜日大幅続伸し2日間で+510円上昇(14946.84円)、今日はNY安も影響して売り先行の寄付き−121円から前引けは−162円最安値(14784.24円)、後場に至り下げのベクトルが収束し−79円まで戻る局面を一度でも見せたことで火曜日の底打ちを確認出来た形となった、再び1万4800円割れもそこで踏み止まり−125.58円(14821.26円)が週末終値(週足−23.98円)です。19日行なわれたバーナンキFRB議長の議会証言ーーー景気の鈍化を配慮した金利政策が望ましい旨のーーーが20日の大幅高に繋がった訳ですが、インフレ警戒と封鎖を完全に解除したとは言っていない、6月の「コミットメントを継続する」発言にいつでも逆行させる用意があると見るべきであり、市場が一番警戒せねばならないのはFRBとバーナンキが企図する二枚舌=朝令暮改だという事です。
「サッポロHD」2円安577円(高値583円)、週足+6円、今週は下げ止まった程度、次週も乗り切らない。
「高砂香料」10円安521円(高値530円)、週足−22円、火曜日の大幅安が放置され、抵抗線を割る。
「フィルコン」85円安1368円(高値1429円)、週足−258円、週間値下率6位、1500円台で底打ちどころか今週安値更新1360円、それに限りなく近い終値と来ては投げ売りも止む無し、リバウンドを狙う新規買いとて限定的に留まる。
「国際航業」5円安375円(高値381円)、週足−5円、小刻みな続落とやや幅のある一日上げのリズム。
「JSAT」12000円安264000円(高値274000円)、週足−20000円、最高値から丁度100000円の下落、そろそろ来るか。
「サノヤス・ヒシノ」485円変わらず高値引け、週足−6円、このラインは高値揉み合いである所が他の株とは違う。
「イマージュ」4円安463円(高値469円)、週足−6円、もう一週間の調整か。
「キャノンマシナリー」35円高2685円(高値2725円)、週足−55円、火曜日以外は全勝だが、それが大きかった。
「新日鉱HD」13円安924円(高値928円)、週足−26円、900円を割った二番底からの戻り。
「日水」4円高586円(高値587円)、週足+6円、しかしこの株は不死身の体質を備えている。
「阪神電鉄」3円安761円(高値770円)、週足−14円。 「阪急HD」2円高531円(高値532円)、週足+6円。 今後は親会社阪急の株価に阪神の好材料が反応すると見られます。
平成18年7月14日(金)
日銀が本日ゼロ金利解除を決定したのは後場13時過ぎ、NY安から−183円(14914円)と1万5千円を大きく割り込む4日続落で始まった日経平均は、直後−250円に接近するなど前場から売り主体の全面安的市場動向、後場寄り最安値−282円から注目された日銀情報以後の値動きは、やや上昇して14997円まで回復したものの引けにかけて再び最安値に近付き−252.71円(14845.24円)の週末、終値1万5千円割れは6月28日以来半月振りです(週足は−462.37円)。 市場がゼロ金利解除にマイナスの評価を下したと強いて解釈する理由は見当らず、飽くまで中東からインド・北東アジアに至る、国連安全保障理事会を白熱させる世界情勢の緊迫化に投資リスクを回避させる市場の動きだと言えます。
「サッポロHD」2円安571円(高値575円)、週足−17円、来週は全般にリスク一巡の戻りを試す。
「高砂香料」7円安543円(高値549円)、週足+2円、3日続落でも持ち堪えている。
「フィルコン」51円安1626円(高値1682円)、週足−129円、昨日の安値1574円が底打ち。
「国際航業」7円安380円(高値387円)、週足−16円、4日続落だが深押しにはなっていない。
「JSAT」5000円安284000円(高値330000円)、東証1部値下率1位、週足−59000円で週間値下率も8位、ピークが過ぎ去って売り込まれたが、半値戻し狙いの押目でもある。
「サノヤス・ヒシノ」14円高491円r高値引け、大証1部値上率4位、週足は−9円、今日の上げで不安を払拭した期待。
「イマージュ」1円高469円高値引け、週足−11円、前週が良過ぎただけに止むを得ない部分もある。
「キャノンマシナリー」30円高2740円(高値2745円)、週足+90円、大証2部習慣値上率10位、上昇株に不可能はありません。
「新日鉱HD」22円高950円(高値966円)、東証1部値上率8位、週足+17円、中東情勢が石油価格を上昇させ、資源株全般と同じく危機をプラスに変えている。
「日水」14円安580円(高値593円)、週足±0円、昨日の高値599円で結構売りに転じた投資家が多数。
「阪神電鉄」3円安775円(高値798円)、週足−42円。 「阪急HD」7円安525円(高値532円)、週足−36円。 揃って大幅下落した1週間ですが、保証金問題が解決しタイガースが再び首位を奪還する勢いの出て来た来週には反転が開始される見込みです。
平成18年7月12日(水)
日経平均は寄付き−68円から直後−10円と昨日終値に接近し、最悪でも小幅続落の範囲に留まると予想されたが後場に先物主導で大幅下落、インドの商業都市ムンバイにおける同時爆弾テロに危機意識が高まったことも手伝って14時には−304円の底値、漸次戻す試みも大引けは−224.50円(15249.32円)、月曜日の+245円を火・水の−303円で大きな御土産まで付けて返されて仕舞いました。 明日は日銀の金融政策決定会合が開かれる第一日で、その見極めを待って押し目買いを上乗せする期待無きにしもあらずですが、ゼロ金利解除は信用買い残への利子を上昇させるーーそして新規売りに対する逆日歩も上昇するーーー信用残高が依然高水準の中で不安材料(流動性の縮小)となり兼ねないマイナス志向を孕んでおります。
Googleで自身の名前を検索すると当HPではなく、和歌のサイト『花筵』への投稿が真っ先に出て来るのは嬉しくもありますが、少し複雑な気持ちになります。
平成18年7月7日(金)
今週は狂人国家の暴発がチャートを攪乱させた関係でNY・東京市場とも期待された数値を叶えぬまま週末を終えております。 特に日経平均は水曜日から3日続落した分が−331円となって週足−198円、先週の+381円に対し大きく調整した形です。 今日は前日の大幅安から寄付き+106円と反発し前引け+115円と14時台まではプラス圏を維持していたにも関らず、マイナス転換した後は勢いなく−13.79円(15307.61円)の終値、恐らくは、来週12(水)13(木)の日銀金融政策決定会合を控え手探り売買に終始したことに帰せられると思われる低調相場でした。 ただ、既に織り込んだ通りに金利上げが決定したからと言って急激な好転は見込めないと筆者は考えております、北東アジアの不安定な情勢は当分解決の目処が立たない恐れがあるからです。
「サッポロHD」2円高588円(高値592円)、週足+9円、小さく5連騰して昨日下げ今日上げ、来週も抜け出すまでは至らない。
「高砂香料」1円安541円(高値548円)、週足−13円、いかにも平均株価並み。
「フィルコン」2円安1757円(高値1782円)、週足−38円、この株も不測の事態に巻き込まれた。
「国際航業」396円変わらず(高値400円)、週足+11円、事件が無ければもう少し回復したか。
「JSAT」14000円高342000円(高値345000円)、週足+11000円、こちらのロケットの方が北朝鮮のミサイルより優秀です。
「サノヤス・ヒシノ」12円高500円(高値511円)、大証値上率5位、週足±0円、現状復帰を今日一日で終えたが上値には利益確定売り。
「イマージュ」15円高480円(高値482円)、週足+55円、週5日連騰で東証週間値上率3位です、注目銘柄から外さないのはこうした吹上げを見せるからこそ。
「キャノンマシナリー」5円高2650円高値引け、週足−5円、ダメージを最低限度に止めた。
「新日鉱HD」25円安933円(高値959円)、週足−30円、資源株は危機に弱い体質を露呈した。
「日水」3円安580円(高値590円)、週足+2円、小刻みな売買が効果的な区間。
「阪神電鉄」7円安817円(高値820円)、週足+2円。 「阪急HD」2円高561円(高値568円)、週足+1円。 時価は維持しているものの、経営統合を球団保有者変更と見たプロ野球機構が、オーナー会議で30億円の預かり保証金の提出を阪神球団に要求しており、TOBで企業財政が悪化している親会社への大きな痛手となる以上に、創設以来71年を誇る巨人と並ぶ老舗名門球団「阪神タイガース」が新規参入扱いされたことに首脳陣の怒りが収まらず、再度のオーナー会議招集を要請する模様ですが、果たしてどうなりますか。 ただ、野球機構側とすれば、阪神自体ではなく阪急という会社に対する不信、かつて「阪急ブレーブス」を二束三文でオリックスに売却、それを最後まで他球団に隠し通していた「前科」の衝撃を未だ払拭できない恨みがある(正確には婿養子の元会長小林公平の裏切り行為なのですが)という所なのでありましょう。
