なぜカツラをかぶるのか
カツラは100%バレる。
初対面でも判る者には判ってしまうのだ。
同じ職場にいてバレない筈がないだろうーーー天辺は長さがまるで成長しないのに後頭部だけ伸び続けたら変、髪の光沢や質感が上と下で段差がくっきり出ているのが変、生え際の位置が毎日微妙に違うのが変、風などで髪が乱れる度に鏡の前へ直行して櫛を使うのも変ーーーあれは怪しい、となるわけだ。
人間にはハゲの似合う顔というのがあって、そこにふさふさの髪が乗っていたら逆に印象を壊すことになる。
見た目も遥かに悪い。不自然がナチュラルさに劣るのは当たり前だ。
女性たちに訊いてみたまえ。 「セコいヅラと堂々としたハゲ、どちらを好みますか」 或いは「抱かれたいのはどっち」
断言してもいい、全員が堂々としたハゲを選ぶと。
女性にモテたいからカツラーーーTVや新聞、雑誌で一番強調している売り文句はここで死刑を宣告される。
カツラをかぶって「これで本当の自分を取り戻した」と広告で宣言するイメージモデル。
「ニセ毛で取り戻す本当の自分」とは何だろう。
ハゲ作家の故遠藤周作氏は「ハゲに悪人はいない」と言った。
自分もそれには賛成する。しかしヅラは悪人だ。
ハゲ如きを隠さずにいられない人間が、もっと色んな事を隠していない訳がないのである。
ヅラをつけたホラー作家が「僕は子供に絶対ウソをつかないんですよ〜」などと発言していたが、だったら子供の前でヅラを取るんだな?
と言いたくなる。
カツラメーカーこそそれらすべての元凶、人の弱みに付け込む社会の敵だ。
その金額も半端でない代金のローンを組まされた上、すぐ痛む商品の予備とバリエーションを増やす目的の追加購入分等、被害者はローンの引き落とし期日まで四苦八苦する羽目になる。
平成14年暮れの新聞に、ハゲなかったのにカツラを買わされた人が裁判に勝訴した記事が出ていたが、メーカー連中の「ヘアーチェック」なるものが医学的にも全く出鱈目な代物、根拠もなしに毛髪診断でハゲると決め付け営業を伸ばすマニュアルに過ぎない実態がこれで明白になった。
更に悪質だと思うのは、髪のメカニズムなど何も解っていないカツラ屋共が育毛と称してヘアーサロンの様な設備を作り客を通わせる、また育毛剤や育毛シャンプーを売りつけている商売だ。
育毛自体を自分は否定するものではありません。
そのための真面目な研究と努力には敬意を抱いており、大いに成果を期待できると思います。
ただ、増毛やカツラは髪自体にとって最も悪い影響をもたらす事実に目を向けるべきだと。
一本の毛に何本ものニセ毛を結んだり、頭に接着剤や留め金をつけてキツイ帽子を固定するのだ。頭皮や毛根を痛めるに決まっているだろう。
そんなカツラ屋共のやる育毛ビジネスなど信じる方がどうかしている。
法則1ーーーカツラや増毛はハゲを速やかに進行させるのに最も効果的である。
法則2ーーー髪に最も悪い商品を売る業者に育毛の相談に行くのは、ドロボーにガードマンを依頼することを意味する。
所で社会の三大悪として自分はサラ金、コンビニ、カツラを挙げたいと考えております。
この三大悪が今やTVの三大スポンサーとなり、そのコマーシャルを見ずには5分と済まされないほどです。
当然コンビニやカツラメーカーの悪徳商法を批判するセンで番組を作るのは差し控える圧力があるに違いない。
悪徳サラ金が登場するドラマが最近見当たらなくなったのは気のせいだろうか。
使い古された言い方だが、「宣伝広告を信じてはいけません」
こんな事を書くと 「カツラでお前に何か迷惑をかけたか、本人がそれで満足してるんだから放っといてくれ」というカツラ愛好家の方の声が聞こえて来そうだが、此方としては、ヅラがバレバレなのに本人は気づかれていないと思っているせいで必死に気づかないフリをしなければならない苦しさ、目線を無理やり下げねばならない不自然さ、堂々としたハゲの人の前よりも言葉をいちいち選んで使う面倒 (カツラはハゲを気にしている証拠だから) 等、カツラ氏がその場に一人いるだけで醸し出されるギクシャクした雰囲気と圧迫感は、やはり傍迷惑なものである。
追記ーーーカツラとは飽くまでも病気や薬害で髪が全部抜けてしまった人、火事で頭に大火傷を負ったり硫酸をかぶる事故などで髪が生えなくなった人のための福祉事業として製作されるべきものであり、カツラメーカーもそこに己れの社会的意義を見出すのを理想とすべきであります。
ハゲているだけの健康な人間が自分を偽るためカツラを着けるなど本末転倒です。
《参考1》http://life7.2ch.net/test/read.cgi/hage/1024592414/l50
《参考2》http://life7.2ch.net/test/read.cgi/hage/1027002817/l50
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