平成18年7月4日(火)
3日午前発表された日銀短観が『株価T』にある通り景況感溢れる、好材料のオンパレードであった割には、昨日後場も今日一日も急騰とは程遠い地味な上げ幅、そして値動きも派手に上げ下げすることなく終った株式市場です。
NY高も追い風の寄付き+105円から前場+46円安値、後場寄り+138円高値も次第に戻り売りに押され引値+66.88円(15638.50円)、昨日の上げ幅と小数点以上まで同じ66円台の珍しいゾロ目の4日続伸となっております。 6月14日(水)最安値からの半値戻し15890円が多くのアナリストの提言している当面の上値目標であり、機関投資家がそれに追随したシンクロ状態にある以上、大きな上げ相場は当分巡って来ないと諦観する個人投資家のマインドも責任転嫁以外の何物でもありません。
◆以前にもお知らせしましたが、タイガービルのFAX番号は 059−352-9023 です。
平成18年6月30日(金)
米連邦公開市場委員会FOMCの「今後は経済情勢を見ながら慎重な金融政策を進める」声明が、事前予想に比べ利上げ継続に積極的でなかったと受け止められ、NY市場への不安後退でダウ、ナスダックが今年最大の上げ幅を記録しました。 再び市場へ燃料を投下するFRBの故意性有無は定かならず、或る意味踊らされているのを百も承知の目先確定狙いの買いと言えなくもありません。
それを踏まえて始まった今日の日経平均は寄付き+211円から直後全面高+400円(15521.22円)、そのピーク以後の勢いやや衰えるも15400円を割ること無く、引けにかけてゆったりとした上昇で2度目の15500円到達となり+384.03円(15505.18円)が週末終値です。 移動平均線を一度は凌駕したが今週は限界内に留まった印象が強い、しかし400円近い続伸を指して「上値が重い」或いは「エネルギー不足」とは贅沢な評言、そう感じるのは筆者だけでしょうか。
「サッポロHD」4円高579円(高値585円)、週足+1円、個々の銘柄に限れば確かにエネルギー不足。
「高砂香料」3円安554円(高値561円)、週足+4円、今週は狭い往復が多かった。
「フィルコン」5円高1795円(高値1830円)、週足−35円、ボックス圏の下限には留まったが。
「国際航業」2円安385円(高値395円)、週足−14円、調整が長引いている。
「JSAT」7000円高331000円(高値336000円)、週足−1000円、今日の上昇分が無ければ急落した一週間、4月のロケット打ち上げ効果で引っ張って来た相場にプラスアルファが欲しいところ。
「サノヤス・ヒシノ」17円高500円高値引け、週足+37円、大証週間値上率6位、大阪造船株は依然好調。
「キャノンマシナリー」2655円変わらず(高値2695円)、週足+90円、利食いが終れば再度高騰する。
「新日鉱HD」40円高963円(高値966円)、週足−23円、5日続落後の反発、。
「日水」8円高578円(高値580円)、週足−15円、昨日の押目は見逃せない。
「阪神電鉄」3円高815円(高値837円)、週足+2円。 「阪急HD」8円高560円(高値565円)、週足+17円。 揃って上げた週は4月3日〜7日以来です。 29日(木)の両社株主総会では、時価800円台の阪神株を930円で大量取得した阪急HDが特に厳しく株主損害を追及されており、統合効果の説明にも難航した模様ですが、結局両社総会とも経営統合は承認されました。 それを好感した今度の株価上昇は寧ろ息の長いものになるかも知れません。
平成18年6月23日(金)
昨日(木)の+500円近い大幅上昇で反動が予想された今日週末の株式市場はNY安からも売りが先行、日経平均は反落して寄付き−133円、W杯日本敗退の失望感で更に押されたのか後場寄り−270円に及ぶ下げ幅拡大、全面安の不安に駆られる局面もーーー2年前のアテネ5輪では日の丸金メダル攻勢で株価上昇が実現したのを覚えておられるでしょう、株価は国民のメンタル如何で揺れ動きますーーーしかし引けにかけて一気に値を戻し−11.65円(15124.04円)ほぼ今日の高値で週末を終えました。 下げ渋った要因としては、来週予定されている投資信託設定や平均株価1万5千円台での節目支えが挙げられますが、短期過熱は上値を限界づける傾向がある、従ってリバウンドも25日移動平均線15250円までに留まるとするアナリストが多々です。
「サッポロHD」15円安578円(高値588円)、週足+23円、600円回復期が近いか。
「高砂香料」9円安550円(高値557円)、週足+9円、ペースは並程度に減速した。
「フィルコン」8円安1830円(高値1838円)、週足−33円、月曜日の1908円高値以後3日続落が大きかった、まず1800円台を磐石に据える。
「国際航業」4円安399円(高値403円)、週足−9円、今週は小幅調整で通過。
「JSAT」7000円安332000円(高値336000円)、週足−1000円、月曜日の10000円高で大いに期待されたが竜頭蛇尾で終る、当面のピークは一巡した。
「サノヤス・ヒシノ」463円変わらず(高値467円)、週足−15円、調整が今週にずれ込んだか。
「キャノンマシナリー」20円高2565円高値引け、週足−15円、今週は利食い売り期間。
「新日鉱HD」8円安986円(高値987円)、週足+51円、昨日の高値997円で一先ず利益確定を優先した。
「日水」1円安593円(高値600円)、週足+22円、押目は火曜日一日のみ、そこに買いを入れられる投資家が勝つ。
「阪神電鉄」13円安813円、週足−86円で東証1部週間値下率8位、このままフェイドアウトして仕舞うのか。 一方「阪急HD」5円高543円と続伸、統合後は上がると以前申上げましたが、阪神タイガースの優勝次第で阪急の株価が上がる構造、実は従来も関西全体の傾向だったので左程違和感を覚えません。
平成18年6月21日(水)
日経平均は小幅ながら3日続落となり、今週の下げ幅は−235円で最安値は1万4600円を再び大きく割り込んだ、その一方で急激な下落相場にも進み切らないことから、投資家も去就を決し兼ねる状況にあると言えそうです。 寄りと引けに近い時間帯が高くザラ場下げる吊り橋型チャートで有効なのはデイトレでありましょうが、指数連動型やREITを含め投信を分刻みで売買を繰り返すのは限度があって無理、投信の販売高が減少するのに比例して株価後退する構造が露わになった、その一例と見て間違いないでしょう。 寄り高+65円、安値−165円、間際プラス転換も引値−4.15円(14644.26円)、下げ止まったとして先を読み難い展開に明日も期待は半ば以下。
「阪神電鉄」42円安806円(高値845円安値797円)、誰にとっても不幸な事に、TOBは成立して仕舞いました。 TOB応募者何と2千2百人、価格総額2100億円、阪急HDの有利子負債は1兆円を突破して財務悪化は必至、阪神側も子会社としてその債務を負担せざるを得ない緊急事態です。 村上ファンドの方も、今後襲いかかる資金引き揚げと取得財産の没収・利益分の課徴金が、阪神株売買で得た収益450億円を一夜にして消滅させる確率が高く、犯罪追求を後押しとなったのがこの買占め事件であった経緯を思い起こせば、阪神こそが村上ファンドに最大のダメージを与えた相手、謂わば刺し違えと称して然るべきかも知れません。
平成18年6月16日(金)
FRBバーナンキ議長が講演で「物価上昇は変動範囲内にとどまっている」と発言し、米利上げ継続の長期化観測が後退した結果、昨日のNY株は昨年4月以来の大幅上昇となり1万1千ドルを7日振りに回復しました。 直後に始まった日本市場も全面高、寄付いて間もなく1万4800円を大きく抜けて前引けで1万4900円に迫り、後場寄り1万5000円まで僅か23円(+505円)という最高値、それをピークにやや押されつつも14879.34円(+408.58円)で締めた週末大引けです。 火曜日の暴落を除けば4日とも上昇した今週終値の前週比は+128円で6週間振りの陽転、外部環境からの買い安心感で来週に繋げた、と期待が高まるのは自然な反応ではありますが、筆者には一抹の不安ーーー戻りを試す一方、更なる下値確認で突っ込むチャート展開も眼前にちらつく、インフレ懸念に火を点けては揉み消すマッチポンプFRBに今後も振り回されるであろう日経平均への不信感とでも申しましょうか。
「サッポロHD」18円高555円(高値557円)、週足+9円、この株も漸く反発期か。
「高砂香料」9円高541円高値引け、週足+26円、火曜日を除けば5日高、期待以上に伸びた株の一つ。
「フィルコン」48円高1863円(高値1900円)、週足+196円、ザラ場1900円に乗せたのは10日振り、「そろそろ」から本格相場に移行して来た。
「国際航業」19円高408円高値引け、火曜日を含む5連騰で週足+68円、面白さ倍増となりました。
「JSAT」2000円安330000円(高値337000円)、週足−8000円、今週はやや調整が優先の傾き。
「サノヤス・ヒシノ」8円高478円高値引け、週足+8円、回復した、と言うより余り下げずに上げが続いていると評すべきか。
「キャノンマシナリー」95円高2580円(高値2650円)、週足+85円、ザラ場165円高までコメント通りの押目ライン、株とは買うべき時に買うものです。
「新日鉱HD」54円高951円(高値957円)、週足+23円、戻りから上値へ再途上の潜在力を秘める。
「日水」12円高571円(高値582円)、週足−8円、押し目のリズムを掴むのは難しくない株ですが・・。
「阪神電鉄」9円高899円(高値900円)、週足−32円、昨日は842円安値まで下げ、TOB応募狙いの買いが終ったサインと受け止められている。 その期限は19日ですが、TOBの場合約定まで4営業日かかるために昨日以降に市場で買った株では応募出来ず、タイムリミットを過ぎて仕舞ったのが原因であると。 下げを見越した売りが膨らんだ事も安値をつけた背景にあり(空売り規制は既に解除)、阪急HD1.4株の交換比率に鞘寄せして行くのは自然な流れ、但し10月の統合まで一直線と言うより上下に振れながらの収斂なので(タイガースの優勝如何で再び高騰する可能性も考えられる)、短期キャピタルゲインを狙える機会は失われていない。 また村上ファンドの運用利回りについて、今年1月以降は大幅低下が内部資料から明らかになったと報道されております(産経)。 このページの読者には何を今更、というレベルの情報でしょうがーーー5月16日(火)のコメントを参照ーーー村上神話の催眠術が解けていないマスコミ関係者には信じ難いのかも知れません。
平成18年6月14日(水)
安易な下げ一巡の楽観論に冷水を浴びせた昨日の大暴落ーーー2001年9・12テロ以来の下げ幅−614円を記録したーーーがNYの3日続落をアシストし、そのボールがまた回されて来た今日の日経平均は悪循環を辛うじて食い止めた小幅反発となりました。 寄付きは−134円と昨日の安値更新引値を更に更新して、直後−173円(14045.53円)安値は昨年11月から7ヶ月振りとなる1万4千割れ寸前に迫るまで落ち込んだが、切り返しを見せたのは10時を過ぎた辺りで、陽転した後は13時台の+240円(14458円)を高値に早目の戻り売り、上げ幅を縮小させながらもプラス圏は維持して+90.96円(14309.56円)の引値です。 筆者の懸念がまたしても的中して大きく崩れ、更なる下値不安が見え隠れする市場の先行きは依然混沌としております、「今こそ絶好の機会」等の営業的煽り文句に惑わされず、相場をじっくり見極める姿勢が投資家に最後の勝利を齎すと肝に銘じるべきでしょう。
平成18年6月12日(月)
長谷川慶太郎氏によれば、新興市場に信用で投資しライブドアショックで大幅損失を招いた資金の縮小は、トータル的に見れば金融資産の一部を占めるに過ぎず、昨今の株価下落は単なる証券市場内部の事情で発生したものだから短期的、一時的現象であり、長期的かつ構造的な危機たり得ない。 従って現時点の株価は絶好の押目と捉えるべきで、しかも気長に待ってはくれず、この時期を速やかに活用する投資家だけが成功の機会をつかめるだろう、と申しておられます。
昨日筆者が記した見解とは、回復に要する時間差に大きな開きがある様です。 「若干の時間をかければ証券市場に流入する資金が再び拡大する」と言う氏に対し、筆者は早期回復にやや懐疑的、しかし氏も7月前半まで幅に含みを持たせているので、立ち直りを想定する時期が全く重ならない訳ではありません。
日経平均は週末のNYに連れ安した前場寄り−169円から盛り返して+94円高値の+82.17円(14833.01円)引値と小幅ながら続伸です。 強ちこのままバウンド路線に徹する事態となるのでしょうか。
「サッポロHD」4円高550円(高値553円)、個別株も小幅続伸が多数。
「高砂香料」6円高521円(高値525円)、同じく。
「フィルコン」147円高1814円(高値1829円)、木曜日に「そろそろ」と申上げた第一ピリオドが早くも。
「国際航業」20円高360円高値引け、347円が少し面白いと言った意味がこれです。
「JSAT」2000円安339000円高値引け(安値324000円)、今日はザラ場に押目あり。
「サノヤス・ヒシノ」4円高474円高値引け、歩調はダウンしたが上向きは変わらず。
「キャノンマシナリー」40円安2455円(高値2475円)、いい押目だと思えるのですが・・。
「新日鉱HD」10円高938円(高値942円)、久し振りの続伸。
「日水」14円高593円(高値597円)、昨日より更に値幅を加えた。
平成18年6月9日(金)
第2金曜日は恒例のSQ算出、6月のメジャーとあって売買高が急増、始値の14530.50円(−102円)を確認した先物ロールオーバーと現物売買が交錯し、最後まで値動きの激しい売買量の継続する一日となった。 前場9時台から10時過ぎまで+192円をピークの高値圏も前引けでマイナスに転落すると後場寄りは14389.31円(−243円)まで降下、年初来安値を大幅に更新して反転すると再び14800円を抜く急上昇、しかし前場高値に及ばずまた揉み合い最後14750.84円(+117.81円)の週末大引けです。 信用買い残が2日間で2千億円以上減少したことは、売買高の需給埋めと相俟って売り出尽くしのクライマックス通過と受け取るアナリストが目立ちますが、逆に、損切り手仕舞い→そのまま株式市場から退場といった形で投資家層を大量に失った相場の建て直しに、時間と資金の蓄積がどれほど必要かは想像以上のものがありそうです。
「サッポロHD」25円高546円(高値555円)、週足−12円、暴落を結構カバー出来た銘柄。
「高砂香料」16円高515円(高値522円)、週足−14円、下落率的にはこれも浅い。
「フィルコン」3円安1667円(高値1751円)、週足−165円、ザラ場81円高は上昇への試験飛行となる。
「JSAT」33000円高341000円(高値350000円)、東証値上率7位、週足+3000円、昨日の押しをザラ場であっさり取り返した。
「サノヤス・ヒシノ」2円高470円高値引け、週足−17円、底値がしっかりしており崩れない印象。
「キャノンマシナリー」5円高2495円(高値2500円)、週足+50円、来週は2500円台固めと行きたい。
「新日鉱HD」53円高928円(高値937円)、週足−46円、反発力では並以上です。
「日水」11円高579円(高値597円)、週足+24円、ザラ場29円高の実力が健在、何度押し目が来ても買えない投資家には敢えて申しません。
「阪神電鉄」1円高931円(高値932円)、週足±0円、阪急HDは阪神株の価値を最大1036円と算定する公開買付届出書修正を関東財務局へ提出しており、従ってTOB価格930円が高過ぎる事は決してない、と阪急株主の不満への解答も兼ねた報告になっている。 また電鉄と平行して両社系列の百貨店統合に向け交渉が進展中と発表、阪急と阪神は百貨店の客層で棲み分けが成立していると消費者は認識している様で、電鉄よりも障害無く統合が可能ではないかとの観測が専らです。
平成18年6月8日(木)
世界同時株安が悪い夢からランクアップし現実性を帯びて来た様なNY安→ユーラシア安→日本安の引鉄(ひきがね)は、バーナンキFRB議長のインフレ警戒発言であったとの説が専らです。 国際通貨基金IMFもそこに注目し、アメリカに対してインフレ目標を導入する事を提案しております。 具体的なインフレ目標を定めた方が効率の好い政策を実施できるーーー暗に、金利面での不必要な発言による市場不安を抑制できるのではないか、の諌言が籠っていると解釈されましょう。
日経平均は今年3番目の下げ幅で4日続落、外部環境の悪化が信用期日接近による追い証圧力を加重させ、半ば強制的な投げ売りを余儀無くされる全面安、寄付きから年初来安値を名実共に更新する−105円、先物下落が更に売りを呼んで安値−599円(14496.96円)引値−462.03円(14633.03円)は半年前の価格水準に押し戻された状況です。 出来高急増が示すセリング・クライマックス、明日のSQ清算を以て株価リバウンドに転換するとの分析は、果たして的中するでしょうか。
「フィルコン」105円安1670円(高値1738円安値1654円)、そろそろ、に賭けたい値頃。
「JSAT」41000円安308000円安値引け(高値340000円)、絶好の押目到来です。
「サノヤス・ヒシノ」7円安468円(安値419円)、56円安から劇的な回復。
「キャノンマシナリー」40円安2490円(高値2500円)、同じくこの程度では下げの内に入らない。
「新日鉱HD」55円安875円(高値924円)、追証の補填に使われたか、信用残が整理されれば急騰一番手。
「日水」33円安568円(高値600円)、乗り遅れた投資家は、やはりこの押目を買う力に欠けるのか。
「阪神電鉄」930円変わらず(高値932円)、市場での売買高が増大中、統合までに上がると見ている筋が買いに参入している。 一方阪急HDは29円安。
平成18年6月7日(水)
NYが続落、その引け近くには1万1千ドルを割り込む下げ圧力を浴びた日経平均も3日続落です。 寄付き−99円から一時は+48円まで反発抵抗を見せたものの瞬時に叩き落とされ、後は下げ一辺倒の時間的経過を経た−288.85円(15096.01円)は限りなく安値引けに等しい終値、歯止めが掛からない先行きの悪条件に、一種世界同時株安の連鎖が起こっている悪夢さえ過(よぎ)る昨今ではないでしょうか。 本年度最安値は1月18日(水)の15059.52円ですが、殆んどの全国紙株価指標では既に安値更新の表示となっており、割るのは時間の問題とは言え少し尚早感を覚えます。
「フィルコン」89円安1775円(高値1850円)、ほぼ安値引け、なまじの反発は下げに拍車を掛けるのみ。
「JSAT」3000円安349000円(高値358000円)、頭打ちと思って目を離すと再騰を見逃す。
「サノヤス・ヒシノ」4円高475円(高値486円)、やはり観測上げが覗いている。
「キャノンマシナリー」30円高2530円高値引け、この程度では上げの内に入らない。
「新日鉱HD」45円高930円(高値979円)、連れ安がいい押目になったか。
「日水」30円高601円(高値608円)、先週御約束した一発高には迫力不足ですが、今の地合なら満点上出来。 以前に何度も申しましたが、平均株価に関係無く上がる株は上がる、それを知る数少ないサイトの一つが当ページなのです。
「阪神電鉄」2円安930円安値引け(高値932円)、阪神と阪急HDの割当て比率は1:1.4ですが、これでは小さすぎると感じる阪神株主が多数。 一層増資に踏み切るのも‘全員参加’TOBを躱す手かも知れない。
付記: 表紙の和歌が背景の色と重なって読み取り難いと指摘されました。 解決法は簡単です、クリックしながら画面右下から左上へ矢印をスライドさせて下さい。 和歌が白ヌキになってくっきりと読めます。
平成18年6月6日(火)
NYダウ急落を受けて日経平均は大幅続落、寄付き−167円をカバーできず、更に深い傷となって1万5400円割れの攻防が後場を制約した状態での引け−283.45円(15384.86円)、4月をピークに富士山型の稜線を描いて裾野までの下山過程が一合目を切っている実感、金利上昇によるNY株の続落など悪材料のみが目立つ中で、週末の指数先物SQの算出は更なる追討ちとなるのか、投資マインドは悲観的な色合いがより濃くなった様です。
「フィルコン」62円安1864円(高値1910円)、下げ株の急騰は売り浴びせの対象となる。
「JSAT」11000円安352000円(高値361000円)、こちらは環境悪化で利益確保に急いだ売り。
「サノヤス・ヒシノ」19円安471円(高値490円)、500円が当面の天井と判断された、再上昇の可能性は消えていない。
「キャノンマシナリー」30円高2500円(高値2520円)、まだマグマは小出し状態。
「新日鉱HD」25円安975円(高値995円)、これも利益確保しつつ下値には押目買い。
「日水」8円高571円(高値589円)、ザラ場26円高は上手く取れておかしくない。
「阪神電鉄」1円高932円(高値933円)、個人投資家はTOBより市場で売った方がややこしくないのだが。 筆者は(大多数の意見と違って)統合後の阪急株は上がると見ております。
平成18年6月5日(月)
日経平均は連騰後の利食い反落の域を出ず、寄付き−70円から2回ほど前日値に接近(−4円)も上がり切らず後場−166円と売りが拡がり最後は−121.00円(15668.31円)の軟調かつ見送る一方の市場動向でした。 昨日急落した「村上ファンド銘柄」はTBS55円高・松坂屋28円高・USEN80円高と反発してショック連鎖の不安が払拭され、ライブドア時の様な、好調相場を一気に冷え込ませるほどの影響は認められずーーー或いは今の不調具合が(村上ファンド検挙を予め組み込んだ)ライブドアショックの地平線上に在ると言えなくも無い訳です。 村上世彰氏が前場終了後に東証で行なった記者会見は、阪神問題の決着が確認されてプラス要因となった反面、ファンドへの家宅捜索によって摘発される「爆弾的材料」への警戒感を尚も抱かせ、また事業の海外展開への未練を覗かせるその姿勢は国益に真っ向から敵対する意思表示としてマイナス要因を形作っております。
「フィルコン」94円高1926円(高値1956円)、急騰したがまだ相当安い水準。
「JSAT」25000高363000円(高値364000円)、今日は一気。
「サノヤス・ヒシノ」3円高490円(高値500円)、5連騰、天井に当るか突き抜けるか。
「キャノンマシナリー」25円高2470円高値引け、上昇志向は続く。
「新日鉱HD」26円高1000円(高値1026円)、連騰も高値は売られた。
「日水」8円高563円(高値568円)、今日はまだ上げの序の口。
「阪神電鉄」931円変わらず(高値932円)、TOBの持つ株価決定力を紛れも無く物語る値動き、しかし阪急HDにとり悩みの種は、村上ファンド以外の大小株主まで悉くTOBに応募し兼ねないほど価格に割高感が出て来た下げ相場です。 主要株主の日生・三井住友・住友信託などには阪急役員が直接出向き「TOBに応じないよう理解を求めた」(産経)が、応募せず自動的に阪急株と交換されればTOB価格を大幅に下回る含み損なので、個人株主がTOBへ殺到するのを防ぐ手立ては無く、只でさえ阪神と違って負債超過の阪急HDの財務的負担が予算以上に膨らむ状況は、企業存続にも関わる経済的損失となり得ます。 村上ファンドから更に安く買い叩ける条件が整った今、村上代表の逮捕で売却手続きが滞った場合それを口実にTOB不成立を宣告する確率も皆無ではなくなって来ました。
平成18年6月2日(金)
村上ファンドに地検特捜部の手が入っている、このニュースが朝方より霹靂に飛び交う中で始まった今日週末の株式市場、NYの大幅高がまず陽に作用して寄付き+96円から+140円台まで追う形に、しかし村上ファンドへの捜査が齎す(ライブドア摘発時のような)ショックを警戒した売りが浸透してマイナス圏に転落しそこから更に鋭角の下落で−236円安値は昨年12月以来の1万5千円割れも覚悟させるチャートを作った、が後場にかけて戻り基調に回復し始めると次第に上昇率を増し引けまで衰えぬ勢いは+285.31円(15789.31円)高値引けで決着しました。 市場から見てヒルズ族の奥の院(隠れ本尊)であった村上ファンドが終焉を迎え、不透明な資金を操って市場を掻き回す不安定要因の一つであった同ファンドが消滅する見通しが出来た事で、資金の流れが幾分か透明度を増し公明円滑にーーー時間外取引の影に悩まされずーーー売買約定が見込まれる市場のクリーン効果に大きく将来を託した急騰と解釈できなくもありません(もちろんソフトバンク北尾氏や楽天三木谷氏・USEN宇野氏・ソフトブレーン宋氏ら実業家を兼ねた虚業家=M&A相場師は己れの生き残る道を模索しながら新しい抜け道を開拓中でありましょうが)。
「サッポロHD」6円高558円(高値561円)、週足−17円、火・水2日間の下げが凡ゆる銘柄に打撃だった、来週は小康状態か。
「高砂香料」2円安529円(高値541円)、週足−8円、下げ止まったと言うより閑散。
「フィルコン」23円安1832円(高値1868円)、週足−73円、2500円台から釣瓶落しに下落し、底値揉み合い中。
「国際航業」12円高378円高値引け、週足−52円、今日の安値347円は少し面白いが。
「JSAT」3000円高338000円(高値339000円)、週足+3000円、数少ない推奨株は大事に。
「富士通ゼネラル」10円高361円高値引け、週足−11円、何とか持ち直しそうな株の一つ。
「サノヤス・ヒシノ」14円高487円高値引け、週足+54円、周りの下落を余所に3連騰で大証1部週間値上率2位、素人化けからプロ化けに昇格。
「キャノンマシナリー」95円高2445円高値引け、大証2部値上率9位も週足−75円、復帰はこれから。
「新日鉱HD」33円高974円(高値975円)、週足−21円、深押しと言うほども無かった。
「日水」9円安555円(高値564円)、週足−32円、また一発高待ちでしっかり取りましょう。
「阪神電鉄」10円安931円(高値936円安値929円)、週足−8円、ピッタリTOB価格に鞘寄せて来た。 そして村上ファンドは無条件でTOBに応募すると代表自身が阪急HD側に伝えている、これが執筆現在のTOB情報で、阪神株の一部保持や特別配当を要求しゴネていた姿勢を改めた背景には、それ所ではないファンド存続の危機が迫りつつある、即ち、検察の捜査が入った今日の市場で村上ファンド銘柄が(阪神を除き)一斉に急落しておりーーー松坂屋100円ストップ安、TBS・USEN共に135円安等ーーー大口出資者たちがファンドの違法性に狼狽して収益金回収に殺到する事態も加わる可能性が大きくなった、従って阪神株の即時手仕舞いによる短期資金の確保をまず優先せねばならないからです。 早ければ月曜日にも村上代表の逮捕となるであろう急展開ですが、或いは阪神と阪急HD側は捜査の情報を把握していたのではないか、そう解釈したくなるTOB宣言時点での妥協を一切排除した強気一点張りの姿勢でありました。 謂わば東京地検=電鉄首脳陣=野球界を結ぶ連携プレイ、と申上げたくなるほどの捜査タイミングだった訳です(会社統合によって新オーナーに宮崎本社専務が就任し、星野SDとは監督時代から懇意であるだけに、球団の組織と戦略面でもプラスになると予想されます)。
平成18年5月29日(月)
前週末にNY株が3連騰し明けて今日の日経指数は、期待通り続伸+140円で寄付いたものの、あっさり売りに押され1万6千円台は開始1時間で終了、以後は一度も寄り値を上回らず下降一辺倒に移り、後場14時半ば近くまで維持したプラス圏からも転落して安値−85円引値−55.08円(15915.68円)、日経平均の値幅調整が完了しない段階で日柄調整を待つのは如何にも非効率ながら止む無し、また5月29日の米市場が恒例のMemorial
Dayで休日となる所為もあって全体に見送り基調な商いに終始した感があり、今週の趨勢が確定するのは水曜日立会い以降になると考えられます。
「サッポロHD」6円安569円安値引け(高値581円)、今日の引け下げを阻むのは難しい。
「高砂香料」537円変わらず(高値547円)、同上。
「フィルコン」28円安1877円(高値1940円)、ザラ場35円高も不安が勝って一場の露と消えた。
「国際航業」9円安421円(高値432円)、ほぼ安値引けは右へ並え、小さく損切りが優位。
「JSAT」4000円高340000円(高値345000円)、追撃推奨株は周囲に左右されず好調を持続する。
「富士通ゼネラル」1円高373円(高値377円)、今日も崩れない姿勢をキープ。
「サノヤス・ヒシノ」13円安420円高値引け(安値405円)、ちょい化け株は(ちょい悪オヤジ同様)メッキが剥げるのが早いか、しかし高値引けで最低限の仕事を果たした。
「キャノンマシナリー」40円安2480円安値引け(高値2520円)、昨日の安値を割る事は踏み止まった。
「新日鉱HD」9円高1005円(高値1033円)、今日は安値も1000円ジャストで下げる場面無し、根拠を有する堅実さです。
「日水」15円安567円(高値583円)、これは値幅調整と言えます。
「阪神電鉄」9円高948円(高値950円安値927円)、阪急HDが今日臨時取締役会議で阪神株TOBと経営統合を決議致しました(阪神電鉄の取締役会議もこれに賛同)。 価格は930円と設定され、村上ファンドが以前吹っ掛けていた1200円からは程遠い数字、彼らもそれは不可能だと解っていた筈で、4月27日(木)に予想した通りのーーー村上側が大きく譲歩したーーー価格帯で詰めに入っており 恐らく10円単位の攻防が天王山を迎えたと言えるでしょう。 今日の安値からの戻りは村上側の最後の買い支えといった所で、保有株数がじりじり上がっていたのも買い支えの結果止む無くそうなったもので、緻密な戦略とは御世辞にも申せません。 最近朝日新聞系の雑誌AERAが村上氏の末路についてかなり取り沙汰しており、東京地検がライブドアとのニッポン放送株取得時のインサイダーを洗っている、シンガポール移転は行き詰った村上氏の国外脱出であろう、と今更珍しくもない記事が載っておりますが、読者の方も喫茶店に行かれた時の暇潰しに、本ページの1月以来のログと比較して御覧になって下さい。 ざっと読んだ限り、日本とシンガポールの間に犯罪者引渡し協定が結ばれているのを見落とした粗忽さが窺えますが。
平成18年5月26日(金)
NYが続伸で下げ止まり感をアピールし、国内株も買い戻されて日経平均急反発です。 寄付き+134円から1万5900円台をキープした前場、13時過ぎ+125円と寄り値を下回ったものの14時再び角度を上げて+277.01円(15970.76円)の最高値で引けた後場共に、堅調な買い意欲が一貫持続した週末だったと言えるでしょう。 筆者にしても強気と警戒という複眼を以て市場に相対している訳でありますが、新興市場から東証(大証)上位主力株への個人投資家のシフトが一段落すれば、1部市場の下値不安がより後退し値動きに安定感が増す事を期待する立場です。 ジャスダックは今日も主要株の下げが大きく続落、投資家の撤退傾向は明らかです。
「サッポロHD」1円安575円(高値583円)、週足+21円、今日の高値で幾分早目の利益確定売り。
「高砂香料」2円高537円(高値546円)、週足−16円、上値はまだ重いが下値も固さが出て来た。
「フィルコン」58円高1905円(高値1950円)、予想通り反転して大幅高、しかしそれでも週足−380円で不安を繰り越す。
「国際航業」2円高430円(高値437円)、週足−1円、まだ手掛ける意欲を唆らず。
「JSAT」7000円高336000円高値引け、週足+2000円、申上げた通り。
「富士通ゼネラル」2円高372円(高値375円)、週足−5円、今週もそれほど崩れていないのが持ち味。
「サノヤス・ヒシノ」3円高433円高値引け、週足+23円、大証1部の週間値上率6位にランキング、ちょい化け株と言える。
「キャノンマシナリー」10円高2520円(高値2580円)、週足−130円、今日の安値2450円が或いは・・
「新日鉱HD」22円高996円(高値1004円)、週足−34円、用意していた反発で1000円台を再び覗かせたが息切れ。
「日水」5円高582円(高値583円)、週足+52円で東証週間値上率21位、静かなペースに戻して続伸と行きたい。
平成18年5月25日(木)
水曜日の日経平均高値引けは、今朝方のNY株を小反発させる手柄を評価し得るも、それがプラス連鎖に繋がらない所が、今の国内市場が持つアキレス腱であります。 恰も再生テープを回す様な「先物安から裁定解消」と電波で毎時流されるパターンが本日も定着し、寄付き−97円をほぼ高値にズルズルと昨日の値上がりを逆行、後場寄りには−262円と1万5700円を大きく割り込み、午後はその下値近辺の揉み合いに終始するという、時間をただ消費した冴えない結果の−213.45円(15693.75円)大引けです。 外国人の買い越しが日替わりで売り越しに転換するのはデフォルトである、と改まったコメントが今さら投資家に必要でしょうか。
「サッポロHD」14円高576円(高値583円)、個別有望株への物色が顕著な一例がこの銘柄です。
「高砂香料」8円安535円安値引け(高値546円)、下げ代はかなり削られては来た。
「フィルコン」33円安1847円(安値1827円)、これも下げの勢いが幾分弱まり、反転する徴候と捉え得るか。
「国際航業」1円高428円(高値442円)、3日ぶりに引値変動、底打ち成ったとすれば買いだが。
「JSAT」1000円高329000円(高値335000円)、上げ志向が顕著な株です、追撃すべし。
「富士通ゼネラル」1円安370円(高値377円、キープ出来なくも無い価格レベル。
「サノヤス・ヒシノ」3円高430円(高値437円)、そして下げの日に上げる天邪鬼。
「キャノンマシナリー」90円安2510円(高値2550円)、日一日と押目が近付いているので我慢の時です。
「新日鉱HD」15円安974円(高値999円)、下げ止まった印象の方が強い。
「日水」2円高577円(高値579円)、本来の上げペースはゆっくり型、これを続けて見たい所。
平成18年5月24日(水)
日経平均はNY続落を克服して3日振りに反発、大幅高の高値引けとなりました。 寄付き+77円が一度マイナス圏落ちを経て+133円で引けた前場、伸び悩む後場13時台にはインド市場の軟調からか−90円と弱含むも、一気に切り返して角度をつけたまま+308.00円(15907.20円)で上記の通り最高値で引け、アナリストとは逆の分析を申上げた筆者の強気が劫を奏したかに見えます。 但し現物需要の立ち直りと言うよりは先物高・裁定買いが跳ね上げた大引け間際の株価指数であり、一斉解消の負荷を帯びた貸借残高増大による当座の延命、一応はそれを弁えた上で過大評価を控えるならば大きな破綻は避けられるでしょう。
「サッポロHD」昨日9円安今日11円高562円高値引け、何と言っても最大の株式投資層は(年金や生保の負担分を含め)一般国民であり、社会全体の利益は個々の現物株が買われ時価を上昇させるに勝る物は無い、それは景気拡大の基本条件なのです。
「高砂香料」昨日24円安今日7円高543円(高値549円)、後退色優勢にまだ変化無し。
「フィルコン」昨日221円安今日49円安1880円(高値1958円安値1822円)、3連落の合計−405円、1月の安値1680円から3ヶ月で1000円弱も上げた銘柄がスタートラインに戻りつつあるか。
「国際航業」昨日今日変わらず427円(高値429円)、平均株価の上げ下げ何方にも靡かない、といえばカッコいいが忘却された色合いが濃厚。
「JSAT」昨日今日共に1000円高328000円(昨日高値333000円)、この株は以前より上げ基調。
「富士通ゼネラル」昨日7円安今日1円高371円(高値372円)、月曜日売り損ねた投資家が期待したほど上がらないのは予想された事です。
「サノヤス・ヒシノ」昨日8円高今日2円安427円(昨日高値441円)、昨日まで3連騰で今日反落と、リズムが平均株価の逆を行っている。
「キャノンマシナリー」昨日40円安今日10円安2600円(高値2610円)、押目までは後少しの辛抱。
「新日鉱HD」昨日6円高今日35円高989円(高値1005円)、久し振りの続伸、やはり1000円台が似合う株か。
「日水」昨日7円安今日2円安575円高値引け(安値558円)、暫く下げて置いてまた一発高のサプライズを狙う。
「阪神電鉄」昨日33円安今日35円高981円高値引け。 タイガースは千葉ロッテに4連勝し首位ジャイアンツまで0.5ゲーム差に迫る一方、シニアディレクター(元老とも訳すべきか)の星野仙一氏は「村上ファンド側の役員が株主総会で過半数を締める事態になれば辞任する」と記者を前に爆弾発言、関東財務局に提出した村上ファンドの報告書に「経営参加」と書き加えられた通りの経営権支配が現実化する「暗黒の日」を前にし、危機感に駆り立てられたアクションだと考えられます。 鉄道経営の能力や経験に関する不信感もさることながら、拠点をシンガポールに移し現地法人化された「治外法権」で法の網を潜り、国民の資産でもある産業文化としての鉄道を私物化解体を企てるーーー株主の権利行使の美味しい所だけを二重に浚って行こうとする銭ゲバ振りに対しての強い怒りを、筆者も共感できるのです。
平成18年5月23日(火)
日経平均の下げが今度は欧州・インド市場やNYダウの足を引っ張る様に反落させ、それがまた日本株の下落を増幅させるワールドスパイラルが止まらない状況です。 寄付き−135円〜高値−81円〜安値−275円のボックス圏を行ったり来たり、低周波グラフを連想させる波形で、底点に近い引値-258.67円(15599.20円)という体たらくに内外投機筋も投げ売り上等という一日でした。 これによって底確認のポイントが更に下方修正された、アナリストお手上げの世界同時株安期に突入したとの判断は正しいのでしょうか。 日本に限って言うならば、2003年平均株価8千円からの力強い戻りがつい先日まで継続して時価総額倍増、その疲れが漸く出て来た市場システムーーー投資家各位にも休暇を取らせるべくーーー出来高を減らし需給バランスを調整するのに必要な節目と掴える見方も出来るはずです。
平成18年5月22日(月)
NY株が金曜日は反発で終えた週明けの今日、円高も一段落した日経平均の寄付きは+99円と堅調な滑り出しを見せ、高値+113円は上値追いの足踏みを感じさせたものの+100円近辺を譲らず回復基調の前場地合、しかし後場に入りまたしても先物安から裁定解消売りを誘発して、引け直前まで底無し感を伴い−318円という落差の直下降、最後は申し訳程度に下げ止まり−297.58円(15857.87円)、3月8日以来2ヶ月半振りの引値1万6千円割れとなりました。 「かなり深い落ち込みを経る」と先週申上げた展開が今日早くも到来した形ですが、底打ちの手応えを感じ取れない市場関係者は更に深押し予想へと転換した模様です。 筆者はやや強気スタンスで、そろそろ裁定鞘がロールオーバー移行の区間に入ると読みますが。
「サッポロHD」6円高560円(高値570円)、『株価T』銘柄の「日本ハム」ザラ場116円高もそうですが、平均株価指数連動型ファンドや日経先物の打ち続く暴落に嫌気を覚え、個別株へシフトする投資家が漸増傾向にある、その一例。
「高砂香料」7円高560円(高値569円)、先々週から下げた分の遅い反発とも言える。
「フィルコン」135円安2150円安値引け(高値2300円)、過不足無くぴったり値を消した、やはり金曜日の上げは下落中の一部整理的戻りだったか。
「国際航業」4円高427円(高値445円)、ザラ場14円高も最後は予想通り陰線転落。
「JSAT」8000円安326000円(高値333000円)、寄付きから高値までに売れたと喜んでいる投資家の声。
「富士通ゼネラル」377円変わらず(高値385円)、この株も今日の高値が売りのチャンス。
「サノヤス・ヒシノ」11円高421円(高値449円)、大証1部値上率8位、ザラ場39円高と値を飛ばした。明日続伸なら大化けもあり得る。
「キャノンマシナリー」2650円変わらず(高値2740円)、これもザラ場100円近く上げたが引けは元通り、再挑戦まで待機して宜し。
「新日鉱HD」82円安948円(高値1026円)、東証値下率7位、大きく下げ幅を拡大した、今日は落ち込み症候群。
「日水」54円高584円(高値599円)、東証値上率4位、潜めた鳴りが一気に放たれる時、これも言わば個別株物色に当たる。
「阪神電鉄」8円安979円(高値1014円)、タイガース3連勝で首位に1.5ゲーム差と迫った、チームが好調であればあるほど株価高騰をあの男がほくそえむ皮肉な状況です。
平成18年5月19日(金)
NY株が買い先行の反発日と見せかけて、終盤の下げ拡大で続落に終った結果、次いで日経平均も売り先行の寄付き−46円、前場は全く好転の兆し無く−161円(15925円)を下値に1万6千円割れのまま午前終了、昼休みのバスケット買い越しが伝わった後場に入ると、昨日のチャートをなぞる様に押目を買う動きが台頭して13時までにプラス圏へ浮上、揉み合いを挟んで上昇角度を維持しながらの+68.27円(16155.45円)は実質高値引けに相当の数値と言えるでしょう。 ただ昨日の安値を下回らなかったテクニカル面の空白が底確認に一抹の不透明感を残した事は次週へ持ち越す課題の一つと見るべきであり、シカゴCME日経平均先物に振り回された信用や裁定の売買建て動向が、日足の上下変動幅に直結して仕舞う、主客転倒せる依存関係という市場の構図を今の所不動のものにしているのです。
「サッポロHD」4円高554円(高値557円)、3連騰となったが週足は−9円、前半の下げが当面の底打ちだがまだ一波乱を含んでいる。
「高砂香料」2円安553円(高値555円)、週足−52円、今週は反発せぬまま終了、中堅所の株には不利な地合。
「フィルコン」135円高2285円高値引け(安値2080円)、週足それでも−120円、何と言っても昨日まで5日続落で300円下げている、下げ過程での上げ調整に過ぎないとも。
「国際航業」8円高431円高値引け(安値820円)、週足−26円、揉み合う最中でも陽転の期待は薄いと感じられた。
「JSAT」9000円高334000円(高値336000円)、週足+15000円、月曜日にチャンスと申上げた通り。
「富士通ゼネラル」10円高377円高値引け(安値365円)、週足+3円、切らずに正解だったでしょう。
「キャノンマシナリー」80円高2650円(高値2720円)、週足+150円、2日間少し足踏みがあったが水曜日高値2850円は間を置かず通過する筈。
「新日鉱HD」37円高1030円(高値1040円)、週足−22円、1000円を切ったと思えば一日で回復したりする躁鬱交替症状に陥った。
「日水」7円安530円(高値534円)、週足−2円、水曜日の一発高を売り食いしている印象だが、この株を観察して来た目には鳴りを潜めている色合いが濃い。
「阪神電鉄」33円高987円高値引け(安値950円)、週足−18円、今日の上げは無用の反発と経営陣は寧ろ不機嫌かも知れません。 最近の村上ファンドに関するニュースとしては、USEN株5%強を保有している事が判明した「意外性」か。 コンセプトが今一つ解り難い資金運用ですが、キーワードを挙げるとすればライブドアから継続する「沖縄」「ウェストングループ」が強いての落とし所としても、場当たり的な衝動買いは村上氏と村上ファンドの末期的迷走の表れと筆者の目には映るのですが。
平成18年5月18日(木)
NY株式が(米消費者物価指数が予想を上回り、FRB利上げ継続濃厚とあって)3年2ヶ月振りの下げ幅をつけ急落、先日より下値模索に入っていた日経平均株価も拍車を掛けて連動し、昨日の上げ幅を大きく下回って反落しました。 寄付き−218円から10時半過ぎ−393円までが下げのピークで1万6千円台を大きく割り込み(15914円)、後場にかけては一方的な下げへの警戒で「ヘッジ買い」プログラムが作動して戻し基調、割り込んだ分をカバーした上で−220.49円(16078.18円)は「安全圏」に乗せて引けたと見れなくもありませんが、明日は反発あるも恐らくもう一度1万5千円台へのかなり深い落込みを経て底確認となるでしょう。
ここ最近の市場不安を金融庁による一連の行政処分、つまり企業への不信感を抱かせて株価市場の過熱にブレーキを仕掛ける様な意図を覗かす締め付けに帰因させる解釈も成り立ちます。 もしそうならタイミングとしては最悪であり、ライブドアの錬金術トリックが際限なく蔓延る前に、一度指導的勧告でも出していれば検挙時の市場混乱は緩やかに推移したであろうし、投資環境が十分悪化した今更、市場経済主義への見せしめ懲罰がまだ足りないと言わんばかりに(社会的格差を非難する世情に阿りつつ)嵩に掛かって官僚的思考で処分を乱発している、そのスタンドプレイは頂けません。
平成18年5月17日(水)
日経平均が悪戦苦闘の末、漸く自律反発に至りました、寄付き+100円も昇降を繰り返す神経質な前半、後場寄りの急低下で−124円は昨日の最安値から更に83円も下げて1万6千円台割れ目前となり、今日は終った、と覚悟した所で介入して来た押し目買いに救われ、その反発が何とか継続して大引け+149.25円(16307.67円)は高値から最後11円押された数値です。 気休め程度とは言え7日振りに反発した1部株に対し、新興市場ジャスダックは今日も好転の兆し無く7連敗の悪地合、個人投資家は一刻も早く新興相場残高を処分して上位安定企業にシフトしたいが残高自体がジリ貧化で追い証不安も潜む、この数値はそれを雄弁に物語っており、或る新聞は今更「新興市場のライブドアショック」を口にし始めました。 当サイトでは1月18日(水)において、事件直後既にライブドア後遺症が半年は続くと指摘しており、読者も覚えておられるかと存じます。 後遺症がそれ以上に亘る懸念が生じた背景には、不動産と金融・証券株の落ち込み(「アイフル」は申すまでもなく)がTOPIXや225指数の全面好転を妨げファンドの設定条件を苦しくしている自縄自縛が存在する、それだけは確かに言えるでしょう。
「新日鉱HD」39円高1047円高値引け(安値998円)、昨日は記入忘れ−72円の半値戻し、日経平均より自律反発のレベルは高いが再びの反落では下げ幅を増すところ。
「日水」昨日13円安今日20円高541円(高値542円)、この株の復元力はコメント通りながら天晴れの一言。
「阪神電鉄」16円安979円(高値1000円安値960円)、阪急HDと村上ファンドはTOB価格で折り合いが付かず阪神の株主総会まで持ち越しとなりました。 阪急が価格面で妥協する見込みはゼロという事から株価はズルズルと後退、一方で村上氏はシンガポールへ「逃走」し、このチキンレースはより行き詰っている村上側が折れるシナリオのみ。
平成18年5月16日(火)
日経平均は、NY株反発とドル110円戻しを受けた寄付き+21円から9時台+109円辺りまでは自律反発の日と捉えた投資家が多く、前引け−31円も一時的と楽観視する油断が無かったとは言えません、後場寄り−100円近辺で不安定感を増していた所へドル109円に再び接近が報じられると14時台一気に降下拡大、引け直前−370円の大引け−328.49円(16158.42円)6日続落中でも最大の下げ幅となりました。 指数先物と現物指数間の裁定解消売りは今の株価形成上必然の構造態ですが、監査法人「中央青山」系列の銘柄が相次いで決算発表を延期し株価も急落している非常事が日経急落に拍車を掛けた事は否定出来ません。
「サッポロHD」16円安544円(高値560円)、殆んど安値引けは日経平均に同じ、下値模索から本格下げに転じたか。
「高砂香料」37円安565円(高値588円)、追い証リスクによる損切りも発生している。
「フィルコン」100円安2260円(高値2370円)、これもほぼ安値引け、下降ペースが鈍るどころか加速した。
「国際航業」23円安450円(高値472円)、やはり安値に近い、反発も一日止まりで下げ幅を拡げるのみ。
「JSAT」3000円安322000円(高値330000円)、市場構造が足を引っ張る。
「富士通ゼネラル」4円安370円安値引け(高値380円)、比較的に踏み止まっている方だが、果たして明日以降持ち堪え得るか。
「キャノンマシナリー」235円高2700円高値引け(安値2490円)、大証2部値上率2位、無敵の株と申上げた通りのモンスター。
「阪神電鉄」23円安995円(高値1025円安値967円)、村上ファンドは収益効率が低い事で有名ですが、そろそろ「危ない」顧客による突き上げが襲って来る頃合、海外移転で金融庁の監督や保有株の報告義務は逃れられても、その筋の追い込みに国境はありませんぞ、村上氏。
平成18年5月15日(月)
米金利上げ継続濃厚となったにも関らず、1ドル109円台に張り付いて更に安値を窺う状況にNY株安が加わってダブル悪材料の条件下、日経平均5日続落です。 寄付き−205円安値−284円の前場から戻り角度の後場が最後までi維持されて−114.87円(16486.91円)は取り敢えずの高値引け、しかし昨日の最安値より−100円近い下値をつけた事で悪地合出尽くしにはまだ程遠い市場傾向が確認されたと言えるでしょう。
「サッポロHD」3円安560円(高値567円安値555円)、下値模索が続くピリオド。
「高砂香料」3円安602円(高値605円安値580円)、押目にはきっちり買いが入る。
「フィルコン」45円安2360円(高値2410円)、同じペースで下降して行く。
「国際航業」16円高473円高値474円安値445円)、ザラ場12円安での押目買いを駆って何とか倍以上のプラスを成し遂げた、継続すれば陽転だが。
「JSAT」6000円高325000円(高値33300円)、昨日下落の半値戻しとなったのは、定石というより数少ないチャンス。
「富士通ゼネラル」374円変わらず(高値375円安値371円)、踏み止まれる株は切るに及ばず。
「キャノンマシナリー」35円安2465円(高値2495円安値2360円)、140円安まで利食いに押されたが、空かさず買いを入れて来る。
「新日鉱HD」28円高1080円(高値1085円安値1032円)、これも買い上がり志向は顕著。
「日水」2円高534円(高値535円安値521円)、回復ほどで無くとも下支え有り。
「阪神電鉄」13円高1018円(高値1019円安値995円)、村上ファンド推薦の次期取締役有力候補であった玉井英二氏が就任を辞退し阪神取締役会もこれを受け入れた模様です。 一貫して阪神側の楯となったも関らずファンド寄りと「誤解」された、というのがその理由ですが、なかなか玉井氏は煮ても焼いても食えない男であり、三井銀行副頭取だった1990年に住友系列商社イトマンから暴力団と繋がりの深い不動産開発会社と(情報協力名義で)総会屋へ横領金6000億円(推定)が流出した「イトマン事件」の渦中において、巨額融資を行なった住友銀行の故磯田一郎会長が辞任に追い込まれ元住銀常務出身の河村イトマン社長も辞任を迫られた、その急先鋒を担ったのが玉井氏だった訳です。 磯田派はしかし三井住友統合後も銀行内の実権を握り、玉井氏を住友クレジットサービス社長に「抜擢」して主流から遠ざけました。 阪神と阪急HDの経営統合を推進しているのがその三井住友銀行に外ならない事を思えば、今回「反磯田」の玉井氏が阪急HDよりも村上ファンドにシンパシーを覚え、そのエージェントを疑われ兼ねない取締役に就任寸前だった、加えて阪神側の疑惑指摘に過剰とも言える反応を示した背景を推測出来るかも知れません。 何れにせよ、阪神経営陣が村上ファンドに対し改めて全面対決の姿勢を一致確認したのは間違い無いところでしょう。 苦しいのは役員過半数選任を強行し辛い村上氏の方であると筆者は読んでおります。
平成18年5月12日(金)
FOMCが10日予定通り16回連続利上げを発表した上に、「インフレ懸念に対処するためなお数度の引締め政策が必要になる」と公言、米金利上げ打ち止めがオオカミ少年かオレオレ詐欺レベルの嘘っ八であった気配が濃厚となり、NYが急落した煽りから日経平均も4日続落、しかも今日は最大の下げ幅です。 寄付き−206円が本日の高値で前引けは−411円、後場直後は追討ちを駆ける様に−439円の安値を記録、同日中の自律反発とでも言うか幾分戻し気味に引けへ向って−260.36円(16601.78円)の週末終値、4日間の下げ幅が−690円に上る急落の連休明け第一週でした。 「売り爆弾」と筆者が表現した値動きは最早一発だけでは無く連日投下される絨毯爆撃の様相を呈し、市場には残骸があちこちに転がり、少なくともTOPIXや225連動型ファンドに主力を注ぎ込んだ投資家の断腸が聞こえて参ります。 円高リスクや需給面の悪条件は好調だった先週辺りも水面下で潜在していた訳で、信用や裁定の買い残が押し上げた株価は常に申上げている通り、手仕舞いや解消分を差し引いて(上げ底をまず消去して)収支計算すべきなのであります。
「サッポロHD」16円安563円(高値573円)、週足−21円、悪地合と警告したのを信じていれば避けられた損失です。
「高砂香料」15円安605円(高値615円安値598円)、週足−14円、600円台で踏み止まったのは一縷の希望。
「フィルコン」45円安2405円(高値2440円安値2330円)週足+70円、一度山は作れたが下降に入った。
「国際航業」15円安457円(高値465円安値449円)、週足−22円、足払いを食うと申上げた28日(金)のコメントを今一度噛み締めて下さい。
「JSAT」12000円安319000円(高値329000円)、週足−18000円、売り先行に転換したがこの株にはチャンスかも知れない。
「富士通ゼネラル」4円高374円高値引け(安値365円)、週足−16円、まだ切らずに残せる範囲。
「キャノンマシナリー」30円高2500円高値引け(火曜日高値2540円)、週足+100円、現時点では無敵と言える。
「新日鉱HD」28円安1052円(高値1080円)、週足−43円、昨日の高値1120円で一先ず利食って今日の安値1043円で再び買いを立てた形跡。
「日水」7円安532円(高値536円安値523円)、週足−40円、暫く調整が続いた後(まだ1ヶ月前に比べ20円近く高い)回復力を見せるのが持ち味です。
「阪神電鉄」20円安1005円(高値1019円安値994円)、週足+5円。 村上氏は電鉄側の情報管理が拙劣な為に不正確な情報がマスコミに流出して株価が乱高下し株主に被害が及んだ、と盗人猛々しい非難を浴びせながら、今度は阪神と阪急HDの交渉内容を公けに開示するよう東証に働きかけております。 責任転嫁も甚だしい所業であり、阪神株を買い漁った上「外資が欲しがっている」などと怪情報をマスコミにリークして株価を異常に高騰させたのは村上本人に外ならぬではないか、己れの方こそ阪急HDとの株買い取り価格交渉の経過を東証に報告する義務がある筈だと言いたくなる所です。 更に、村上ファンドはシンガポールにMac
Asset Management BTI Ltd.なる投資法人を設立登記し、ファンド運用の機能(阪神や松坂屋・TBSなど保有する株式一切を管理する)もその海外法人へ移転すると発表しました。 前回筆者が期待した様な、経営者としてカルロス・ゴーンばりの会社再生手腕を揮い企業全体を意欲的に改善し、何事も無かった様に去って行くヒーローの役割を演じる器量は村上氏には無く、所詮私有財産だけが命という華僑の血筋に従う男、その巣窟であるシンガポールへ会社ぐるみ持ち逃げするのはーーー金融庁が資金の出処と株価操作の形跡を掴み掛けている情勢を察知した以上ーーー絵に描いた通りの行動なのです。 一方、村上ファンドが「外国資本」化するのを待たず国土交通省は、私鉄における株式移譲が与える安全面での影響を問題視し始めており、指導管轄省庁の権限で両社の間に割って入る公算が高まった、これも村上ファンドには不利な状況展開となるでありましょう。
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平成18年5月9日(火)
海外市場でドルが110円99銭まで急落した後、111円台後半まで買い戻されはしても円高警戒感が続く中で日経平均も寄付き−37円を皮切りにマイナス圏を売り優勢で推移し、後場は振幅を拡大+2円高値から−112円安値と落差を生じて引値−100.76円(17190.91円)は4日振りの反落です。 明日の夜間にFOMCが声明を発表する予定で、為替条件がその影響で更にドル安に転じるのを見極めてからの売買を先取りした感があり、また前回SQが急落を招いた記憶も消極性の一因だったでしょう。
「阪神電鉄」36円安993円(高値1030円)、取引規制が設けられつつ株価は漸く反落した一方、タイガースは2位に浮上し開幕から絶好調首位ジャイアンツとの差を縮めようとチーム一丸で奮闘しております。 仮定の話ですが、もし村上ファンドが阪神グループ全体の経営に本格的に着手し、「阪神」の名を傷つけず企業として業績を伸ばすだけでなく、社員一人一人の所得や福利を向上させ地域社会からの親近度も更に増幅させる形で関西経済の再興・環境のレベルアップに貢献して行く(タイガースを常勝チームに定着させるのは無論)、安定大株主を兼ねた経営者に変貌を遂げるーーー単なる投機屋からあっと驚く名オーナーへと今後10年以上かけて成長する意気込みが本当にあるのならば、是非取り組む姿勢を国民に披露して頂きたい、それならば誰も文句を言わないであろうし筆者も全面的な支持に鞍替えしたい所です。
平成18年5月8日(月)
連休の間に豪州では1ドルが111円台に突入し、尚且つアダムズ米財務次官が日本側の円高介入コメントに対し釘を刺す発言を行なうなど為替が上下して、112円ギリギリで始まったドルは111円台に落下、それがNYの急伸に繋がった事を受けた今日の日経平均は善悪材料並立の中で3日続伸、寄り高値+221円から10時台やや押されて安値+94円、後場は値動き膠着して最後+137.90円(17291.67円)、1万7300円を何度も覗かせたが一歩及ばずに引けました。 3日間で+385円は先月には見られなかった短期急騰ですが、円高懸念よりも日米間の金利鞘縮小による投資効果に期待感を持って取り組む外国筋の、明確な志向を読み取るべきかも知れません。
「サッポロHD」2円安582円(高値589円)、まだ下値模索が続く悪地合。
「高砂香料」619円変わらず(高値629円)、1日(月)の18円高で取り返しており、不安感は去った。
「フィルコン」15円安2320円(高値2365円)、前回比−30円、休み明けの今週も下降ペースか。
「国際航業」7円高486円(高値489円)、前回比+7円、指数連動型でもなく仕手提灯型でもない、やや半端な銘柄。
「JSAT」2000円安335000円(高値339000円)、2日(火)の8000円高直後の反落、上値は固い。
「富士通ゼネラル」4円安386円(高値395円)、4連落で前回比−6円、忍耐力のある投資家は投げ出さないが。
「キャノンマシナリー」90円高2490円(高値2495円)、大証2部値上率11位、これでも以前より落ち着いた値動き。
「新日鉱HD」16円高1111円(高値1118円)、前回比+58円、利食い売り一巡後は再び上げ攻勢。
「日水」9円安553円(高値563円)、交互に騰落を繰り返す高値圏に在る。
「阪神電鉄」29円高1029円(高値1050円)、村上ファンドが送り付けた株主提案書が公表されました、前28日(金)に記した仮定形がそのまま書かれていたのは意外では無く、電鉄取締役に村上氏を含む8名のファンド社員と社外取締役の玉井英二氏(元住友銀行副頭取で現三井住友カード特別顧問)を指名、過半数相当の役員を以て遂に経営権を掌握する意図を明白に表して来た、電鉄側はそう受け止めております。 もし筆者が現経営陣に申上げるとすれば、前回コメントにある通り、鉄道という特別な社会的責任を背負った事業を、投機屋・グリーンメーラーの経験しか持ち合わせない村上氏とその取巻き連中に託す事は、地域社会だけでなく国民全体にとって災害を齎し、会社そのものの崩壊に直結するであろうと。 村上氏もそれは充分に自覚しており、一連の言動は保持する電鉄株を出来る限り高値で売りつけるメーラー特有のハッタリと揺さ振りに過ぎません、早く収益率をファンド出資者に還元せねば存続に係わる相手の手の内を読んでじっくり構えていれば良いのではないでしょうか(にしても最近の阪神株高騰は本社にとり憂慮の種になっている)。 ーーー確かに公共の福祉に反する株式占有は公権力によって差し止め得る必要がある、その法的整備を怠って来た制度的欠陥がこのM&Aで問われているのであります。
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